いや

つぶやくようにふるえると
夕焼け

きみのくちびるが夕焼け

のように
まわりの景色をちょうどいい速度で染めてゆき
滲ませ

くちびるから夕焼け

 ....
二月ぶりに実家に帰り
仏教徒のくせにクリスマスに会う
きみはいつもの通りアニメソングを口ずさんでいて
まるで昨日別れたようにわたしに声をかける

いつものように15分遅れて
待ち合わせ場所 ....
冬の芽を切り開き見れば春花のホムンクルスが折りたたまれて

ビロードは蕾の守り手のひらを合わせたかたち銀の針山

溢れ出る支度を整え旗手は待つ溢れ出るとき合図するとき
  



Better half なのかどうか


糸瓜料理は
ちょっと手間をかけると
ポチャポチャと
自らの汁にスポンジのように
漂いだす

美味いから食べてみろ
など ....
右から鼻血が出ると

しばらく左からは鼻血は出ない

うれしいよね
くも 
もく となり
そら 
らそ となる

36,000フィートから の ことば 

とばこ 
ですけれど

あなたへの きもち 

ちもき に 
なったとしても

 ....
霊安室の白い籐籠のなか
ピンクの野の花にうずもれた君の
艶のない栗色の背中から
ひからびた鼻先から
濁った黒目のまわりから
しぼんだ肉球のすきまから
丸々と太ったノミどもが次から次へと ....
灯油がなくなったので、灯油缶を持って「エネオス」のガソリンスタンドに行った。
そのガソリンスタンドは、道路となだらかにつながらず、コンクリが数十センチ段になっているのでタンカーのようだった。
 ....
-煙草の自販機-

ずいぶん
寂しくなりました
昔はね
夜中にぶらぶらと訪れる
思案顔の男性や
ほろ酔い加減の千鳥足のハイヒールの音をつれた
夜のお嬢さん方が
ああ!セブンスターはも ....
馬にのっていると
とってもあたたかい
馬にのっていると
馬の鼓動がつたわってきて
わたくしのからだまで波うって
涙が
なみだが
あふれそうになるの
たてがみにふれる手もふるえ
耳にふ ....
あたくしと踊りませんこと?
いやなら無理しなくてもいいのよ
なぜかひとりきり
キモノのあたくしとなんて
踊りたくないのなら
それでいいのよ
鹿鳴館は
ドレスのおんなばかりで
あたくしは ....
http://mother.cside.com/

なんだかいつもわたしも「母さん」に報告するような
文章を頭の中で作っています。
ななつ のゆび
ことり なでて

みっつめに
つき つっついて

ちょっと なかせたら
ちょっぴり わらって

ここのつ めになきまね
ときどき、じゃないな(笑)、よく、あるのだけれど、
そんなつもりで書いた詩じゃないのになぁと思っちゃう
感想なり批評なりあって、
でもまぁ、そんなのはどうでもいいんだよな。
「この人はそう ....
さあ飲み込んでおくれ昼白色
いつだって
顔色は砂消しゴムに削り取られて
誰の表情も覚えられない
滲み出てくる血の色さえ
夕食のトマトにすりかわっている
トマトは嫌いだ。
それでもだ
夜 ....
大きい声で叫ぼうとしても ベランダの外に聞こえないか気にするし

歌うとしてもこたつのなかで 誰か帰ってきたらどうしよう、とひっそり歌う

高いパンプスをはいても 歩く音が響かないよう そっと ....
何時の間にか
歩みの速度が遅くなっていたことを
実感出来る存在

歩幅を合わせて、いつも
より、長く保ち続けたいものだから 尚更


変な話だよ
小学生の頃なんて、意識し過ぎ ....
その夜、男の子と居た。
でもやっぱり
手をつないだ相手は「夜」

男の子は何時でも皆先に眠る
子供のような寝顔でぐっすりと眠る
手をつないでくれるのはいつでも「夜」

ひとりぼっちにな ....
頸垂れ 刻まれうつくし 野の葉
瞳熟れ 聯花の落ちくし

 低く 揺れ 重く
 薫り 茎に 円か

おどろ路 店先は
ひとりに 薔薇の


縁に鉢置き ひとつ 騒ぎ
男女の白腋  ....
ちょっとでも過去が他人のものになったらいいのに
とおもってずっと恋愛ごっこをしてきたのさ


8月9月10月
絵日記
11月
道路わきのさびた缶に無造作に挿された枯れたお花
いつか誰か ....
ましかく な


つち の
少し 上
ころっと

笑ったの

沈む
柔らかい

折り畳まれた


流れる 
朝 
ひ 
一回でいいから
ビー玉をとかしてみたい
るりいろの
そらいろの
あのビー玉
やら
このビー玉
なんかを
そしたらきっと
きれいなかたまりができるよ
あのひとの
涙のレプリカにでも ....
自由になりたい
自由になりたい

