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冷気を嗅いで手繰り寄せる
黒い焔 死せる舞踊者
太陽との距離を測りながら
夢を滾らせる
からだは形を逃れ
こころは殻を得た
重なり溶け合う
不可分の同一
全感覚でまぐわうように
世界 ....
夜の死顔は隠匿される
太陽による窒息死
視覚の分厚い曖昧に覆われて
悪夢の下着を脱いだ獣の顎骨から
乱立するギヤマンの伽藍
涸れた河床を磨かれた顔たちが遡上を始める頃
剥離した脱落者は紐で ....
{引用=声の肖像}
どこかで子どもの声がする
鈴を付けた猫がするような
屈託のないわがままで
なにもねだらず行ってしまう
風がすまして差し出した
果実は掌で綿毛に変わる
ぱっと散った ....
寒さがやさしく悪さして
濃い霧がおおっていた
蜂のくびれにも似た時の斜交い
あの見えざる空ろへ
生は 一連の真砂のきらめきか
四つの季節ではなく
四つの変貌の頂きを有する女神の
....
{引用=換気}
現実は醒めない夢
一生いぶかしみ
出口を模索する
後ろで窓が開く
気配だけが淡く恋
{引用=かくれんぼ}
風もないのにブランコが揺れた
瞳の奥の赤錆 ....
持て余すではなく弄ぶ
徒然に
雨垂れの独白を
聞き入るでもなく聞き流し
滴る血の鯨肉
アメリカの小説を想う
コロナという病が流行り出したころ
あおりを食ってコロナビールが ....
{引用=彫刻}
折り畳んだまま手紙は透けて
時間だけが冴える冬の箱の中
なにも温めない火に包まれて鳴いた
繭をそっと咥え
欄干に耳を傾ける
肌に沈む月
纏わる艶を朧にし
蠢く幾千幾万の ....
{引用=とある一}
――――――それは
俯く若葉のこらえきれない涙
朝には珠となり蜘蛛の糸を光で撓め
――――――それを
誰が量ったか
人も地も飲み切れず地も人も飲み込むほどに
問う ....
フロントガラスの向こう
傘をさした女が滲んでいた
雨にうなだれる花のように
あれは昨日のことだろうか
瞬間の感覚の飽和を無限と呼ぶしかなかった
悲しい詩人の形見 憂鬱
古い壜のよう ....
ジム・プリマスさんのただのみきやさんおすすめリスト
(9)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
冬の樹霊
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ただのみ ...
自由詩
4*
25-1-25
素体回帰
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ただのみ ...
自由詩
3*
21-12-1
演者たち――眼差しの接吻
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ただのみ ...
自由詩
6*
21-11-20
いのちの湿度
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ただのみ ...
自由詩
8*
21-11-13
頭痛の種をつまみにして
-
ただのみ ...
自由詩
4*
21-10-10
徒然に散文的詠歎を
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ただのみ ...
自由詩
3*
21-10-3
どうしてこんなに暗いのかしら
-
ただのみ ...
自由詩
6*
20-11-15
とある二編
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ただのみ ...
自由詩
5*
20-7-11
音楽が聞こえる
-
ただのみ ...
自由詩
7*
16-6-11
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