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ヘリポートに出ると猫がいた
そこにいると危ないぞと言うと
あわてて逃げていく

空は高くて雲ひとつ見えない
洗浄機の栓を抜いて顔を洗う
管理者が椈の枝を落としている

ストレッチャ ....
コインランドリーの特徴的な匂いが彼の持ち味。
君は綺麗だとは言うものの斜め後方から。
日曜日の午後はいつも小雨の降る街で手を繋ぐの。
そんな決まった天候のある街などないと言う常識人。
あの人は ....
残業で
すっかり遅くなってしまった
疲れた身体を引きずって
車のドアを開け乗り込むと
助手席にいる
随分大きくなった
初めて出会ったときは
小さな子猫ほどだったのに
ある日突然
姿を ....
光を感じ窓際に立つ
少女の夢の遥か向こう
今日も世界は廻っている

虹が地平遥かに立ち
吹く風、覚醒を誘うとき
花を世界は少女に置く

(チリチリ舞う風の粒子
光はそれらを透過して
 ....
病める鳥は少しの毒を好む、と不意に私の夢が言う。父の姿をしているが、どうも本人ではない、私の父は落ち込んでしまった理由がどうあれ前を向くようにと教え続けたことを覚えている。それにしても毒はよろしく .... 世間、世間、世間世間世間、あんたら世間好きだねぇ、世間っていったい何だい、そいつは実体のあるものかい?そんなにムキになるくらい、素晴らしいもんなのかい?まったくどいつもこいつも二言目には世間ってそ .... 君は綺麗だなモノクロにしたくない
最後の日が来てまともに見れなくなる

僕の心で泳ぐ永遠は泡のように
寂しさを混ぜて溶けていく

ブックエンドのような背中
合わせて離れられない
倒れる ....
今日は冷たい北風が吹き
街はもうすぐ黄昏です
西陽が君の横顔を照らし
はにかむ瞬間を捕らえます
それは本当に美しい
この街角の光景です

(あゝ後何百年
待てばこの瞬間に出会えたのか
 ....
遮るもののない青空に憧れ
背中に砂のあたたかさを感じて
自由を願った幼さは
いて良い場所が欲しかっただけなんだと
膝を抱えて震えながら泣いた

夜の暗闇を望んで
ディスプレイの光の中で生 ....
暖かい夢の降る町に乾いた音を立てて割れた、
テクニウム、テ・ファーリキ、
気圏、の、隅、で、金属弦、ゕ゛、
生を享くるそのまえを繋ぎ、
少乙、は、宇宙精神の記号を、
屈んだ、右手に、昏さ ....
 ちょっとはにかむおじいさん

 となりに笑顔のおばあさん

 上を見つめてすまし顔はお姉さん

 二日酔いですか
 
 苦虫顔はお父さん

 横ではさらにニガニガ顔のお母さん ....
坂の下は霊魂の溜まり場だった
降りて行ってはいけない と彼女に言われた

彼女は二十四の歳に逝ったままの若さだった
その代わりにある家を見て欲しいと言う
二階に八畳間が二つ在るのだけれど何か ....
夢よ幻よ。やるせなくそして ひざまずく。
たとえば湿ったアスファルトと、推し量る
仄かに照り返すみちびき。

一本の露地のその先へ、

うちとどめなければならない 
なにかを 
砂 ....
お互いにコーヒーが好き
出逢いはよく行く喫茶店

コーヒーの話題で盛り上がる
コーヒーが繋げた恋愛
何処となく身体に染みついている

使う豆によって
味や深みが変わる

切ない気持 ....
私だけを見て、わたしだけが知っている、
この夜は永遠に はるかかなた

まるで幻覚を具現化したみたいね

ただ原色が波打つばかりの
クレヨンをまき散ら化したような、
ポップアートな臨場感 ....
{引用=施錠された雨へたどりつくまでの足取り

輝ける虚空の大理石に屈服してしまうわたしの

 一歩を待つ夜を繋いだ

白熱灯が光る死角を擦れ
吸った湿気る一悶着に

手を打ち鳴 ....
わたしの頭蓋をひとつ
ぽこんと叩いてごらんなさい。
きっとがらんがらん、と鳴るでしょう。
空洞なのです。

人が言葉で象られるなら
この空洞にひゅうと風の吹き込んで
体内で反響するものを ....
ちいさな、迷いの、
みえない、
硬い、戸惑いのプラスチックを、
決断の、とがらせた指さきで、
突きやぶって、
それから、送信の、まるで火災報知機のボタンを、
ほんとうに、
押してしまった ....
毎日すべての珈琲が
あたたかい国
街の真ん中には日時計の柱
海の上で
狩りを覚えはじめた小禽
無人の駅を震わせるピアノ
なめらかな不発弾
幾何形体
迎える身体が
どんなに拒んでも
 ....
穂渡りの君が
口笛を吹く

