誰の耳にも止まるよう鎮魂歌は轟音で鳴らされる、崩落した世界の底で見上げる太陽は一番輝いている、絶望や失望と戯れるうちそれが主食かと思うようになった、どこを歩いても腐敗臭ばかりさ、自尊心が内容を .... 若者が昼夜逆転の生活になってしまうのは
二十代までは眠り続ける体力があるので
平気で昼過ぎまで眠れてしまうからとのこと

その日は夜になっても眠くならないので
やっと眠くなった深夜に眠ると
 ....
耳をすませたことがある
遠い宇宙のささやきだった気がして
ふと星々が混雑した夜空は
まるでにぎやかな物の怪のいない屋台村のようで
深々と夜はふけ
いたずらに星々はふるえていた

家の傍に ....
ほしがることがむずかしい
いろいろほしいものがあるのに
舌が糊で貼りついたように
口蓋にくっついて声にできない

夢を語るだけならお金はかからないけど
そこかしこにある断裂によって
わた ....
道路に落ちて
雨に濡れた紙飛行機は
どうしようもなくみっともなくて
翼に乗せていたはずの夢は
タイヤの模様に変わっている
行き交う車に踏まれて
アルミニウムの円盤になった
一円玉が隣でし ....
○「性被害」
男から女へ 
だけでなく
男から男へ
女から女へ
女から男への
性被害もあるってことだよ
今はなんでもありだよ

○「内閣改造」
国家国民のための改造でなく
自身の ....
僕はヒガシから「焼肉屋」と呼ばれていた。
その当時、僕は焼肉屋でアルバイトをしていて、
その帰りに合宿所へ行くことが多く、「おまえ
焼肉くせえ!」と、ヒガシにからかわれていたからだ。
ヒガシは ....

   言葉
挨拶  曖昧愛人
朝の意味  後残り半分
意味の不調  雨降る雪降る
裏社会の生活  家帰る途中で
駅東口順昭地区  色空間情報交換
親同士合併問題解決  音感知機能 ....
ハチミツが、曇るような夕方。
ねえ、三度の図書館通いも、擦り足で
ガラスの縁が溶けていくような、
文字盤の上の日常だった。

タンポポが、闇に乾いて咲いていた。
世界の総量は、
黒い、人 ....
ひとつの優しさが消えるごとに宇宙は消える。
雨の日、学校に行くとき、3Dの花がいっぱい咲いてた。

そのとき僕は日本語のSFに嵌まっていて、それからアコースティックギターで
ヴィヴィッドなピン ....
可愛らしい小さな花を
踏みつけそうになった
避けようとした瞬間
目の前に大きな木が現れる

よく見ると
あれ?さっきの花?
まさかと思うが

「それってさぁ!
花が大きくなったって ....
 空っぽのランドセルに
 かなしみをカタコト鳴らしながら
 工事現場は夕暮れの渦につつまれる
 瞳が裂けた子をひとり
 ひかりの膜にとり戻す
 想像上の友だちは
 会いたい気持ちを反故にさ ....
この七月の
光降り注ぐ
太陽の日、
路傍の石に
眼が穿たれ
見開かれる沈黙、
熱と光の充溢に
霊性貫かれ只不動。
寝惚けたお前の目が見開かれるくらいに
猛烈なやつをぶっ放そうか
俺はフラストレーションの岩石になってる
どこかにはけ口を求めてるのさ

指先の些細な痺れが気になる
足のつま先の痛みはい ....
道化の口角を極端に上げて
引き攣った笑顔を その白塗りの顔に浮かべながら
人間としての階段を きわめてダイナミックに下ってゆく
ジョーカーダンス あなたは
最も深い地の底の地獄を まるで天上界 ....
洗濯したシャツを畳んでいると
シャツに畳まれている私があった
痛くないように
関節が動く方向に畳んでくれた
畳み終えると皺に注意しながら
シャツはそっと私をタンスに仕舞った
衣替え ....
まとわりつく蛆のような概念を振り払って重湯のような朝食を啜ると世界は絨毯爆撃みたいに騒々しく煌めいていてウンザリした俺は洗面台を殴り殺す、拳に滲んだ血はホールトマトの缶詰を連想させたので昼飯はパス ....  ビルの谷間に皐月風
 それは歩道の正面から運ばれてきた
 若い男の声だった

 パパなお前のキモチ分かる。分かってるから今日ユラちゃんに謝ろうな。

 ギョロリとした目に たらこ唇
  ....
真夜中、夜の川
川面に突き出た瀬岩を
{ルビ躱=かわ}しかわしながら
ぼくの死体が流れていく
足裏をくすぐる魚たち
手に、肩に、脇に、背に、尻に
触れては離れ、触れては離 ....
ゆうやけ、こやけ、
鍋の底がすこし焦げた、
スプーンですくった、黄いろいルーの、
ぐつぐつと美味しそうに、ガスコンロの火で煮込まれてゆく、
それは、
ようやくふたりで完成させた、
さいごの ....
 まぶたの裡に 月をおさめ
 人は目ざめる

