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フロントガラスの向こう
傘をさした女が滲んでいた
雨にうなだれる花のように
あれは昨日のことだろうか


瞬間の感覚の飽和を無限と呼ぶしかなかった
悲しい詩人の形見 憂鬱
古い壜のよう ....
お父さんが帰って来なくなった
お母さんは泣いたり笑ったり
そして怒ることが多くなった

いつもはお化粧するのに
今朝はしないでお出掛けした

いろんな場所に立ち寄っては
ため息をつくお ....
「こんなはずではなかった」
帰りたくない

居眠りをしてしまい
気づいて飛び出た場所は
聞いたこともない名前の
無人駅だった

紫陽花の咲く線路脇にいる
若い母子が傘を共用しながら
 ....
先生はいつも家に屋根裏部屋があるふりをしていて
どうしよう雨漏りだと慌てふためいて
今日の空模様が今ひとつであることを
哀しみに満ち溢れた顔で大袈裟に伝えてくる

まったくどうしようもない
 ....
蓮の台にそっとこの身を横たえ
明日を開いてゆく夢をみた
模倣と言われてみれば
そうだけれど
みな積み重ねられた経験から
新しい切り口を探しているのだと知った

白日に晒された残像のうちに ....
雷鳴の腕の輪
静かに降る蒼
光は燃える
ひとつのしるし


星を知らない人に
星を教える言葉
ひとりの背には
降らない言葉


荒涼とした灯の連なりを
鳥の影 ....
{画像=130302095338.jpg}

めんこい めんこい

ちいさな いのち

どうやら わたしに きこえない

おとで おはなし してるの

しんどうで それが わかるよ ....
  長靴の似あう男になるよ
  そこらに散らばる水たまり
  しょぼいスキップで駆けぬけてくよ



  きみが
  うまく涙を落とせない日は
  かたほうの手をギュッと握るよ ....
軽はずみな言葉ほど
健全なものはないからね

自然な
なりゆきの
その背にわたしは乗るよ



いたわりと偽りは紙一重

無情と無償は紙一重

流され過ぎた挙げ句の空 ....
{画像=130101013812.jpg}

伝説の獣よ

憩うべきを

間違えたか

淫蕩な誘い

其れに折る

膝を持つか

われの問は

性愛なる欲

染まり ....
ひとは知らずに響きをのこしてゆく

希望の響きばかりではないが
きみが生きた証だと信じている

それは言葉の流星群となって
僕の夜に降り注ぐのだ

そして花火のように弾けて燃えつき去っ ....
{画像=120317205808.jpg}

野に集えよ
きんぽうげ

小さき
いつつの
花弁ゆらし
 ....
{引用=数刻のとびらをひらく
  しろい手をたどる

まざりあう木々を
  まどろみをいくつものかわせみを

はね広げているね
  そこに降り立っているね

なみだに生まれてくるこず ....
{引用=根底から
ひかりがすべり落ちている
ぐるりと結わえたひとつなぎのくさりが
少しずつ希薄になってきている
そこが温かいと机に伏しておもう
おもう?
うなずく
好きな ....
  灰色の老人が
  灰色の部屋に
  冬晴れの空より蒼い
  バケツを忘れていった



  その、つるりとした底面に
  透明な昆虫がうじゃうじゃ蠢き
  透明な手首を噛 ....
降り続く白い冬
いまはただ
うつむいた雪が
降り積もってゆく

脊髄が 錆びついてくるのを感じる
骨が膠着し 何も言わなくなると
ますます冬は
冷たくよそよそしくなる
寒さが喉で固ま ....
からからからと
風は吹いて
真っ青な空に
よどんだ雲
冬のにおいに
春の予感もまじっている

さむいなあ
さむいな
からっぽだな
からっぽだ
からから
からと
風は吹いて ....
不思議
深く眠りながら
果てしなく醒めている心地
見えない舟が 横たわる僕を乗せて
透きとおる彼方へと 漂ってゆくよ

