秋のステップ
まんぼう

いきなり
目の前に飛び込んできたのは
黄色い蝶です
秋に向かって明け放れた
私の窓から

季節なんてと
挑戦状をたたきつけて
不敵にヒラヒラ舞っています

私だって
この生にバンと三行半を叩きつけ
カシアス・クレイのように
軽快なスッテプで舞ってみたいのだが

まるで透明な幽霊みたいに
誰もが私を突き抜けていく

窓の外には高速道路
トラックが宙を飛んでいく
さあ 誰か掛かってきなさい
音たかくステップ
が秋空に舞う


自由詩 秋のステップ Copyright まんぼう 2003-09-26 08:53:41
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