すべてのおすすめ
玄関が開き 掃除が始まる。
箒がほこりを集め ほこりが塵取に集められる。
年季の入った 赤のプラスチック製の塵取がチラリする。
中学校で使ったのと一緒ですね。
割れ目がないからそのものではない ....
  出る幕ではなかったのだ



  悲しみも
  砂粒のごとき憐憫も
  わたしの心の切れ端ごと
  烏に啄ばまれるがいいのだ



  それは景色ではなかった
  累々 ....
23時の目覚め
「気が付きましたか?手術は終わりましたよ!」
オペ室のナースが俺の体を揺すった
体中に宇宙遊泳のようなチューブが施され
夢をショートカットして
俺は昼から夜へ一気に移動した
 ....
地下鉄の駅は眠りについてしまった
私の寝床は遙か東
渋い蜜柑色のタクシーを捕まえ
座席に深く腰掛け ドライバーに行き先を告げた

タクシードライバーは無口
我武者羅にハンドルを握り
曇り ....
君が生まれて病院に駆けつけたとき
ベッドに座っていた君の母さんの姿を忘れない

全体に色のない部屋の中で白いネグリジェを着た彼女は
少し放心しているように見えた
表情はとても柔らかく ....
不安って食べられるかな
自分の不安を自分で
やっつけたい

足元がすーすー寒いから
ふかふかの靴下みたいな言葉でうめる

平気なふりして
笑ってみるの
口角にーっと上げてみる

 ....
だいどころのまどから
こもれびがおちている

どこでみつけたのか
いっぴきのはたらきありが
ひとつぶのさとうをかかえ
そのひとすじのこもれびを
いまにもわたろうとしている
 ....
いまさらに
君に何か伝えるものがあったような気がして
しきりに思い出そうとしているのだけれど
出てくるのはもどかしさばかり
でもほらあれあれって
思い出せない人の名前のように
それ ....
僕たちは
太陽をかついだ
高く とてつもなく
高いところまで
持ち上げて
その中に入りこんでは笑った
僕たちは
それがいまなのだと信じた
ひたすらに信じながら
じぶんじしんの
中心 ....
悪辣は鋭利な雹のように
容赦なく 人に落ちますので
充分な警戒が必要です

落ち込んだ気持ちは
空高く蒸発し

所々で悔いの塊が犇めき合い
バラバラと割れた
ちぎれ雲になるでしょう
 ....
カーテンを開かなくても分かる 今日は晴れ。
眠気を感じず きびきび 起きれた。
迷いなくベッドメイキングをする。
積んでた本に 小指をぶつけることなく洗面所に行く。
歯磨きからコンタクト装着ま ....
土曜日、
彼女を連れて、落語会に行く。
昼夜ぶっつづけの会だったので、
初めて行くには、ちょっと、
ヘヴィだったかもしれないが、
まあ、
行きたいっていうんだから、
知ったことか。
と ....
お疲れさま♪

優しく声をかけたいのだけど
つい嫌味な言葉なんかを付け加えてしまう

どうしてなのかな

額に汗かいて努力したのはあなただし
わたしは洗い物とかしながら眺めていただけ
 ....
古い連れに暴走族の集会に来いと誘われた
面白そうだから行ってみた
古い連れは十五の夜にバイクを盗み 補導された
僕は十五の夜に 他人の物は盗めそうになかったから
親父のワープロを盗んだ ....
夜が辺(あた)りの色を奪うとき
灰色の濃淡だけの風景の中
独り佇み窓の外
悲しみだけの夜道を歩き
とぼとぼ何処へか歩き出し、

夜が心も奪うとき
沈む気持ちのその先に
灯りがぼーっと点 ....
いちばん大事なことは何か答えるのはむつかしい。
例えば愛は大事だけれど愛だけではなんだかなぁ。誰に向けられたどんな愛かも問題だし。
でも愛だけっていうのは凄いかも知れない。いやそんなの有りえるのか ....
 あんなところまで
 かけあがってゆく脚力があった
 なんて、知らなかった
 あれが
 かけのぼってゆく波のペニスだったなんて

 美しい波形
 コバルトブルー
 夏の日に ....
夜陰に潜む空蝉
気付く者だけが
月を研ぎ澄ませば
金色の刃が孤影を浮かび出す

掌に止まった蝉
月は意地悪く照らし続け
君が鳴いてるんじゃないかと錯覚する

孤独な薄い影を見逃さず
 ....
声高に叫べないから
文字の裏にスルリと隠す
ほとばしる感情をメタファーにゆだねて
苦く噛みしめる思いをほどいて昇華していく


そうやって幾つ言葉を散らしてきたのだろうか


押し黙 ....
いま何かを思い出しかけたというのに
音も無くそれは絶えた
上手にしまっておいたものたちを
風に差し出そうとしたのだが
名前を持たない爪先は
一度去ってしまったら戻らない
差し招く常夜灯の道 ....
張り裂けそうな胸を抱えたままで
整然とした街を歩いていく
君を失ったからではなく
単に空っぽな未来を想って
痛むこの胸がつらくて
知らないうちに奥歯を噛みしめている

