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少女は泣いていた。
それは、何年ぶりの涙だったろうか。

少女は、泣いていた。
物心がついて以来、

少女は己の無力を、
顧みたことがなかった。

しかし、今は涙の時だ。
少女は、 ....
昔住んでいた家に居た
夢の中で
とても広い家だった
廊下を歩き
部屋から部屋へ移動した
懐かしかった

ふきぬけの階段を駆け上がり
手すりにのぼって
下を見た
 
  *

 ....
泥にまみれた古い金貨を
拾い上げて水溜りで洗った
鈍い輝きは人々が
はるか昔から同じ夢を見ているのだと歌う

そいつをポケットに入れて
自然公園のベンチに腰を下ろし
出鱈目な口笛を吹 ....
生、次々溢れ
死、粛々と席譲る

いずれ、
私の肉体は破壊され
鉱物界に還る

この清澄な空の青に
苦痛を逃れ清明な意識、保ち

たましい、次なる過程をタドル

こと想い、
 ....
この15年仕事しかしなかった
会社からスマホが禁止されてて
起きている時間は全て監視されてた
ちいさな理想郷が
何もかも崩れてきた年に
秋田に行った
初めて買ったスマホと一緒に
インスタ ....
あらわれる
逸脱した時の流れ、
溢れ返る言葉の海、
イメージはイメージを呼び
開ける新たな地平に

垂直に立ち上がる人、人、人
それぞれの哀しみ抱え天を仰ぎ

越える、超える
肉を ....
母ちゃんの作る
貧乏な焼きそばが好きだった
ソース色の麺にまぶした
深緑のアオサと、
麺にちょこっとだけ乗った
紅い千切りの生姜も
それはそれは綺麗だった
豚肉じゃなく、
海老でも、
 ....
 
雪は降りしきり
いつまでも降りしきり
ずいぶん前に閉鎖された
スキー場跡地を埋め尽くし
山おろしの風がすべてを吹き飛ばして
白銀より他の色彩を 世界から奪っていく

まるで
光の ....
 ゆきが おちてくる

海がひろく
不思議な 音をたてていた

灰いろの山と 横たわると
風にも 鳥にも 色いろあると分かる
やさしくしたい けれど
今のぼくには できない

 ゆ ....
サーカスが過ぎ去った後で、俺の網膜に刻まれた鮮やかな灯りの記憶、操り人形の、唯一糸のいうことをきかない、閉じて固まった指先の―指し示す空虚、薄れてゆく黄昏の中に目まぐるしいばかりの、消化出来ない過 .... 晴れたら、寂しい日
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この春に入居したア ....
                    
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五十歳にして
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湖 ....
しずまりしずむ
こころのおくで
なにかがいように
ことばをつむぎ
わたしにしずかに
かたりかける
どこでもない、
こここそむげんの
うちゅうのひろがり
わたしにそうかたりかける
こ ....
陽が落ちて
病、鎮まり
床に座す

日々ほぼ独り静観思索し
透明な湖面を滑るように
夜を迎える、
病の様相、伺いながら
病の苦痛、耐えながら
激すること抑え、狂うを正し
冷え切る肉 ....
木星、輝いて
夜の冷気に

橙色の灯り
向かいの家

スッとする、すっとするんだ
わたし

またピーナッツ頬張りながら

夜の深まりを
感じ 静まり

未知の明日を 請い願 ....
スーパーの
6個で350円くらいの
安いどら焼きが

ある日突然
高級ケーキに化けたのには
本当に驚かされた

いつもは
結構おいしく食べてはいるが

唾液の出が少ない時は

 ....
西陽の傾く校庭で子どもたちが
次々と爆発霧散してゆく
明くる日には
何も無かったかのような顔で
それぞれの席に着くので
教室にはいつもきな臭い
硝煙の臭いが充満していた

(働く手を知 ....
月が落ちた衝撃で
髪が何本か絡まったらしい
拡大したら平べったい毛ね
みんなぴょんぴょん跳ねたって

今朝の夢がまるで予定調和
黒々と野良豚の群が現れて
ぼくも黒っぽく決めて
尖った靴 ....
炊飯器が天に召されて三度目の冬
あれから飯はフライパンで炊いてます
浸水三〇分ってのは変わりませんが
一〇分で炊けるんだからやめらんない

着火して 最大火力で加熱
ガス台の隣でうすい文庫 ....
漆黒の
闇の静かさに
潜むもの
余白、一拍
風吹き抜け

傘がない
貴女に逢いに行かなくちゃ*
街はイルミネーション
降りしきる
雨、冬の

開ける海
初めてみた
その広漠 ....
理科の授業で実験のある時に限って
やたら目を輝かせていた小林くんは
セイタカアワダチソウの
蹂躙する広場で消息を絶った
缶けり鬼の高く蹴り上げられた缶は
とうとう落ちて来なかった
少し遅れ ....
 悪い子の夢


これ以上の傷はもういらない
はだしで冬の町を歩かされて出来た
お風呂蓋のくぐりに仕込んだ水の矢
悪い子にお似合い
固まった血の粒を見てみる
生きてる意味がはっきりと解 ....
肉体の滅びに
生きれる時間、限られて
意識進化にやれること
日々、持続し忍耐し
内面深く未知を掘る

物、在り
静か鮮明に
漆黒の闇に浮き上がり
何か絶えず語りながら
認識される瞬 ....
何人追いこしたって
何人にぬかれたって
前にも後ろにだって
いっぱいいるよ

もういいじゃん
ぬかそうが
ぬかれようが

そんなことに
いちいち
こだわっていたら
身が持た ....
一分一秒がおしい
あんなに待った 新学期だもの

かがやき五割増し
教室のノイズ
たったひとつだけ清潔な胸元
あたたかな気持ちと苦しみが告げる
それが夏のおわり

愛おしい
遠くの ....
頑なな寒さ、訪れ
肉の冷徹、巌の如く

今日は曇天にて
その裸体を曝す一本の立ち木、
通り沿いに在り
擦れ違う人、背を丸め
街の電飾、青く一層輝き

私の意識は今、明晰にして
季節 ....
熱、奪われ
肉身冷え切り
日は暮れて
行を重ね
狂うを正す

荒い息
日々続く
静と乱
合間を縫って
己を観る

ひょっこりと
内から現れる
その像を
今一つの
現と感 ....
青みがかった朝の空

毅然と独り、浜辺に立つ

群れる者達、エゴイズム

逃れ、打ち寄せるイメージの波

浮かぶ宇宙の漆黒は

思考の光に照らされて

眩む映像、生動の渦

 ....
麦を収穫したからこれでお酒を造ろう





小麦で造る





大麦で造る








 ....
結局、生きるしかないのだ
という諦めの言葉が
泡となって水面に浮かび、弾けた。
そう、言葉はいつも弾けて
行方知れずになる

かつては
胸の奥の熱い火が
水のような心を沸かせた

 ....
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