山田でございます。
さて今回のお題は「酷評を超えて」お前が言うなというディスプレイ越しの突っ込みの罵声やら果ては手近なものを投げてぶつける皆様のお姿が、なにやらこの耳に聞こえ、はたまたこの目に浮かぶ ....
返ってきた一言目が
「ありえない」でした。
こびとは手紙の最後に
「こびとより」とそえたあと
「こ」と「び」のあいだに
小さく「い」の字を書きくわえた

しばらくながめているうちに
恥ずかしくなったのだろうか
てのひらで手紙を丸め ....
装いする君
を想う

春待つ君の

「ほら,あれ」
と,指差す
「あそこ,少し透明でしょ」
僕にはわからない
言われてみれば,そこだけ,雲が少し動いたような

そこに既に冬がいる ....
                       5時 @ハト通信

小さな石を握りしめて
空を見上げている人が中心にいます
そのまわりを
忙しそうにぐるぐる回っている人がいます
指の数をくり ....
( L )

風邪の時はちゅうできないからね
と言って作ってくれたシチュー

( O )

もうそんな会話はしなくなったけれど
風邪をひくと作ってくれるシチュー

( V )
 ....
風、吹いた。

わあぁん

高圧線が、たわんで
山のりょうせん
ならした

わあぁん わ あ

さかいめは
鉄筆でなぞってしまお
へこんだところに
つめ
あてて
息もしな ....
疲れた僕に
甘いものを と

甘栗


秋になったら君と
並木団地へ行こう

春になったら君と
桜ヶ丘に行こう

そんな名前の場所を
地図で探していこう


そこには
 ....
ルルリエ
文鳥はいらないと言った

ルルリエ
いつものど飴をくれた

ルルリエ
撮った写真は壁に貼ってて

ルルリエ
浴槽に潜って笑ってた

ルルリエ
ルルリエ

ルルリ ....
雷鳴がいつのまにか消えていた。

焦るほど、穏やかな虹を作り出す機械。

ゆるいロックを聴きながら私は溶けていた。

この世の中が、チーズケーキと煙草だらけなら

どんなに退屈で美しい ....
銀すじに沿って 
豆腐の上を歩くように
ゆっくりと足を進めた
バスに乗ってもよかったけれど
ひさしぶりに
以前のアダナに帰る

徐々に慣らしていこう
イオウ温泉につかるときのように
 ....
遠くを見るよ
とおくをみるよ
岩に開いた小さな窓から
とおくをみるよ

涙は軽石の窓枠に
音も立てずにすいこまれてゆく
誰か
小さな梯子でここまで
登ってきて
ザラザラに負けないで ....
有名かもしれませんが

http://www.bananawani.org/guzen/
緑のガムはきっと青りんごとメロンの中間の味がするはずで
暗くてひんやりと寂しい箱の中に丸まって収まっているそれを
売る駄菓子屋のおばあさんは30年間涼しげな家の畳と続いたすみっこに
座っていたら ....
明るいBGMと
アナウンスが
故郷と同じような
匂いと共に流れている
笛の音を合図に
まずはゆっくりと一周
そして係員と握手
歓声と笑い声
拍手が聞こえる
僕はただ
笛を吹くトレー ....
ピンク色のセーターにオレンジの日も暮れて
水色の縄が撒き散らした砂はその左側の
舗装された道のコンクリートの隙間から芽を出しました

照りかえす影に回るガタついた滑らかさは
テレビ電話のよう ....
来年の人に焦がれて石のうえ とかげよとかげ 紡錘形の

神無月 缶に残った潮だまり パンツ一丁でのぼせた親父

れもんのれ せむしぐものせ けるとのけ ぱんてぃらいんをめぐるたそがれ

 ....
夜の灯りに染まり連なる
紅くにじんだ雲の前に
誰もいない建物がつづいていた
記憶と 事実と 交響と
淡く静かな流れに沿って



目に映る火と
映らない火の
か ....
深夜、バスに乗る
乗客もまばらな車内
運転席をのぞくと
濃紺の制服を着た父が座っている

昔、一度だけ
大人になったらバスの運転手になりたかった
という話を聞いたことがある
どこかで何 ....
堂々巡りの話が止まらないのでいっそのこと
回り回って溶けてバターになってやろうかと思ったが
パンのカリカリの表面の上できれいに塗られずに固形のまま
押しつぶされたりするのが嫌だったのでとにかく反 ....
川の向こう岸にあなたがいて
手のひらにちょうど収まる薄っぺらい石を
丁寧に丁寧に磨いています
わたしは何度も手を振りながら
早くこちらへ投げてよこしてと
大声で叫びます
そのたびあなた ....
普通の椅子だったのに
ある日、突然
わたしは人になった

初めて目でものを見た
初めて呼吸というものをした
初めて手でものを掴んで
初めて足で歩いたりもした

椅子に座らなければ ....
紺がすりのような夜を眺め
穏やかな一日を思ううち
心は幼年に浮遊して
小さな手から落としたごむまりを
おにいちゃんが思いっきり地面にたたきつける
ぽーん
ぽーん
空を見上げて
追いかけ ....
机の上で顕微鏡に誤解されたい
絵に描いた夢に初恋が覗かれて
家出の新聞記事に胸を痛めたその隙に
始まりと終わりが泪の後で同時に流れた

ツー
ツー
流れた
ひっくり返ってたたみかける空 ....
テーブルの格子模様に
グラスの底を当てて
君はその大きさを測っている
今週末は雨が降っていて
僕達はまるで
晴れ間をうかがうような顔でしか
会えない
八重洲の長い地下道を歩いて歩いてきて ....
舞台の中央には透明な攪拌機がありまして
僕によく似たピエロが登場します
ピエロは無言で虚空を凝視めると
両手をひらひらさせて様々な八月を取り出します

粗末なリュックに詰め込んだサツマ芋 ....
いきなり
目の前に飛び込んできたのは
黄色い蝶です
秋に向かって明け放れた
私の窓から

季節なんてと
挑戦状をたたきつけて
不敵にヒラヒラ舞っています

私だって
この生にバン ....
つま先から頭のてっぺんにかけて
ベクトルがそのまま垂直方向に伸びて太陽

果物と同じくらい孤独
瑞々しさの極致がほったらかしだよ

ある日南の島の販売人に出会って
ポイントもつけるし安く ....
バラバラと零れ落ちる破片抱いて

流れる雲の行く末を見ていた

二本の柱が支えるこのカラダ

少しの風にでも流されて行きそうな抜け殻と化し

近くで聞こえる羽音に脅え

愛したはず ....
夕方と夜の境目
湖畔の輪郭が紫色に曖昧になったころ
湖に身を乗り出し水平に手を伸ばすと
足元に流れ寄る無数の細かな波が
浮力となって
まるで
湖の上を滑らかに飛んでいるかのような気分になる ....
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