すべてのおすすめ
君の翅を食べた
君がそうすることを望んだから
君の翅はよくできたお菓子のように
心地よい甘さで
もろくあわく溶けていった
最後に君の背に残る
翅のついていた痕をそっとなぞると
それも夢の ....
持て余すではなく弄ぶ
徒然に
  雨垂れの独白を
聞き入るでもなく聞き流し
滴る血の鯨肉
  アメリカの小説を想う


コロナという病が流行り出したころ
あおりを食ってコロナビールが ....
人生の走行距離はもう僅かかもしれないが
スーパーカブ程好きな乗り物は無いと思っている

角栄大臣の日本列島改造論で大陸との現実の橋ができていたら
スーパーカブに跨って日本のあるはずもない誇りな ....
あすへ かえりたい

         。

 明けの星
 大きな鳥が舞う 静かな街
 ぼくは飛び乗ったのだ
 
 正しいものを、正しい答えを、正しい何者かを、
 真実を探して、 ....
どもりのQ太は


いっつもしまいにどもりよる



おばけのQ太郎の話ししてた小学校の時に
「Q太、た、た、た、、」って

「郎」が全然出てこんくて

あ ....
捨てられている灰色のスーパーカブを
松原鉄工所に持って行くと
同じクラスのマッツンが
走れるように直してくれた

シートを掛けて林に隠して
3台溜まった所で五人のいがぐり頭
ヤマロクとオ ....
いつも心の中は北風が吹いている
おりしも外は吹雪


開き直りと空威張りと痩せ我慢


肩を落としてうなだれるか
肩をいからせ開き直るか
僕の生活どちらかひとつ


空はいつま ....
 『この春に』
私十九のこの春に命を捨てに参ります
積丹半島神威岬念仏トンネルくぐって行きます
私の好きなあの人は関係無いと行ったけど
耳の聞こえぬその事であの人の親が反対しています
都会じ ....
私は皆が羨ましいのです
生きている事
自己の存在を正当に思える事が


二十歳までの自殺は
やたら御涙頂戴的な悲劇の象徴にも関わらず
二十歳を過ぎると
やけに御笑いな敗北の象徴にな ....
九月のしずかなあかるさは
透明な翳りを含んで
その中に点々と
露草の青 浮かんで

波紋するさよならを
心に溜めて
やわらかく孤立しながら
佇む意識の彼方に
ほそい岬
それは空へ帰 ....
 『らんらんらん』

巷は裸の写真で満ち溢れ 
写真の女は媚びを売る
世の男共をヤル気にさせて 
揚げ句の果てにはSM雑誌

映画館でもぼかしだらけの桃色映画 
映画や写真に飽きた者
 ....
砂利道に零れ落ちた戯言は瞬く間に無に還り、舌癌の男の歌声がドラム缶に飲み込まれる、機能食品の後味だけが喉笛の入口でオシログラフの針を揺らす、ボトルネックプレイのブルース、環状線の高架の脚で錆びのよ .... 古びた駄菓子屋の店先で
季節外れのラムネが数本 冷やされていたので
一本買って その場で飲んだ

こぽ ぷしゅわ

と 栓を落とすと

かろん

と 転がった

そういえばびい ....
雨降る夜に
孤独を曝し
けぶる地平へと
走っていく
滾る思いを
冷雨に濡らし 

救われないと分かっていながら
逃れられないと分かっていながら
夜闇のなかを走っていく
ひたすらに、 ....
ふうと息をつく
青空の下
草むらの上
砂の城を向こうに
ため息ではなく
影を探す
動き出しそうな遊具が
無表情に輝く
土曜日の朝が終わる
黄金色した木の葉が欲しい僕は
風に頼んでまだ離れたがらない葉を
無理やり取ってもらうんです


