長ったらしい名前の紅茶の缶が窓のそばで錆びてた、それがいつからそこに在ったものなのかなんてまるで思い出せなかった、ほとんど何も知らないままで過ごしていたのだ、自分が欲しい明日のことばかり考えて―今 .... 小さく丸まった背中に
触れようとして
手をのばせなかった
盆の季節までさようなら
しわしわの笑顔で
手を振る人
何度も振り返って
手を振ると
小さくなった姿が
まだ手を振っていた
 ....
光の虹、
遥か七色
流れに流れ
煌めき架かる
浜辺の奥から
吹き抜ける
風音重なり、 
閑やかに

すっとひとつ 
ひとつ
またひとつ 、
磯の香吐き出し
肉身を抜けて

 ....
ライターの
薄い炎を
雨の中
ともれともれと
念じて熾す




喉笛に
指を突っ込み錠剤を
吐いて
すがった
 ....
夜が狂うから眠りはぶつ切りにされる、幾つもの夢が混ざり合って、筋書が存在しない奇妙な色で塗り潰される、なぜこんなに身体が強張っているのか、眠ってはいけない理由がどこにあるのか、俺は理解することが出 .... 風は何色、琥珀色


薔薇色ならば、あかつきの風
アウローラの裳裾
ながくたなびき開けようとする空
いちめんに染めゆく朝まだき
遠い予感をはらんで吹く風の色


風は何色、琥珀色
 ....
風に乗るとはどのように

初めて髪を茶色に染めた
上の娘に聞いてみよう
青いパーカーで出かけていった
下の娘に尋ねてみよう

風は万能らしいから
年齢制限や体重制限は
きっとないだろ ....
 

子らを
蝶々のようだと喩えた先生がいらっしゃった
幾百本のクレヨンで描かれた
みんなが無欲な色を持ち
ヒラヒラ翔んでる
ヨチヨチ生きてる
未来しか持たないちいさないきもの
 ....
闇夜にも
重ね重ねて
ぼくたちは
ブーゲンビリア
菜の花の夢


























 ....
○「時代は変わる」
性別が二つから四つぐらいに

○「引き取り手のない遺体」
23年度全国推計42000人も!
戦時中の話ではなく
今の日本の話なのである
日本社会は思っている以上に
 ....
私たちが暮らしてゆくのに、
米を買うのにも窮するような毎日だったら
きっと憲法第25条は守られていない

ご飯と納豆だけの朝飯を食べ、
お昼は抜いて、
夜はカップ麺を食べて眠る

そん ....
曇る空を見上げれば、少し小降りになったようだ。
突然、雷雨に急かされるように外へ飛び出した。
全身の筋肉という筋肉
骨格という間接の隙間から湧き上がる汗だ。
あたまの先からつま先まで
  ....
春の街で
花を数えた。

花の海で
波と遊んだ。

波の原で
風を感じた。


19番目の風は北東
23番目の風は南西
強すぎる
弱すぎる

迷う間に
お誂え向きの
 ....
目覚めたばかりの女王は
お腹が空いてふらふらで
とっても孤独なのだけれど
休んでいる暇はない

誰の手も借りず
せっせと巣を作る
部屋数は十あまり
最初はそれでいい

時は春 咲き ....
意識の内に
波頭の次々と立ち
自らの音響木霊させ
思考を形創っていく

在らんとして或るもの
この世に在るもの達、
在らしめて居る原音響 、

わたしの意識の根底にも潜むを

わ ....
葉先が触れる人を傷つけた
沈黙は重く
伏し目がちのまつ毛に
影が落ちる
言い訳をしたくなるのを
ぐっと堪える
発すればまた言を超えて葉が
鋭利に振る舞う
許しを乞おうとする唇が歪む
歪な恋が終焉を迎え
誰かの瞳からは血で濁った水滴が溢れ堕ちる

あぁ、白い月が微笑みながら沈黙しているよ
哀れな男は両手を広げ天を仰いで
叶わぬ幻想(ゆめ)の切れ端を追いかけている

暗 ....
遠くでカラスの鳴く声がしている
そして、そのそばで風も鳴いている
しかし、今、風はおさまっている
気持ちがふさぐとき、風は楚々とやってくる
其処此処の隙間に蛇のような舌を繰り出して舐めていく
 ....
神社からの帰りみち
悲しみをよけて歩いた
鳥居は周りの乾いた葉っぱと同じ色をしていた
私は誰もいないのを見計らって
それでも静かにニック・ドレイクの歌を囁いた

私を見上げる目は暗かった
 ....
礫塊に埋もれて漆黒の眠り、だけど極彩色の夢を見てた、かろうじて確保された呼吸、無自覚な日々よりもずっと尊いものを教えてくれた、百鬼夜行は毎晩決まった時間に、ままならぬ俺の鼻先をかすめるように…なんでも .... ○「大災害」
海も危ない!
川も危ない!
山も危ない!
日本は逃げ場がなくなる

