猫が逃げました
ボヤが出ました
便所は汚すな

親切な貼り紙のアパートの
隣の部屋の人の顔 
まだ見たことありません

のような午後の世界に

河川敷の花火
の音が聞こ ....
梅雨明けの午後3時、
高架化成った西武池袋線桜台駅。
昼飯食いそびれた背広姿のサラリーマン(俺)が
ベンチにて団子3串にかぶりつく。


頭ン中にはお気楽な音楽。
「カリフォルニア、 ....
 
 
 
 
拝啓、ムジーク。音楽的な夜が、ルララルラとやってきます。コルゲンのようなうずら卵のような、つるりと白く圧倒的にやわらかく飛び散りそうな、つきぬけてせつない月。ぼくらはぼくらなの ....
ばらばらに散らばっていた いろんな言葉が
ひょんな瞬間体に まとわりついてくるんだけど
でも
知らない女の舌が
僕の肌をすっと すべっただけで
またそれはすぐに ばらばらになって消えてしまう ....
 
なんとなくおきて

なんとなくべっどをでられない

じっとしている

じとじとしている

とけていっている

じょうはつしはじめている

あわててじょうはつをとめようとし ....
胎-揺に触れる糸レールの架線を
どうか導火線として火を降ろす為に
悲観にさやぐ彼岸 破綻の反潭と
メモローグに鉛で黒点を穿ち
春訛りの衣蝶の少女の包丁から
chill花を集め 昼顔が断頭台に ....
赤茶けた街のほとりに
くぐもった電飾が舞い
砂めいた波の{ルビ間=ま}の{ルビ音=ね}に
荒れた手の女が遊ぶ

草臥れた解体現場
風の吹く
干物の匂い

上り行く老若の唄に
焼き魚 ....
見た目や
神秘的な力などとは
まったく無縁に
ただ振れる

時間が経つのが
早いように思う

内勤に回されてから
デスクワークが中心になり
決まった仕事を
決まったように
こな ....
鉄筋コンクリートの複眼が
注視していたので
火をつけるのをやめた

他人の病を口実に
会社を休んだ

ここらはおっさんたちのシマで
わたしの居場所は
腐りかけのベンチの
そのまた角 ....
高慢娘のおまえが

夏の光にパラソルさして

これはまたなんと恥ずかしそうな!

小指の先まで恥ずかしそうな!
それは 深い深い青色のガラス瓶

つい 捨てることができず

かといって 

花を1本入れて 飾っておけるほどの余裕は

暮らしにも こころにも なく

ただ 時々眺めて やっぱり ....
縁側で闇を見ている妹の白いうなじが僕を呼んでる


夏野山汗ばみながら駆けてゆくゆくえふめいの妹の兄


鉄塔の錆びた階段昇りゆく100階したから姉とは呼べづ


鏡台に映る妹べにを ....
女の残り香が飽和した部屋の片隅のベットを
夏が来る前にシングルにしよう
と決めてから

もう何度も朝日を浴びて
僕が寝返りを打つたびに
ぐっと沈み込みながら
男臭いにおいを嗅ぎ続けてくれ ....
ぎざぎ ざ 
の はーと

小骨 を トッテ は
陣取る 

いかれた ピアの ん

かき抱く 絶望 
抜ける 髪

あんたは つまり 正しくて
嘘 は つけません 
 ....
きみ の 入った
ゆで 玉 コ゛

殻 と うすいもの
取って

確かめてもいいかい
黄色 の 熟成に

ツイ テ
コントロール、して、クローズ。巻き付いて離れないターバンのような頭痛が周りを跳ねて泳いでトビウオの羽が銀色に輝いて次にくるくると高速で回転してターンテーブルを指先で逆回せば戻るような軽やかな時間に華や ....  塀の上のツツジの蜜をアゲハ蝶が吸っている
 硝子屋の軽トラが道の脇に停まっている
 見上げたら 
 茎のような電線の向こうに
 無期懲役の太陽がある
 自分の魅 ....
おネギは好きじゃありません
口に広がる芳醇な リカちゃん人形思い出すから
子供の頃にかじったのかな?
美味しそうな 太股んとこ
そんな訳で味覚障害 おネギの美味さが分かりません
リカちゃんハ ....
私が真冬を歩いていると
太陽の童貞が落ちていた
私はそれを慌てて拾う
そして忘れてしまう


私が真昼を磨いていると
青空の処女が堕ちてきた
私はそれを慌てて隠す
そして再び忘れてし ....
いつか通販で買ったあの赤い実の生るあれ
今年はやけに沢山生ってる
エッ去年もそうなの
そうか
今朝小鉢に取ってきた
一緒に買ったローズマリー
生い茂って大変だよ
ああ良い匂いだ
山椒が ....
ひかりものに
おおくのさかなが
むれてくる


ひとが
ぞろぞろ
つれてくる


うみが
しずかに
わらっている


なつ
どうにもやるせない自転車です。雨水の玉つぶてなサドルの革を「そうでもなく茶色だ」と言って、拭き取ればままよ、と走りました。光、スロウ、アウェイ。そして溶解するするりとした残像を肴に、ウィスキーに言い訳 .... くっきりとあなた
顔 も良く分かり
なめらかで豊かな曲線 も
温かくやわらかな感触 も
鮮やか
昂り も
息遣い も
鮮明に
ただ 熱心に セックス
透明な セックスをすると
夢精 ....
 ぼくはすきなひとがいていなくなって
 かなしむことができませんでした
 ぼくはおはなにみずをやるのがすきで
 まいにちそうしておはなはかれました
 ぼくにはあなが ....
二人で地下室に入り
暮らそうか

そうね


なんていらない

あいしてる
あいしてる

まるで二人は
日差しを惜しむように
ひたすら

気がついて
しまったから
 ....
 足の親指のつめは独特のにおいがする。すみっこを指先で持ち上げて、その指をにおう。やみつきになる。だからつめが反っている。そこをかむのが好きだ。入浴時にしっかりと洗い、下着をはいたのち、足を口元に引き .... 食卓レモンのかなしみは
食卓ってなんだ?と
となりのワサビに聞かれたり
きいろの表面に こまかい凹凸
みどりのふたが 大きすぎても
レモンになろうと 
もがいているようで
かなし ....
昨日 いつも市場で会う少年と水遊びをしたとき
「お兄ちゃん、腕まくりが似合うね」って言われて
戸惑って
戸惑ってしまったまま 朝が来て起き上がる
いつもと同じように寝床に向かい
膝を曲げ 腕 ....
ひろびろとした
大学の教室の
誰もいない
こと
たしかめて
侵入した

空調は消されていた七月の
ブラインダーの降りた
その場所で
母の作った弁当を

箸の音
なるべく立てず ....
{引用=


                     日暮里のウィル・オ・ウィスプが公園で                      「兄ちゃんライター貸してくれんか?」
          ....
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