 自己の嵩に 食べられながら
 胸の端に 散らす花
 祈りは いつも途中で待つ
 雨を迎えに 降りつかえる

 命のジグソーパズル
 無 ....
本当は完結したなりにしておこうと思っていましたが、今回のシリーズを読んで下さった方々のために幾らかの説明責任がある気がずっとしていました。そんな訳で蛇足を足し添えておきます。

 ....
 上手に傘が開けたよ
 長靴ぬらさなかった

 ふかく巻かれるこびとのささぶね
 そろそろ川があふれ出しそう

 (こんな雨の日はやさしい)

 舌を使って
 どっちの蛙を乗せようか ....
この白い小部屋にて、
宙空から貸し与えられた
わたしという寂寥と憧憬、
凍り付いた滝の流れのように
ただひとり街から取り残される

  *

霊性帯びた老婆の像、
荒野に打ち付けられ ....
 気持ちの不安で落ち込んだり
 あるいは高揚感に落ち着きの無くなってしまう時
 深呼吸する
 そして私はシングルポイントの六角柱水晶を握る

 掌の柔らかい部分に三辺の角が当たり心地良く
 ....
乾いた昼の月が
丸にちかくって
なんだか見下されてるみたいで
気分が悪い

風にでも吹き飛ばされてしまえ
そうはいっても
あそこからピクリとも動こうとしない

どうせあと数時間もすれ ....
凝固した毛細血管のような形状の幻が網膜の中で踊る午後、飛散した詩篇の一番重要な欠片で人差指の腹を切る、往生際の悪い具合で滲む血の赤は、どういうわけだか若い頃に会うことが無くなった誰かのことを思い出 ....           雑文

 あれはどうしたものか。職場の至る場所にPCがある。個人用に貸与されてる者も多い。しかし使用する従業員のすべてがそれほどPCに詳しいわけでもない。
 よく1日中PCの ....
ディオゲネス・ラエルティオスの『ギリシア哲学者列伝』を読んでたら
アリストンという名前の哲学者が、ハゲ頭を太陽に焼かれて死んだって書かれていた。
べつに、ハゲでなくっても、日射病ぐらいにはかか ....
朝 急いで自転車を走らせ駅前の駐輪場へ

このまま行けば遅刻は免れそうだ

すぐに駅ビルの通路に飛び込もう

と思ったその時

目の前を見知った顔が通り過ぎる

右足が急停止する
 ....
ジム・プリマスさんのおすすめリスト(1034)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
bad_religion- ホロウ・ ...自由詩2*24-3-31
昼夜逆転サヨナラホームラン- イオン自由詩2*24-3-31
黄砂の朝に- 山人自由詩5*24-3-30
ほしがること- 凍湖(と ...自由詩724-3-30
戦い- 藤原絵理 ...自由詩824-3-28
独り言9.13- ホカチャ ...自由詩3*23-9-13
「俺のソーセージを食え」とヒガシは言った- 室町散文(批評 ...223-9-13
ピラミッド/隠室- アラガイ ...自由詩11+*23-9-12
ガラスの中- 由比良 ...自由詩3*23-9-12
シグナル- 由比良 ...自由詩3*23-9-12
世界- 銀薔薇自由詩4*23-7-7
ある日- soft_machine自由詩423-7-4
予兆- ひだかた ...自由詩523-7-2
勝手にやらせろ- ホロウ・ ...自由詩5*23-7-1
JOKER- 本田憲嵩自由詩623-5-9
衣替え- たもつ自由詩12*23-5-9
しらふで死にな(毎日は降り注ぐ)- ホロウ・ ...自由詩4*23-5-8
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葵橋。- 田中宏輔自由詩16*23-5-8
カレーライス- 本田憲嵩自由詩11*23-5-7
目ざめ- soft_machine自由詩2+23-5-6
女學生日記について- TAT散文(批評 ...6*23-5-4
雨の日のやさしさ- soft_machine自由詩2*23-5-4
この白い小部屋にて- ひだかた ...自由詩4*23-5-4
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だからもう一度、初演の舞台の中に- ホロウ・ ...自由詩5*23-5-2
PC周辺の憂鬱- 墨晶散文(批評 ...3+*23-5-2
カラチョキチョキ。- 田中宏輔自由詩16*23-5-1
残像を踏み締めて- 猫道自由詩123-2-9

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