夜は青く
あえかな香りが僕を包む
この流れのほとりには 何処まで ....
ひとりで生きられる
生きられない

それとも、ひとりで生きざるを得ない

わたしってどれなんだろうね




無責任ってわけじゃないけど
ちょうど
満員電車のなかで誰かに寄り ....
路地裏石畳の坂道を抜けたら
ちいさな井戸がある

そこから先は
行き止まりになっていて

逆から井戸越しに
坂道を見下ろすと
一気にふもとの海まで見える


風は凪いで

 ....
私は
カラダの中に
海の記憶をとどめておくの
何度
再生しようとも
薄れはしない
漣の音

いつか
愛しいあの人が
私のことを手にとって
そっと耳にあてたなら
懐かしい愛の歌が ....
過ぎ去ろうとしている
冬のしっぽが
白く きらめきながら
川面を流れていく午後
でも
私は
それをつかまえられない

パレットに出された錆びた金色を
時間の筆が
グラデーションを付 ....
鏡の裏に灯る鏡の
違わずに違うゆらめきたち
午後を夜にわたす道
満ちた花を踏みしめる道


窓のむこう
緑の雨
誰のためでもない
三重の檻


冬につらなり
 ....
夜の光は優しくて

まっくろな闇も四角ばった建物も

あれホットチョコレートみたいに

トロミを帯びてゆっくり流れているなと

暖かい気持ちがする寒い冬の舗道

何故だろうか歩く地 ....
真白にとかれた耳飾り……
それは冬の名残です
寒い日にはてんてんとあとをつけていくもの
温かくなり、晴れた日には水上から流れくだってくるもの
かつてそうした世界の眼差しを愛していました
愛と ....
頬杖をつく
頬杖をついたところに魚が生まれる
机の地図をそよがす尾びれ
三秒とたたず
世界を跳ねまわっている
少し寒い(少しでなくとも寒い)冬の日は
暖房のスイッチへ泳ぎ着く
小銭がたま ....
茜の空と群青の海

私は その{ルビ間=はざま}に行きたくなりました

赤紫の{ルビ間=はざま}は 空でも海でも陸でもなく

名の無い存在で

寂しげのような 楽しげのような

{ ....
咲き忘れたという曖昧が実を結ぼうとしている

ここに月夜の一滴の滴を置いた悪戯が
昨日のように蘇ってきた

悲しみなどという言葉の甘さに
蛍の群れは誘われて死んでいった夏は過ぎた

 ....
一ヶ月の自由をもらった子供たちが

真っ黒になって 川を渡っている

学び舎があるからこそ

八月の子らは 輝いているのでしょう


どんなに澄んだ空気であっても

風が吹かなか ....
この男
牛車の番人にして
我詩人と名乗る


牛は立ち止まり
男は押し引きするが
びくともせず


飼い葉を与えれば
食い尽くし動かず


流行りの歌を唄えば
聴き入り眠 ....
ジム・プリマスさんの自由詩おすすめリスト(1210)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
音楽が聞こえる- ただのみ ...自由詩7*16-6-11
アジサイとカタツムリ- しょだま ...自由詩10*16-6-11
紫陽花- しょだま ...自由詩216-6-11
開かずの間- wakaba自由詩316-6-11
午睡- レタス自由詩716-6-11
鳥の棲む花- 木立 悟自由詩516-6-11
ちゅ〜- ドクダミ ...自由詩7*13-3-2
つばさ- 草野春心自由詩813-3-1
遠くへいきたい- 千波 一 ...自由詩13*13-2-5
- ドクダミ ...自由詩1*13-2-5
響き- 梅昆布茶自由詩24*13-2-5
きんぽうげ- そらの珊 ...自由詩10*12-3-17
波紋- 理来自由詩9*12-3-8
教室- 理来自由詩10*12-2-28
蒼いバケツ- 草野春心自由詩4*12-2-28
あしあと- 山人自由詩21*12-2-28
- シホ.N自由詩412-2-28
見えない舟- 塔野夏子自由詩7*12-2-27
顔なしのひと- 恋月 ぴ ...自由詩3012-2-27
夢みる井戸- Seia自由詩312-2-27
貝の夢- そらの珊 ...自由詩1212-2-27
午後の川辺で- そらの珊 ...自由詩10*12-2-27
黒い道- 木立 悟自由詩812-2-27
春の兆しはまだ早い- 灰泥軽茶自由詩5*12-2-27
耳飾り- 理来自由詩6*12-2-26
指先- 理来自由詩15*12-2-19
はざま- subaru★自由詩22*11-9-13
月下美人- 花キリン自由詩311-9-13
純夏- 甲斐シン ...自由詩211-9-12
牛と番人- 三之森寛 ...自由詩111-9-12

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