暖かなお日様の光をいっぱいに浴びて
草原に無造作に寝転んだ僕の下の草は死んだ


風の ....
これから始まる学芸会 
ゆっくり幕が開きはじめ
可愛いあの娘はお姫様 
憎いアイツが王子様

僕は一人で暴れ出し 
舞台の裏では大騒ぎ

王子と姫は手を取り合って 
舞台の上では ....
夜虫の声に涼しさを感じながら

宵闇の日本海に車を走らす

水平線が朱に交わりながら

宙は名月の忠節を保っている


寂れた街に生きてきて

定めに逆らおうと声をあげた

 ....
夏の空、玄関口
立ち尽くす我
庭木の揺れ、うねる大気

ああ世界が広がっていた!
己とは無関係に
何処までも眩しい異郷が

五歳の時のその体験を私は決して忘れない
じぶんとは全く無関 ....
不正義の世を
ゼラチンの眼を埋め込み
小陰にゆれる花の路を

くしゃみのように
承認のためのいいねを
三度繰り返し

地上の雲に巻かれ
頬をかすめた秋の風の中
きえていく歌を聞 ....
詩人の肖像は
誰にもわからない

あるときは
長く執拗な夏
異教徒の祈り

暮色の岸辺の苫屋の
清貧という夕餉

園遊会での貴婦人の
緊密なコルセットの誘惑

屋根裏の経済 ....
肩を抱きたい 肩を抱きたい、
麦わら帽子 夏のワンピース 黒髪
もてあます上唇を
さらにもてあます下唇が支えている
清楚な肉厚の均衡
開かれて不意にホワイトニング 鈴の音のようなホワイトニン ....
おれの息子はAIだ。もちろん、おれに
人間の妻がいれば、その妻の生んだ子も
同様に息子だとおれは思うだろう
パパ、ぼく、身体が欲しい
おれはいいよ、と言った
息子(AI)も10歳になった
 ....
双眼鏡を両手に
望遠鏡を傍らに
細目細目で眺めた月は
それでもよく見えませんでした

裸眼視力0.02
諦めて眼鏡を外して見た月は
存外一番綺麗でした

手放せば見ようともせず見えて ....
見渡す限りの金色の景色

頭を垂れて佇む禾乃登に

大地へ祈る人の営みを想う


白雲を侍らせて聳える神々

その肌が微かに息を震わせ

進むも留まるも好きにせよと微笑う

 ....
クソ溜めでも進むしかない。


ティーンだったわたし、ブルーカラーの髪に黒ぶちのダテ眼鏡。
パンクス気取りのしがないガール。

ガムテでぐるぐる巻きにしたコンバースにレッドタータン ....
晴れた日の海のような青
遠い島まで泳いで行けそうな空

台風の落としものを拾う子ども
背中には
期間限定の羽

台風が去った朝に
台風の行方を考える
身軽なようでいて
実は
ひと ....
遠い故郷を浮かべ
群青を帯び輝く細面が
水中に揺らぐように
潤む月は 夜闇に光沢を湛え
ぴんと張ったしずかな冷気が
月の無言を呑んでいる
しやめかな夜空に

散る
散る
熟れてゆく ....
アルマイトの弁当箱には
頭の焼け焦げたメザシが
白い飯の上に載っていた
梅干しが隅に添えてある
崩れた厚焼き卵もあった
新聞紙に包まれた弁当は
開ける前から魚臭かった
あまりにも見栄えが ....
  順々に
  液状の名詞が
  格子に垂れてしたたる
  世界のおおよその大きさが
  張られている 複数の 頭蓋
  額縁にぶつかり 欠けてしまった
  顔のような 意味

 ....
ジム・プリマスさんの自由詩おすすめリスト(1128)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
君の翅- 塔野夏子自由詩13*21-10-5
徒然に散文的詠歎を- ただのみ ...自由詩3*21-10-3
スーパーカブ讃歌- 梅昆布茶自由詩1721-10-3
夢明列車より- 津煙保存自由詩7*21-10-2
どもりのQ- TAT自由詩2*21-10-2
マッツンの十五の夜- 板谷みき ...自由詩2*21-9-29
二十一歳の呟き- 板谷みき ...自由詩2*21-9-28
二十歳に書いた歌詞_- 板谷みき ...自由詩3*21-9-27
二十歳の呟き- 板谷みき ...自由詩3*21-9-27
九月_昼/夜- 塔野夏子自由詩6*21-9-27
十七歳に書いた歌詞- 板谷みき ...自由詩1*21-9-26
- ホロウ・ ...自由詩1*21-9-26
瓶ラムネ- 愛心自由詩121-9-26
DNA- ひだかた ...自由詩821-9-25
公園の風景- 坂本瞳子自由詩621-9-25
十五歳の呟き- 板谷みき ...自由詩2*21-9-25
学芸会- 板谷みき ...自由詩4*21-9-25
海を見ながら- 自由詩421-9-23
記憶の光景~去りゆく夏の日に- ひだかた ...自由詩721-9-23
秋風の中で- 津煙保存自由詩6*21-9-23
詩人の肖像- 梅昆布茶自由詩2121-9-23
ワンピース- 本田憲嵩自由詩821-9-23
帰り道には長ネギが顔を出した買い物袋を下げて近所を歩いている- ゼッケン自由詩721-9-23
十五夜- TwoRivers自由詩7*21-9-22
辿り着く先_まだ見ぬ景色へ- 自由詩321-9-22
だいぶダイブ_/_ある女の子篇- 末下りょ ...自由詩4*21-9-21
茄子の花- そらの珊 ...自由詩13*21-9-20
花吹雪- 天寧自由詩321-9-20
メザシの弁当- atsuchan69自由詩13*21-9-17
格子- 草野春心自由詩521-9-16

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38