若者たちが集まって ....
一日忙しく働いた後 
たった五分でも本を読めば 
のんべんだらりと過ごしつつ 
一日一冊本を読むより 
開いた頁の一行が輝くかもしれない 

毎日なんにも悩まずに 
呆けた顔をしてるより ....
{画像=110509021539.jpg}


初夏の夜
二人公園で夜空を見上げていた
静かに揺れるブランコに二人
並んで座り
揺らしていた


暗い花壇では朱いコスモスが
強い ....
五月の空といいながら
空はどんより鈍色で
雲と空の境は淡く
地平線は黄砂に吹かれ
やはり視界の球体の内部
己の認識世界の端と端が
すべて曖昧な灰色グラデーション

その球体の中を
て ....
{引用=

老いたつま先に、かなでられる季節もあるのなら渇い
たくちびるもかけた肋骨もみなとおりすぎた景色とお
もえばこそ、おろした瞼のうらにも砂ははりつき、水
晶体を舐めるように蜥蜴が這う ....
額縁に収まる 
向日葵の絵は 
無数に{ルビ煌=きらめ}く 
ひかりの種子を、{ルビ孕=はら}んでいた 

頬のやつれた青年よ 
いのちの歓びを高らかに 
空へと歌う 
向日葵の絵を、 ....
オオルリが鳴く
川のほとりに立つ
高い高い木の頂きで
空よりも
水よりも
深く青く清澄なる色から出る音色に
森が統一されてゆく
眼を閉じて
碧と藍が交わる水平線を探すとき
きっとそれが
二人を隔てたはじめてのものだと思った
そのあわいの水面を撫ぜる風の音
海鳥の声が窓辺に届くたびに
傾ける耳の奥に渦巻く暗い思い出
 ....
つまがつくってくれた
べんとうをたべるのは
いったい
なんどめなのだろう

けんかしたかずと
おなじくらいに
なったんだろうか

であったときは
いちどきりなのに

 ....
今日は落日は見なかったな
見なかったな。小雨に覆われて
道行くケンタロウも見なかったな
ケンタロウの紐に引っ張られていくおじいさんも
やっぱり見なかったな
観察という行為が
とても少なくな ....
ジム・プリマスさんの自由詩おすすめリスト(1128)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
そんな素敵さ- 電灯虫自由詩5*11-5-30
- 草野春心自由詩4*11-5-28
23時のトラック競技- subaru★自由詩7*11-5-24
国道14号線経由・自宅行- subaru★自由詩4*11-5-19
この世に- シャドウ ...自由詩3*11-5-19
肌寒いよるには- 朧月自由詩311-5-17
こもれび- 小川 葉自由詩611-5-17
伝言板- シャドウ ...自由詩3*11-5-17
影絵- 岡部淳太 ...自由詩1111-5-17
気象情報- subaru★自由詩3*11-5-17
気分- 電灯虫自由詩9*11-5-17
朝帰り- はだいろ自由詩411-5-16
深紫のひと- 恋月 ぴ ...自由詩25*11-5-16
キレイゴト- yumekyo自由詩3*11-5-15
彼者誰時(かわだれどき)2- ……とあ ...自由詩911-5-15
いちばん大事なこと- シャドウ ...自由詩3*11-5-14
地勢が、波の舌、波の騎馬で…- 石川敬大自由詩18*11-5-14
投影- subaru★自由詩3*11-5-13
囀り- 渡 ひろ ...自由詩20*11-5-12
レプリカ- 理来自由詩311-5-10
暴動、そしてヒグマの影- 真山義一 ...自由詩2811-5-10
夢の種_- 服部 剛自由詩511-5-9
白いブランコの夜に_/_暗闇に光るコスモス- beebee自由詩12+*11-5-8
球体の内部- ……とあ ...自由詩611-5-8
渇きについて- mugi自由詩5*11-5-8
太陽の花_- 服部 剛自由詩211-5-7
オオルリ- 蒲生万寿自由詩5*11-5-4
失語- 高梁サト ...自由詩211-5-4
ひとつ- 小川 葉自由詩311-5-3
一日- 理来自由詩711-5-1

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38