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乾いた昼の月が
丸にちかくって
なんだか見下されてるみたいで
気分が悪い
風にでも吹き飛ばされてしまえ
そうはいっても
あそこからピクリとも動こうとしない
どうせあと数時間もすれ ....
奥様という響きが嫌に長引く
もう名前では呼んでもらえないらしい
なにを期待していたんだろうか私は
奥様と呼ばれるたびにうんざりとする
遠くを見ても近くを見ても
代わり映えのしない毎日がそ ....
水を入れ替えるのを忘れた
花瓶だったろうか
金魚鉢だったろうか
お仏壇の茶湯器だったかもしれない
いずれにしても罪深く
自己嫌悪を覚える
最近はこんなことばかり
やることなすこと ....
果てしがないように思われる
このトンネルを抜けることができるのだろうか
どこまでも続く暗闇が尽きるところがあるのだろうか
仄暗い誘導灯が足元を照らすけれど
明るい陽の光は差し込んでさえこない
....
こんな日に海風に吹かれたら
寒いことこの上ないだろうとは思いつつ
それでも大海原を眺めたいと
願ってしまうのは
水分が不足しているからだろうか
または青が欲しいのか
波の音が聴きたいだけか ....
眼鏡越しのその眼差しは
やさしそうにも
悲しそうにも見えて
決して本音を見せてはくれないのだと
寂しくなる
意地悪をしてみたら
意地悪を仕返してくれるだろうか
眼鏡を取り上げたら
....
あの娘はあんな子だ
指折り数えているのは
なにかを数えている訳ではなくて
人の目を引くためだ
あの白い肌輝くか細い指が折られるのは
誰だって見ていたいものさ
あの娘はあんな子だ
幼い ....
雨が降り続ける
冷たい雨が
決して止むことはないと思われるほど
ずっと降り続いている
空から地面へと直線を描きながら
ただただまっすぐに
雨が降り続ける
誰かの悲しみの涙のように
誰か ....
間食なんてほとんどしないのに
今夜は無性にチョコレートが食べたい
なにがあったわけでもないのに
ただただ板チョコを貪りたい
こんな気持ちなったのは初めてで
どうしたらいいのかも分からないほど ....
素足にサンダルをひっかけてベランダへ出る
飛ばされそうな洗濯物をピンチで留めなおす
冷たい風に吹かれて寒さが身に沁みる
そんなことが繰り返されて春を夢に見る
生暖かな風に舞う桜の花弁を思い浮か ....
繊細な指先が愛惜しくて
ページをめくって欲しい
書き出される文字よりも
あの美しい指で握られた万年筆が気になる
約束なんていらないけれど
あの小指とならばつながれたい
雨が降り ....
アキレス腱を挟むようにして
足の外側と内側が冷える
こんなときは足が浮腫んでいる
冷え性の症状とはこんなものか
手で挟むようにしてさすってみる
厚手の靴下を履いてみる
片方の足の裏側で
....
八朔が食べたい
いまは季節じゃない
けれどそう思ってしまった
こうなるともう
居ても立ってもいられず
ただただ八朔が食べたい
近所のスーパーにも
コンビニにもデパートにも売ってない
遠 ....
ふうと息をつく
青空の下
草むらの上
砂の城を向こうに
ため息ではなく
影を探す
動き出しそうな遊具が
無表情に輝く
土曜日の朝が終わる
ジム・プリマスさんの坂本瞳子さんおすすめリスト
(14)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
不機嫌な夕方
-
坂本瞳子
自由詩
4*
23-5-2
奥様
-
坂本瞳子
自由詩
2*
23-2-6
明日への約束
-
坂本瞳子
自由詩
3*
22-2-3
走り続ける
-
坂本瞳子
自由詩
1*
22-1-17
海よ
-
坂本瞳子
自由詩
6*
22-1-13
眼鏡をかけた彼の人は
-
坂本瞳子
自由詩
2*
22-1-12
あの娘はあんな子だ
-
坂本瞳子
自由詩
3*
22-1-11
雨が降り続ける
-
坂本瞳子
自由詩
2*
22-1-10
チヨコレート
-
坂本瞳子
自由詩
6*
22-1-6
切なる願い
-
坂本瞳子
自由詩
1*
22-1-5
指フェチの夢想、連弾
-
坂本瞳子
自由詩
1*
21-12-11
つまらないとは
-
坂本瞳子
自由詩
2*
21-12-2
八朔食べたい
-
坂本瞳子
自由詩
3
21-10-8
公園の風景
-
坂本瞳子
自由詩
6
21-9-25
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