すべてのおすすめ
なにをしていても時は過ぎてゆく
その道を
歩き続けてゆく

やわらかな蝶が舞う
あかるい春も
逃げられない太陽に
照らされる過酷な夏も
月をみあげて愁う
静かな秋も
希望もみえ ....
    ちいさな蕎麦屋の片隅で
    夏の忘れ物が色褪せていく
    ときには本を片手に行儀悪く
    あるいは昼間から日本酒を肴に
    天ざるふたつを頼みながら
 ....
ひたすら自分だけの世界に引きこもり 
内面の壁画に自分でしか解読できない
文字と絵を書いている
書き続けてる
擦れ合うふたつの金属のような
疫病の女の叫び声が
複雑に入り組んだ路地で反響を繰り返し
縺れ合っては消えていく雨交じりの夜明け前
悪夢から滑落した俺は
自分がまだ生きているのか確かめてい ....
シャワーを雨に見立てて
ずぶ濡れになってみた
服を脱ぐ前に

これまでの雨は
なんだかいい加減で
本気さを全く感じられなかったんだ
自分の仕事を放棄しているようでさ


服を脱ぐ前 ....
小さなものたちを紹介をしよう

かれらはずっと昔からそこにいたようにも見えるし、つい今しがた、現出したようにも見える
目が触った瞬間に彼らは魂を宿すことだろう
目を逸らしたとたん跡形もなくなる ....
豪雨の窓辺で蝋細工の悪魔が猛り嗤っている気がしたハリケーンの夜、あれはいくつの時の記憶だったのか、脳の片隅で日付を失くしていた、スマートフォンのお前のデータをダイヤルしていた、深い眠りも覚ますほどコー .... 人生を全うしたとき、命は何層のパイ生地に仕上がっているかな。
僕、死ぬのは怖いけど、棺の中で美しいパイに焼き上がりたいな。
木の葉、貝殻、木炭、シダの雫…
私は、見失われ、見出される

元素も、哀しみも、泣訴も、オーガスムも
宇宙池から泳ぎ逃れぬ、魚


小夜啼鳥よ、羽をとじ、琥珀に斜めに浮べ、
今日もどこ ....
月見草
銀に揺れている
透明な水流になびき
引き寄せられ
傷んだ身体
俺は引きずっていく
引きずられていく
寒風吹き荒ぶなか

青、蒼、碧

陽光余りに眩しいこの真昼

俺の ....
無私の愛が
魂の病を癒し
肉の病すら和らげる
のなら

この冷える夜陰の静謐に
天使たちは降りて来るのだろうか
自愛に充ち病んで倒れる己の許に

あの遠い日の海の夜明け
靄と波の戯 ....
話したいことがあったんだ
もう忘れちゃったけど
あげたいものがあったんだ
もう失くしちゃったけどさ

話したかったな
あげたかったな

なんでもない小高い丘で
落ちてく夕暮れに
見 ....
月の灯り陽の光り

誰もいない銀の馬車 

不幸など誰が予測できるだろう

誰も予測できないから不幸ではないのか

あの人たちも

傍らで見覚えのない家族が啜り泣いている

 ....
この惑星の衛生は月と呼ばれている。
『ムーン・ライト・セレナーデ』、この惑星の種族が開拓したJAZZという聴覚振動情動喚起音波の一ジャンルのオールタイム・ベストのナンバーだ。

月明かりに照らさ ....
コスパがいい物と
コスパがいい人しか
生き残れないんだ

品質がいいだけと
性格がいいだけでは
生き残れないんだ

夢や憧れも
コストカットしないと
生き残れないんだ
ドアは開いたままにしておいた
大型の遺体処理装置が台車に引かれ入りやすくするために
小さな窓からレース越しに薄く幅を調整したLEDの光が差し込んでいた
朝だ!ピクセル形式に時間は感覚に標す。 ....
遠くで
どこかで
風が吹いている

耳たぶをさわりながら
少し冷静でいよう

三つ葉のクローバーを
親指と人差し指のあいだで
やさしくしよう

生きている
だけで
何かをよご ....
僕の存在理由は nothing
君の存在理由も nothing

そう思っていた
僕の頭の空洞に 風は吹き 
風は滝のように体内の通路を下り
魂の器の底に渦巻けば
遠い記憶は……甦る 
 ....
春みたいな秋に

太陽を見つけた

きらきらと

照らす光の膜が

樹々を包み

あかあかと

紅葉は空を彩っている

ゆらゆらと

風に揺れる花々は

てんてんと ....
生まれたときは黒曜石のかけら

溶け出した粘綿のように

光の粒が眩しかった

唐突に
 知覚らは認識の文字を学び

記憶を辿ればただの生き物と叫ぶ

そこはかとなく 溜まる ....
蝶番が何億光年か先にある大きな部屋では
たくさんのことが大変だ

想像してみて

太陽系はその部屋の住人の
鼻の穴の鼻毛のそよぎのようなもの
鼻毛を横切る彗星とアポロの夢
エウロパの謎 ....
荒れ狂っている
闇が光のなか
光が闇のなか
灼熱の上昇
灼熱の下降
闇が光のなか
光が闇のなか
荒れ狂っている

