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血液が凝固したとき、その形状がなにかを語っていたとすれば、それが俺のうたうべきことなのだろうと思う、語るべき真実のないやつらは、静寂の中で気が狂う、瞬きの途中で騒乱を目にする、類稀なる血飛沫は讃美 .... 十月になっても初夏みたいな日が続き
小さな畑でおくらの収穫をする

母は
穏やかでなんのわずらいもない日よりだと言う
この小さく可憐で柔らかなおくらの花が
せめて実になるまでそれが続きます ....
くものうみ
くものうみ
なみ
なみみ
ななみ

がんかはるかに
はぜるなみがしら
てりかがやくみなも

くものうえ
ひかり
ひかかり
ひかりり

きおくのよくやにうかぶ
 ....
この夜に目醒め
この夜底に触れる
私にはもはや
親兄弟家族親族はなく
現世的無縁仏だ
円やかな現世孤児だ

そこでは
 私という存在が剥き出しで
そこでは
 私が真っ裸のすっぽんぽ ....
   
かさこそと微かな音を立て
木の枝に残った枯れ葉がささやきあっていました
きれいな空だね
うん、きれいだね
風が気持ちいいね
うん、きもちいいね
もうすこし吹かれていたいものだねえ ....
それを夢見たのはいつだろう?
すべては澄みわたり凪いでいた
吹き抜ける風、高い空
光の彼方に虹は立ち
すべては澄みわたり凪いでいた

秋も半ばこの十一月
日射しの入射は既に深く
カーテ ....
お前は煤色の赤ん坊を抱いて
焼け焦げたアスファルトを裸足で踏みしめる
サイレンだと思っていたのはいくつもの悲鳴で
雨雲に見えていたのはなにもかもが
無に還ろうと爆ぜる努力の証だった
 ....
 ははおやは居酒屋{ルビ居酒屋=いざかや}をしていた
 食卓にはいつも
 カラリと揚った
 塩こしょうの効いた手羽先だった
 から揚げは食べたことがなかった
 小学生のぼく

 肉を指で ....
地域で暮らす障害者と住民達の
出会いと交流の場として
「ふれあいコンサート」を
開催したいので是非とも
札幌で活動している「北方派五分楽団」にも
出演して欲しいのです

暮らしの中で
 ....
高い高い青空が
広がり 木々が
揺れている
秋が半ばを過ぎる頃
人は奥まる光のなか
ゆっくり揺らめき進んでいく

あゝこのかぐわしき大気のなか
暗い孤独な内面を
かなぐり捨てて裸にな ....
少し離れたところで双眼鏡を覗いていた、絞りやなんかの設定は出鱈目で、そもそも自分がそこを覗くことでなにを見つけようとしているのか、なにを凝視しようとしているのか分からなかった、それはしいて言えば暇 .... 盗んだりしちゃだめだ
奪ったりしちゃだめだ
言葉を使ったり
力を使ったりして

暴力は僕らを馬鹿にする
誰かを偽物にしたり
殴りつけたあいつから
謝罪の言葉を聞いたりしてるうちに
舌 ....
ああ
初々しい顔して
また夜が来た
ひんやり冷たい
風も吹く
向かいの家では橙の
灯りがともり
人影が
それは忙しく動いている
わたしは独り寝の床を整え
さっきからじっと座っている ....
 今テーブルの上にある
 仕事帰りに売り場で
 買い物かごに入れた
 特売の白和え(百グラム当たり一一八円)
 そのトレーのラッピングにも
 コツ、というものはあるものでして

 ラッパ ....
しなり始めた
枝から
柿の実が
柵を越えて
こちら側に落ちる時

左手を盗られた
蟷螂が
無い鎌を振り上げ、
僕を威嚇した。

蜜柑の実が
溶け込んでいた
緑の保護色を脱ぎ去 ....
えくぼ
笑顔を生む
笑顔のなかの
ふたつの支点
希望の
くぼみ


えくぼ
笑顔のほころび
ふたつの種子が
こぼれ落ちる
黄いろい
ひまわりの花がさく


えくぼ
笑 ....
無音、
移動していくモノの影
独り在る茫漠の床で
眠りの底から掻き分け掻き分け
異界の異様な感触を
意識の触手、体に刻む

無音、
夜陰にひっそり回帰し
剥き出しのたましいを
宇宙 ....
寒くなって
パジャマに半纏をひっぱりだして
羽織る

幼稚園の頃から変わらない
だけれど
こんな明け方に
眠れなくて
Denki Groove CAPSULE 
Clean Band ....
真夜中が近づいている
ベランダに出て夜風にあたる
街灯の列が何処までも続き
なんて素敵な夜だろうと思う
昼間森で見た花の群落が
今頃青白く光っている
風は優しく穏やか
主観と客観が溶け合 ....
もう数十年のキャリアを誇るだろう生ゴミ用のポリバケツには今日も腹を存分に膨らませたビニール袋が蓋が少し持ち上がるくらいにまで詰め込まれていた、俺にはそれが薄笑いを浮かべ、帽子を持ち上げて挨拶をする .... 不思議であった
私の前にはいつも道があって
そこをしずしずと歩いている
ホウの葉とサワグルミの、落葉の上を
ソフトに足を進めている
まったくなんの期待もない山旅に向かったのだった
ただ、歩 ....
孤独である
関係を全て切断し
諦めている、静かに
幸せとか不幸せとか

ただ驚くのだ、
世界に自分に詩に一日に

オドロキは転がっているから
至るところに

オノレが在る、セカイ ....
感覚する、
風の通り道、雨の匂い
そのたび新しい自分がいて
ぼくは大きく両手を広げる
この広大な地球の上で
この肉体を抱えながら
笑っている泣いている
すべて愛しい日常些事
一つ一つ噛 ....
ふとした陰りに
降り落ちてきた雨に
足元の不確かさに
救うように
連ねた文字列のその先に
わたしは生きている

温もりを失った瞬間に
光が差さない海辺に
沈みゆく夜の深さに
耐えが ....
小人たちが落ち葉に掴まり
空の浅瀬で波乗りしている

深い眠りに沈んだ夏を
呼び覚まそうとする者はいない
さらさらと風は
思い出のほうから吹いてくる

小人たちは歌っている
こん ....
小さな、闘う人をみた
赤い影の
見た目には
まだ小学生くらいの可愛らしい女の子
空をにらみ
まるで遮二無二
ただ闘うために闘う
小さな、闘う人をみた

むろんそれはまぼ ....
一九九九年、七の月 
空から恐怖の大王が降ってくる

精神病院は
過熱し続ける人類滅亡報道に耐えきれず
心を壊し精神を病む人が増えていた

七月二十七日は
閉鎖病棟の夜勤だった

 ....
ぽたり、汗は落ち、土に浸みた
しゃがんで草をむしる
炎天下の庭で

ペットボトルの水は
すでに
ぬるま湯 

あとひと息
草の束を
根こそぎ、引き抜いた

土の中がピカッと光っ ....
不自由な直線で描かれた雨に
うたれている
肉体

つまりきみは
一歩も動かないまま
ふるえてある

姿という姿はめくられ
白紙というには色褪せたページが
きみの瞳のなか ....
在ることの
謎に触れたとき
ウォーターと
手のひらに
書いてみる

初めて地球を生きた日のように
その鮮烈な霊気に貫かれ

ウォーターを
感じて、感じて
独り大地を
舞い踊る
 ....
ジム・プリマスさんの自由詩おすすめリスト(1114)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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えくぼ- 本田憲嵩自由詩621-10-22
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クロッキー帳の夜- 新染因循自由詩1221-10-13
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