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             080525



すべての商いを忘れ
品川駅に行く
新幹線に乗って
旅をする
南から来た男が
北から来た男の顔を眺める
擦り傷から血が滲み
転んだのか ....
では離れる。手術痕に最後の一文を貼る。セロハンテープで。もちろん透明な窓。鉄条網を抱えて、それは引き剥がした。他人の手が隣の座席に。手以外は手紙の一文に添えてある。

電報はこの瞬間にも心臓を青く ....
倒れてから半年
「紐をください」
孫にも敬語を使う
あてがわれた部屋で
『紐』の本に指を挟んだ

「趣味くらい」と彼の娘
わたくしの母
手芸用の太い編み紐を
渡したのは確信犯だった
 ....
ひどく深い山奥に
その百貨店は建っていた
百貨店といっても実際にはよろずやで
それでも、食料品から最新のテレビまで
なんでも売っているのだ

ダムが出来ると
集落のすぐしたまで水面になる ....
{画像=080524153641.jpg}

人を判断する基本としての足首
ぼくの友人は足首で判断する
細い繊細な足首がキリリと力強く歩み去るのを
眺めるのが好きだ
太い力強い足首が折り重 ....
都会はいつも決まってドブ臭くて渦巻いていた
歓楽街の路地裏にある一軒のバー
いつの時代もこういう場所には需要がある
男はいつもと同じようにカウンターの席に座っていた
俺はまっすぐカウンターに向 ....
南国の話
  冷たい鉄の火事
  ホーム えき 斜体
  今時新品の歯車
  油を塗っている鉱夫
   忘れている
   何もかも知れ
  オリーブからオイルは取れない
を聞く残された ....
朝食を終えたファーストフードを出たら 
偶然、夜勤明けで店内から出てきた私服の君が 
駐輪場からスクーターに乗り 
アイスコーヒーのストローを咥えて 
立ち尽くす僕の前を走り去っていった 
 ....
それは風の通り道の家で
けっして目立つでもなく
景色に溶け込んだ家で

見つけにくいようなら
赤い郵便受けを見つけて下さい
それはそれは、目の覚めるような赤で


つい最近、
満月 ....
            滴
            り
            落
            ち
            る
五月の終わりの静かな夜の暗闇は遠く無限 ....
 無表情に首を傾げた 
 自転車の整列する駐輪場の上 

 線路に吊り下がる 
 モノレールは監獄の面影で走る 

 昨日の重たい疲れを残し 
 眠りながら吊革にぶら下がる人々 

 ....
紫煙の記憶が折り重なる木枠 
スピーカーに雑草が繁茂する
煤けた天井から黒い茎が垂れ
席のすぐ上で円錐の花が開く
ここは暖色の蜜であふれている
白い蜜に沈む 緑の無邪気な囚人たちは
小さな ....
あなたはまだ
地下一階にたたずんだまま
この世に生をさずかる前の詩です

見えるはずもない空の
その方向をさがしている
一鎖の言葉のつらなりです

空はきっと上にあると思い
自然と見 ....
月曜日のテレビはつまらない
とあなたは言うけれど
そんなに毎日テレビが面白かったら
黒目が原色になっちゃうわ
だからあなたは
月曜日の夜に兎になる
真っ青に鋭い風のように
Tシャツを纏っ ....
俺はなしくずしだ、運命よ俺の髪の先を噛め、俺の髪の先にお前の刻印を残せ
俺はなしくずしだ、溝に鼻先を突っ込んで汚れた水を飲む
俺はなしくずしだ、どれほどさまざまな手口を試みてみても何か ....
                 080519







癒着した粘着液を
B29から落とし
不発弾に垂らし
静かに土を被せ
そのままにしておいた

不安が的中した
 ....
{引用=ふたりきりでも まだ
さびしいので
ラジオをつけると あなたは
雨音だけで充分だと言った}

愚痴を云わないけれど聞けない
つまらない女ですから
晴れ女でいいねと羨ましが ....
わたしの棲む場所を流れる川に
水はない

誰かが
橋の上から捨てた言葉を
灰色のさかながついばんでいる


     *


夏の暑い日、わたしは
忘れてしまいたい過去の過ちと ....
必要な世界を吐き出す為に
必要な世界を選び取る為に
咽喉仏に針を突き立てる
冷やかな笑いと冷やかな汗
そしてすぐに熱を持ち始める
冷静なんかじゃ居られない
ふざけた顔を真剣な顔にして
真 ....
昔はよく強風でガタガタ音を立てていた窓
今はすっかり静かに落ち着いてしまった窓
家の所々の窓は割れているものもある
新しいものと取り替える必要はない
割れた場所から外の空気が入ってくる
それ ....
{引用=




  ? 夏の妖精


笑いながら
運ぶ風に
身を任せて
あなたは走り去ろうとしたが

 照りつける陽射し
 の中にではなく
 薄萌木色の林の奥に

 ....
遠くを見すぎて
  近くも見えないの

あなたでいっぱいで
  いつもキュウキュウ言ってるわ

心がいっぱい見えて
  苦しいから 自分が見えなくなるのかな

このごろ苦しいのは
 ....
そのままでその{ルビ瞳=め}のままで
僕を呼ぶあなたがいる
ほほ笑みの中で
いくつ時が過ぎたの?

やさしさは時に誰かを
傷つけるものなんだね
そんなやさしいまなざしで
僕をみつめない ....
厚い雲が日中の暑さをまったりと拾い
風が だから冷たい
土手から眺めれば人の築いた塚に灯火は 赤く
「殖えたい」「殖えたい」と
スープみたいなカプセルみたいな螺旋馬鹿が
理知を
貝殻もどき ....
{引用=
  ? 風



何の拘りの
色調もなく
届けられた
薔薇の蕾

花言葉を探してみるが
ほのかに匂ふのは
五月の風


旅の君の便りからは
いつも金色が
 ....
夜の公園の上 ブカブカ 猫が歩いていく
君がハジく指の 音に合わせて
お月さんの前を 猫が横切る
キレイな口笛 BGMに

 君を想うと 頭の中
 「君が好きだ」「君が好きだ」で いっぱい ....
 僕の故郷(君の故郷)を時々思い出す
 澄んだ青空が僕の胸に吸い込まれる
 あの何度も塗り直されている鉄橋 あの春には染井吉野でいっぱいになる国一番の長さを誇る川の堤防のいつもの帰り道 夜を彩る山 ....
 トキメキを求める 浮ついてる まいらいふ
 ドキドキを求める 刺激好きな まいわいふ

 あいのぅ ゆのぅ 苔の生えぬ希望
 あのぅ そのぅ 下手をすれば死亡

 愛人の刃物が光れば
 ....
{引用=




  金色が たおれる 欠伸が 蔓延する 
  蛙のうた こもる ねむれない 五月 日々の罅に 滲む
           ゆううつの 書物 ふあんていの音楽
  刺身 ....
青色はあの日見た夕焼け前の空の色

くすぐったい君の前髪はいつの間にか輝いて

僕の心にひどく青色の斜線を引いてしまった

ゆるがない気持ち

たゆたう心音

平行線は絶え間なく伸 ....
ジム・プリマスさんの自由詩おすすめリスト(1128)
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