燃え盛る壊ノ力、、受け容れ飛び込む己、、
せめぎ合い切り刻まれては ....
{引用=彫刻}
折り畳んだまま手紙は透けて
時間だけが冴える冬の箱の中
なにも温めない火に包まれて鳴いた
繭をそっと咥え
欄干に耳を傾ける
肌に沈む月
纏わる艶を朧にし
蠢く幾千幾万の ....
無数の砂鉄が強烈な磁力に引かれある一点に群がるみたいに闇がひしめき合っていた、密度は増し続け、それは完全なる黒とでも呼べそうな、もはや重力と呼んでもかまわないようなそんな黒だった、俺は緩慢な瞬きの .... 一つ銀河を買った
安かった
お値打ちだよと町の骨董屋が言った
どのへんのですかと尋ねたら
古いのだからずっと遠くのらしいねと答えた
持って帰って
包みをほどいて中を覗くと
赤い惑星に
 ....
向かいの甍は
銀の色

広がる青は
底抜けで

私は憩う
この一時

入射は深く
温もって

光の流れを
浴びながら

広がる歓喜に
胸貫かれ

この十一月の
光 ....
ドーナツの穴といえば
不足の象徴ではなくて

ドーナツの穴といえば
宇宙の入り口でもなく

ドーナツの穴といえば
世界を洒脱に切り取る
象徴的な形でもなくて

悲しさや寂しさを吸い ....
閉鎖病棟が詰所を挟んで二棟ある

重い認知症の老人病棟と
長期入院者の居る慢性期病棟
看護日誌を書き終えて
休憩室で休んでいたら
詰所が騒がしくなった

二名の看護助手が
病棟で老人 ....
地方巡業にも格付けがあるらしく
歌手とマネージャー二人で
車で移動しながら
キャバレーやクラブを
巡業していた演歌歌手の
付き人をしたことがある

演歌歌手は移動中
のど飴を舐めながら ....
忌々し気にジャングルブーツでガードレールを蹴飛ばした女を横目で見ながら今夜の行く先を探してる、夜は突然に身も凍るほど寒くなり、そしてポケットには僅かな金しかない、一時間でいい、ほんの少し腰を下ろし ....
ジム・プリマスさんの自由詩おすすめリスト(1114)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
夜を生きてゆく- 秋葉竹自由詩321-8-27
夏の曲がり角- 石田とわ自由詩421-8-21
孤独- こたきひ ...自由詩421-8-20
火炙りの朝- ホロウ・ ...自由詩3*21-8-15
泣く- RAVE自由詩7*21-6-22
小さなものたち- 道草次郎自由詩320-12-1
オカルトとゴシップとビジネス、我が物顔のコミック- ホロウ・ ...自由詩2*20-11-30
パイ- クーヘン自由詩4*20-11-30
魚の夢、鳥の夢。- 道草次郎自由詩4*20-11-29
魂の深淵- ひだかた ...自由詩1020-11-29
降臨- ひだかた ...自由詩520-11-24
君を願う- トビラ自由詩3*20-11-24
Raman__(分光)- アラガイ ...自由詩16*20-11-24
『終わらない黄昏』掌編- 道草次郎自由詩1*20-11-23
コスパ至上主義- イオン自由詩2*20-11-21
どこまでも透明なルビー- アラガイ ...自由詩10*20-11-20
そこへ行きたい- 道草次郎自由詩720-11-20
life_for_a_reason- 服部 剛自由詩420-11-19
秋の詩- おろはげ ...自由詩3*20-11-17
孔雀- アラガイ ...自由詩8*20-11-17
とても広い部屋- 道草次郎自由詩320-11-17
壊ノ力、宇ノ声- ひだかた ...自由詩520-11-15
どうしてこんなに暗いのかしら- ただのみ ...自由詩6*20-11-15
そして鍵の形はいつも同じではない- ホロウ・ ...自由詩1*20-11-12
銀河を買う- 道草次郎自由詩1220-11-12
光の午後- ひだかた ...自由詩420-11-10
ドーナツは誘う- ブルース ...自由詩3*20-11-9
深夜勤務の時のこと- 板谷みき ...自由詩2*20-11-8
夜の銀狐- 板谷みき ...自由詩3*20-11-5
ほんの、少しだけ濡れた- ホロウ・ ...自由詩2*20-11-4

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