道路工事で

職場前の道は渋滞

ブラインド越し見える作業員の人たち

若い人が一人もいない

砂塵と高湿度の靄の中

上下するヘルメット

ドア一枚隔てたこちら側は

 ....
あの美しく優しい少女が、誰も何もせず、ただ座って
死にかけているという事実。耐え難い。
      (LGle ....
ひらがなといくつかの簡単な漢字を覚えた頃
新聞の尋ね人の欄を読むのが日課になった

 和子 連絡してくれ 父
 正男 心配してる 母

やや太い黒い線で囲まれた
額縁の中の
それらの文 ....
風を待つ帆船と同じ速度で混沌に因る僅かな乱れはやって来る、でももうそんなものに狼狽える歳じゃない、それは蕁麻疹みたいなもので、なにかしら対処をすれば収まるものだということを俺は知っている―それを知 .... 金曜日、ファミレスにて。

カラカラと音を立てた 冷えたグラスから
水滴がしたたって テーブルに水たまりを作ってる

さっきから僕の愚痴は 止まらなくなってる
うだるように続いてる この夏 ....
海がつなぐ
まだ知らぬ世界も
流れ流れてやって来る
水か銀か仏か
あらゆるものが
流れ込んで
世界中を巡りゆく

海がつなぐ
あなたと私も
同じ母の魚を食らい
糧か毒か滋養か
 ....
○「寂しさ」
田舎の寂しさに耐えかねて
テレビがなる
ラジオがなる
防災無線がなる
彼岸花が咲く

○「防災無線」
認知症のおばあちゃん
施設を抜け出したきり
まだ戻って来ません
 ....
米国の温和な保守思想家の大樹、チャーリー・カー
クが日本に来日して参政党党首と会談して帰国し
た直後、米国の大学で公開討論中、テロの凶弾に
倒れた。それをサヨクリベラルたちが小躍りして
悦んで ....
雨水で浸食された登山道には少しだけ草があり 
刃を石に当てぬよう、気を遣いながら刈り進むと
ヌマガヤ草原には未だニッコウキスゲの群落が残っていた
一日咲けば花は萎んで枯れゆく花
遅くとも八月に ....
 日の暮れ早い
 夕ご飯のテーブルに今夜は
 旅先で買った青い陶器の深皿を
 出してみる

 そこへ絹ごし豆腐を半丁のせたら
 白い孤島のようにみえて
 潮風と打ち寄せる波が茫漠とひ ....
放射線の網の中で寝返りを打ってひとマスずれた世界へ落ちる、衣服の色がほんの少し違うとかそんなレベルの誤差、日頃から些細なズレを見つけながら生きてる俺にはそんなもの異世界とは思えない、特別することも ....    *

 屈辱の痼(しこ)りを解きほぐしてくれるような他者がいない。積年の悪夢、そして中年の危機がわたしを追いかけている。なんだって、そんなていたらくに墜ちてしまったのか。じぶんの手を汚してま ....
ありきたりの夢を見て自殺
それが一度目の人生
必死に飛んで落ちて死んだ白鳥
それが二度目の人生
行軍の果て青い空を見て餓死
それは三度目の人生
毎日、何度も何度も頭を下げ
子を育て、子を ....
バスタオル干してる二の腕のとこ
おとうさん
姿見の中の姿見
おとうさん
切りにくくなる足の爪
おとうさん
蛍光灯の下の剃り残し
おとうさん
午前四時三十分の仄明かり
おとうさん

 ....
今日はお誕生日よりも
お盆やお正月よりも
待っていたよ
大好きなお寿司を食べる日だ
一番好きなビンチョウマグロを
いっぱいいっぱい食べるんだ
回れ回れ私の大好きな
ビンチョウマグロ
誰 ....
 よく冷えた梨が好き
 隣席のあなたがそう言ったから
 出勤前に、この梨を剥く
 
 指先を滴るまろやかな甘い汁
 一切れつまみ食いしてる間に
 時計の針が進んでしまう
 あわてて梨 ....
○「出会い」
人生は
師や友との出会いである

○「価値」
大事なものは
すべて
お金で買える
という錯覚に陥ってないだろうか

○「道迷い」
間違っている時は
はじめの第一歩 ....
発菩提心という
極楽行きの切符を買って
地獄行きの特急列車に飛び乗ろう

鬼が嗤う
無間地獄の責め苦なり

死にかけるほどの苦しみが
何十年も続く

お地蔵様が救って下さる
極楽 ....
樹々のささめき
秋のまなざし
土の殻を脱いで
風鈴と戯れる
あの風のよう
出奔し
残り香をたぐる
民族という幻想の
ゲル状の遺跡を渡る
無造作に繊細に
ごぜの指先の
せつなの逡巡 ....
日記を失くしてから
別れの痛ましさなんて
忘れてしまったな
おかげで もう
愛のうたなんか
うたわないで 済むよ