錦糸町にお蚕さんの面影を重ねてみる
ほら
そんなふうに季節を忘れた町に
探している何かを求めている
探している


穂渡りの君が
嘘をつく

 ....
紅葉の文様、その磨りガラスを叩くものが、
とんと鋳る
虚しいものだけ集めて終いたい
僕の中には それが軸になって 
ぐるぐると塒をまく
ひかりだのやみだの、
どうせ狂ったように刺し混むだけ ....
{ルビ蜩=ひぐらし}の かなかなかなかなかなかなかなかな……と歌う歌声が
空へ心地好くひびく
一人 林の陰に立ち 傷を思う

傷の増えた この銀製の指輪は
あの人が亡くなった頃に求めたもので ....
素晴らしい朝は
岬の鴎たちが啼き交わす言葉までわかる

遠い希望は持たないほうがいい
ただ一瞬の充実が幸福論のすべてならば

そこに集力してそれが結果になる方がいい
それからが始まりだと ....
雨上がりの後に時間があると

少女は
いつも散歩にでかける

行く先は
街の高台にある
見晴らしのよい公園

ベンチに腰掛けて
虹のでるのを待っている


今日もまた
い ....
轢死の残滓、まだ夏の在処の片隅に、凍る息を見つめながら、語れる言葉も無しに…そのまま、そのまま、塵のような雪に埋もれる、春になる頃に骨組みだけの姿でまた会えるさ、口笛は曰く付きのインストゥルメンタ ....    

分厚い雨雲の真ん中が綻び
底なしの穴の遥か遠く
水色の空が薄氷越しに透かし見えると
遠い夕焼けが破れ目の縁を
なぞるように湿らせる

逝く人の
輪郭を切り取るだけの硝子窓
 ....
秋の雨が窓を打つ
静かな音の中
君の寝顔を間近で見ていた
冬の厳しさがすぐそこにあり
空気は冷たく
一向に縮まらない距離に悩んでいた
近付けば逃げるのに
留まると残念そうな顔なのは何故
 ....
詩は
ペンが見る夢だ
私が
書いているのではない
普段は眠っているペンが
キャップが外れた拍子に
ぽつり、ぽつりと語りだす
詩人にできるのは
耳をすませて記述すること
ペンの中を流れ ....
真水に白線を正して、記憶が薄まるのを待つ
どうせ影は伸びて滲む
こたえは ひとつでなく
深層に寄せた若気も廃れ
丸裸の木の葉に、踏みしめて道とする。
しかし
ふくれている、あまざらしのさく ....
星が虹のように降りそそぎ
三日月が帆船に変わる夜

無いものをどれだけ欲しいと思っても
たとえ星に願ったとしても
たとえ月に祈ったとしても
ただ夜風がやさしく吹くだけだろう

それは言 ....
ジム・プリマスさんの自由詩おすすめリスト(1114)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
4.5- mizunomadoka自由詩421-11-30
写真- ふるる自由詩5*21-11-30
対話篇- やまうち ...自由詩2*21-11-29
祝福のうた- ひだかた ...自由詩8*21-11-28
癒ゆ- 渚鳥自由詩3*21-11-28
頼むから一人にしてくれ- ホロウ・ ...自由詩6*21-11-27
イエスタデイ- ミナト ...自由詩321-11-27
影踏み- ひだかた ...自由詩721-11-27
雲の切れ間から愛を掬ぶ- かんな自由詩221-11-27
ファンガヌイ- 大゜揮∞ ...自由詩2*21-11-27
肖像写真- 佐白光自由詩1*21-11-27
境界夢(改訂)- ひだかた ...自由詩621-11-26
風が我楽多を靡かせる- あらい自由詩121-11-26
コーヒーの香り- 夏川ゆう自由詩421-11-26
事象痕- あらい自由詩221-11-25
- 津煙保存自由詩5*21-11-25
と成る- 凍湖(と ...自由詩221-11-25
通報者- 本田憲嵩自由詩1321-11-24
いつまでも- soft_machine自由詩421-11-24
穂渡り- AB(な ...自由詩8*21-11-24
あめはまっすぐにうたうのだ- あらい自由詩421-11-24
傷のこと- こしごえ自由詩2*21-11-24
平均値のうた- 梅昆布茶自由詩1721-11-24
虹を待つ少女- st自由詩621-11-24
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終章- Lucy自由詩1421-11-22
記憶の部屋- ふるる自由詩10*21-11-22
ペンの夢- やまうち ...自由詩1*21-11-22
青開透詩- あらい自由詩221-11-22
星と月と夜風と僕と- 秋葉竹自由詩321-11-21

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