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 硬いパンを噛むと じゅっと唾液が湧いてくる
 人なれど 朝の欲は獰猛なけもの
 薄切りのハムとレタス マヨネーズの酸味
 奥に隠れた卵の温もりをも舐めとる
 ミラノサンド
 けれど熱い ....
  順々に
  液状の名詞が
  格子に垂れてしたたる
  世界のおおよその大きさが
  張られている 複数の 頭蓋
  額縁にぶつかり 欠けてしまった
  顔のような 意味

 ....
  長靴の似あう男になるよ
  そこらに散らばる水たまり
  しょぼいスキップで駆けぬけてくよ



  きみが
  うまく涙を落とせない日は
  かたほうの手をギュッと握るよ ....
  灰色の老人が
  灰色の部屋に
  冬晴れの空より蒼い
  バケツを忘れていった



  その、つるりとした底面に
  透明な昆虫がうじゃうじゃ蠢き
  透明な手首を噛 ....
  光が白いので
  裸体だけが空気にうかび
  瞳の深みをもとめて
  幾度も反射されている
  世界にはたくさんの場所があり
  たくさんの営みがおこなわれている
  その日、僕が
  することを選んだのは
  床屋に行き
  髪を切ってもらうこと



  ひどく ....
  出る幕ではなかったのだ



  悲しみも
  砂粒のごとき憐憫も
  わたしの心の切れ端ごと
  烏に啄ばまれるがいいのだ



  それは景色ではなかった
  累々 ....
  指きりをしよう
  サクマ式ドロップみたいな
  とりどりのたわごとが
  嘘にならないよう



  指きりをしよう
  またねという言葉で紡いだ
  ほそくつづく糸が ....
  優しい目で
  どこまでも
  温かく深いもので
  きみは撫でる
  残酷さや
  死のもつ暗闇さえ



  あるいは鋭い目で
  銃弾のように
  まっすぐ届いてゆ ....
  泣かせたこと
  約束をやぶったこと
  言うべきではないのに
  言ってしまったこと



  恥じていた自分は
  ずっしりとおもたくて
  夜ごとに
  沈んでし ....
  あなたが大きくなったなら
  楽器のできない私のかわりに
  ギターをきかせてちょうだいな
  聴きたい歌なら沢山あるけど
  あなたの好きな歌でいいよ



  あなたと ....
  ここに
  にんげんは
  そんなにたくさん
  いらないよ、
  ふたりでいい



  つなぐ
  てのひらも
  そんなにたくさん
  いらないよ、
  ふたつで ....
  二人で
  ふとんをしこう
  最後のニュースが
  かなしい話を終えたなら



  丁寧に
  ふとんをしこう
  僕らを責めたてる
  光たちにつかれたなら

 ....
ジム・プリマスさんの草野春心さんおすすめリスト(13)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ミラノサンド(2025.02.22)- 草野春心自由詩425-2-26
格子- 草野春心自由詩521-9-16
つばさ- 草野春心自由詩813-3-1
蒼いバケツ- 草野春心自由詩4*12-2-28
裸体- 草野春心自由詩4*11-9-11
稲妻- 草野春心自由詩15*11-9-1
- 草野春心自由詩4*11-5-28
指きり- 草野春心自由詩7*11-4-22
- 草野春心自由詩4*11-4-16
ゆるす- 草野春心自由詩111-4-13
笑顔- 草野春心自由詩5*11-4-10
ふたり- 草野春心自由詩5*11-4-4
ふとん- 草野春心自由詩9+*11-3-31

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