切った爪をインクに浸して
言葉を垂らす

部屋のどこかで
コオ ....
ほんの一瞬のため息みたいなきっかけで降り始める夏の雨、傘を持たない僕たちは高速の高架下に急いだ、雲の上の貯水槽が割れてしまったみたいな降り方だった、それでなければ、広範囲に拡散された滝のようだった .... 次から次へと物事が起きる私は
次から次へと物事を忘れてしまう私は
次から次へと新しくなる。そうして
死んでは日々を生まれてゆく


それでも
なかには
おぼえている存在もあるのです
 ....
新米を炊いた
土鍋で炊いた

二人暮らしなので
小さな二合炊き

二十分蒸らして
蓋を開ければ
しあわせの香り溢るる

神棚に供えて
日々の糧に感謝

「こんな美味しい米 ....
もう飛べないと
翼を外した
窓の向こう
天空の城に
辿り着けなかったこと
翼の代わりに背負って
ただ祈るように佇む

ここではないどこかに
行こうとすれば
体は重く動かない
翼は ....
  〇


きのう、友だちと水死体について話していたのだけれど、水死はかなり苦しいから、水死はしたくないなと言ったのだけれど、ヴァージニア・ウルフは入水自殺だった。ジョン・べリマンも入水自殺 ....
時は、風化の砂塵
  砂丘より 蒼い星を子どもたちが
みつめる
 大気のない無音のそこからみる
星は かぎりなくウツクシイ


集約される
かわらぬ 社会の列車は喧騒のすえ
プラット ....
水はきらめいて流れていく
藻は水面下に揺れている
風の爽やかなこと
子どもの頃から変わっていない

ただひとつ
望みが出来た
いつも誰かを望んではいたけれど
たったいっかいだけ本当に愛 ....
ドラッグストアでペプシゼロとヨーグルトを買った。
夜の店内は空調が効いていて、白っぽくて、乾いている。

手をつないだ恋人たち、メガネを掛けた会社員、綺麗な身なりの女の人。
みんな等間 ....
98番目の誘惑 小説

朝6時に起きた安藤紗耶は、いつものように身体の中に魔のような闇を感じた。仕方ないのでまたいつものように小説を読む。すると不思議なことにその闇は気になるほどではなくなるのだ。 ....
おかえり毎日暑いよね
おつかれまずはなにどうする
ばんごはんは君の好きなもので
乾杯の飲み物も準備して
お腹が空いたよたべようよ
今日も1日ごくろうさん

おかえり明日もがんばるの
や ....
ジム・プリマスさんのおすすめリスト(1413)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
砂塵のむこう- 花野誉自由詩12*25-9-15
テロ殺人を賛美した島田雅彦を教壇と文壇から追放すべきだ_- 室町 礼散文(批評 ...4+*25-9-15
尋ね人- そらの珊 ...自由詩7*25-9-14
踊りな、人形たち- ホロウ・ ...自由詩3*25-9-14
金曜日、ファミレスにて。- itukamitanij ...自由詩425-9-14
海がつなぐ- 自由詩10*25-9-14
独り言9.14- zenyama太 ...自由詩3*25-9-14
憎悪と暴力のサヨクリベラル- 室町 礼散文(批評 ...4+*25-9-14
九月のニッコウキスゲ- 山人自由詩10*25-9-9
冷奴- リリー自由詩18*25-9-8
My_Enemy- ホロウ・ ...自由詩4*25-9-7
夜でなく、夢でもない。- 中田満帆散文(批評 ...3+25-9-7
四度目の人生- 降墨睨白 ...自由詩3*25-9-7
夏の終わりに- 道草次郎自由詩625-9-6
お寿司の歌- 降墨睨白 ...自由詩4*25-9-6
- リリー自由詩16*25-9-6
独り言9.6- zenyama太 ...自由詩5*25-9-6
極楽行きの切符- 杉原詠二 ...自由詩2+*25-9-6
彼女のゼリービーンズ- ただのみ ...自由詩12*25-9-6
音響- 飯沼ふる ...自由詩5*25-9-1
終わり続ける夏の日- ホロウ・ ...自由詩5*25-9-1
鬼やんまと埴谷さんと私のそれぞれの道- こしごえ自由詩6*25-9-1
光るごはん- 花野誉自由詩17*25-9-1
現実- 自由詩7*25-9-1
I_FEEL_FOR_YOU。- 田中宏輔自由詩11*25-9-1
時の砂塵- 月乃 猫自由詩17*25-8-31
愛することが- 杉原詠二 ...自由詩5*25-8-31
石鹸の匂いのする、八月の- ねことら自由詩2125-8-31
98番目の誘惑- 林 理仁散文(批評 ...225-8-31
はだかんぼ- 降墨睨白 ...自由詩4*25-8-31

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