○「生活習慣病」
薬を飲む前に
やることがある
体操 運動 食事 睡眠

○「いじめ調査」
「 ....
小さな惑星(ほし)に棲む僕らは
何かを信じるたびに傷付いてばかり
憎しみから解き放てない

ほら、涙を拭いて
前を向いて
眼下に広がるイバラの路を歩いてゆこう

どんなことでも怯まず進 ....
『詩人の素顔』という本を買った。
シルヴィア・プラスのことは
ガスオーヴンに、頭を突っ込んで死んだ詩人
ってことくらいしか、知らなかったけど
読んでみたいと思った。
死に方にも、いろいろある ....
花粉が賑やかに飛ぶころ
木蓮の花の蝋燭が灯る
さようならも言えないまま
誕生日みたいに巡りつづける年
降り積もってみれば
だんだん記憶も曖昧になって
凝縮された切なさが
心に小波を起こし ....
2

そんなことをつらつら考えていると、自分が昔ほど読書という行為に夢中になれないのも、SNSに溢れる言葉を真に受けきれないのも、故なきことではない、と思えてくる。どんな言葉にも、わずかな嘘が紛 ....
おれたち闇を見てる
おれたち夜を見てる
おれたち風を見てる
おれたち今を見てる
おれたち虹を見てる
おれたち春を見てる
おれたち海を見てる
おれたち光を見てる
 ....
りつが居なくなったからって、
そんなにゾロゾロゾロゾロ出てこなくてもいいでしょ!
まるで、巨大な化物かなんかになった気持ちだよ。

そんなに書くひとが多いならさ、
書けるときに
「自分が盛 ....
よもぎが新芽をだしました
そろそろ餅をつくころです。
茹でて混ぜてペッタンペッタン
餅がだんだん色づきます。
一口切りにとりわけて
きな粉をふって
はい、お地蔵さん

その、あしもとに ....
哀しみの連鎖が僕の身体を締め付ける
絡み付く鉄の感触が僕の精神を徐々に冷たく冷やしてゆく

あぁ、何を言ったって無駄なコトさ
弁解の余地は箪笥の隙間ほど残されていやしない
ふたりの間に吹く隙 ....
才能というのは、なんでしょう。一度才能のあると思う人と話し合ってみたいテーマであります。
僕が一つ思うのは才能のある人は記憶や、記録というものにとても敏感で、大切にしますね。
つまり表現者という意 ....
ジム・プリマスさんのおすすめリスト(1239)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ある寒い春の日- ホロウ・ ...自由詩3*25-3-31
さみしさの封蝋- 自由詩16*25-3-30
むげん- ひだかた ...自由詩4*25-3-30
夜とタバコと雨- TAT短歌1*25-3-30
冷えた眠り- ホロウ・ ...自由詩5*25-3-29
風はなにいろ、こはくいろ。- リつ自由詩3*25-3-29
風色- やまうち ...自由詩4*25-3-29
道のうえ- 秋葉竹自由詩425-3-29
牛飼いの花- TAT短歌325-3-29
独り言3.29- zenyama太 ...自由詩3*25-3-28
憲法第25条- atsuchan69自由詩17*25-3-27
セバスチャン.コーはどこいった- 洗貝新自由詩11*25-3-27
風待ち- リつ自由詩4*25-3-27
アシナガバチ(百蟲譜52)- 佐々宝砂自由詩325-3-26
詩想、ヴァーク- ひだかた ...自由詩5*25-3-26
葉先の罪- 自由詩8*25-3-26
狂人のための鎮魂歌- 栗栖真理 ...自由詩1*25-3-26
- 山人自由詩6*25-3-26
帰りみち- 由比良 ...自由詩7*25-3-25
あまりにも込み入ってだけど在りようとしては単純- ホロウ・ ...自由詩1*25-3-25
3.25- zenyama太 ...自由詩3*25-3-25
僕らの惑星(ほし)- 栗栖真理 ...自由詩1*25-3-25
WHOLE_LOTTA_LOVE。- 田中宏輔自由詩16*25-3-24
木蓮の蝋燭- 自由詩7*25-3-24
砂の城の考察_#2- まーつん散文(批評 ...3*25-3-23
ジュピターには何時に着くの?- TAT自由詩925-3-22
現フォ愛、- リつ散文(批評 ...5*25-3-22
はる- wc自由詩8*25-3-22
闇夜に吹く風- 栗栖真理 ...自由詩2*25-3-22
落選詩とその理由の分析- 鏡文志自由詩7*25-3-22

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