っていうのが
口癖だったわけ

そしたら朝起きたら
翼がついてたわけ

そりゃもう嬉しくてね
飛びましたよ

ぐるぐる
ぐーるぐる

で ....
しんしんと続いてゆく ふゆのゆめ に
        薬指はしばれるばかりです
秋霖 というのでしょうか 長い雨でした
三年 という歳月は 忍耐の最小単位
きみが家を出て一年ほどは手紙のやりとりが盛んでした
やっと抜けるような青空がひろがり快い
晴天がつづいているのだけれ ....
夏の空には白い雲がながれ
暗い緑色の湖にうつる木々
幼い想いを秘めた草いきれ
揺れて動く昆虫の青い狂気

母と若い二人の姉とぼくを
残して夏の日父親は死んだ
集まった縁者は皆知らん顔
 ....
バスケットコート
ゴールネットは木枯らしに揺れていた
とどきそうな気がして
ジャンプした
もちろんいつもと同じゴールネット
とどくわけもなく
きっと中指のもうひと関節ながければという距離で ....
[さ]


さあ差し向かいで
鯖煮
里芋
さよりの刺身
薩摩焼酎
差しつ差されつ

さわさわさざめき
早苗さみどり


さかなではさかしら
さかねじはさかうらみ
さしず ....
あたまがぐにゃりしてる
前を行く、透明な詩人のせいだ
透明なせいで見えやしないじゃないか
くそう、頭がぐにゃぐにゃしてきた

なんだか癪なので
歩き方を真似してみる
こいつ透 ....
ボートから転げ落ちて溺れた
一人目の男は
すぐに飛び込みすくい上げてくれた

ボートから転げ落ちて溺れた
二人目の男は
携帯電話で助けを呼んでくれた

ボートから転げ落ちて溺れた
三 ....
山内緋呂子さんのおすすめリスト(993)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
夕焼けが足りない_9- AB(な ...自由詩503-12-26
プレゼント- 竹節一二 ...自由詩403-12-26
十二月の白木蓮- 小池房枝短歌503-12-25
夕焼けが足りない_2- AB(な ...自由詩503-12-25
うれしいよね- せんたく ...自由詩303-12-25
36,000フィートからのてがみ- バンブー ...自由詩603-12-25
畜生- 石原大介未詩・独白13*03-12-25
「エネオス_新日本石油」_丸泉店- えのき自由詩203-12-24
「月夜」- kay自由詩303-12-23
馬にのって- かなりや自由詩303-12-23
舞踏会- かなりや自由詩103-12-23
母さん- 竹節一二 ...おすすめリ ...603-12-22
とお- 砂木自由詩4*03-12-22
つれづれ- いとう散文(批評 ...1003-12-22
昼白色- 前方後円 ...自由詩303-12-21
ロックンローラー- あいこ自由詩403-12-20
祐介と沙弥香(一応恋人同士)- 自由詩303-12-20
ネムリガホシイ- dendrocacali ...自由詩503-12-19
オセロ- 折釘自由詩103-12-15
オハナ- dendrocacali ...自由詩403-12-14
笑う_船- 砂木自由詩11*03-12-11
ビー玉- かなりや自由詩603-12-11
煙草- ミサイル ...自由詩2403-12-11
ひねもす- 短歌303-12-10
手紙- 狸亭自由詩303-12-9
五十三回目の夏に- 狸亭自由詩503-12-8
ゴールネット- バンブー ...自由詩203-12-7
五十音頭韻ポエムさ〜そ- 佐々宝砂自由詩6*03-12-7
透明詩人- 佐々井自由詩103-12-6
溺れる- 岡村明子自由詩1103-12-6

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34