洋なし色に 辺りが包まれ
萩焼のカップには
チャイの印香が漂う中
窓辺からは
いつもと同じ風景

いや 今日は
こんもりと茂る葉の代わりに
樹木には 綿雲の実がなり
成熟したそれは
 ....
下草の陰に隠れて 岩清水
 あなたのしたにしずき溢して
なわとびなんて 久々だ ふふ
どうやら下手になったようだ はは
目の前の子どもも下手糞だな いひひ
私も練習したものだ へへ
ずいぶん鈍ったものだがな はは

子どもと練習してみるがな あ ....
 立ち食いスパゲティ屋のことを生まれて初めて考えた。立ち食いとくればうどんだ。立ち食いときて、アインシュタインとくれば、それは立ち食いアインシュタインのことだ。まあ、アインシュタインが .... モラタスという新しい気分を
いつも気ままで 曖昧ですっとんきょうな午後で
感じている いや とにかく新しい気分なので
分からないけれどそんな気がしている

「ここの赤をもうすこしモラタスにし ....
「ああん、破水しちゃう!!」

「ちょっとまって、この姿勢で。」

「いいけど、5分で済ませて頂戴。」

「その唇で、やさしく吸い尽くしちゃって」


「ベルマークより、キスマー ....
流れ出る脳髄、お一ついかが?
目が潰れるメチルアルコールいかがかな?

いかがわしいものがいかがわしいものを売るお店

そこはうんざりするほどいかがわしいものだらけで
吐き気がするほど僕に ....
 便座泥棒という言葉はおれが今思いついた言葉だけど、そんなものを盗んでどうするんだろう。便座カバーを盗むんじゃなくて、あの馬蹄みたいな形をした便座オンリーを盗み走り去る泥棒。便座カバーを盗 .... 決行の日
せんたくを間違えないようにする
柔軟材は嫌いだ
添加されたことばを充分にすすげない
その使用法が嫌いだ


もうあらわれないのかな、ヒーロー


始発が動き出す音を聞いて ....
奥歯に力をこめるとサイコロが
意外なほど簡単に砕けてしまった

耳と耳の咀嚼する
ねばりけのつよい青空


鼻先に広がる雑踏
その一枚むこうで
花火が音もなくたちゆらぎ
ぽこ ....
静かな絶望の風が
こいつらの体にも
纏わっているのだろうか

二十分ほど
この黒の儚げな線を
真っ白のベンチに腰掛けて
眺めている

自分より重い荷物を
えっちらおっちら担いで歩き ....
アル中の露天商キクちゃんはもう30を越えてるんだけど
六本木にいるところを親に嗅ぎつけられ岡山に帰ることになった
キャップから「キクちゃんにはアルコールは出すな」と言われていたけど
今夜は最 ....
ここで
てをふることにする
かぜふくにせよ
ゆきつもるにせよ
きみはもう
とまってはいけない
いちにちやふつかは かまわない 
けれど
ここで
てをふることにする
蔦は一列二列と  ....
                      communication breakdown (1〜3)

  キュウリ

ある日目が覚めると
きみと知らない女の子が
向かい合って朝ごはんを ....
青信号の色は淡い水色にちょっと緑色がかっていて
クシャミとも咳ともつかぬ勢いですり抜ける
ぼくらは
マンホールの下に流される水の色を確かめる術がないので
黒い地面の バリエーションにとんだ想像 ....
その港の海は

溶鉱炉の煙突の火で燃える

月面が見たくなったら

その火柱の傍で

7つの石を  意思を

いっそ一度に海面に放れば

一瞬だけでも見れるのだ


 ....
 例えば、あなたの背後でペチッという音がしたら何を想像するかと言えば人それぞれだと思う。これだけ人がいるんだ。ハマチが少々高くてもいいだろう。だから、おれは自分の生き方として安易な答えなど .... 友人の結婚式には、彼此もう6回も顔を出している
親族の方に職業を聞かれる度、自由業と答えては訝しがられる
今時、その歳で時給750円で良いのかよ
こないだの同窓会では、そんな当たり前の事で突付か ....
 カレーのことを考えると涙が止まらなくなる、という人がいてもおかしくない世の中だ。なんで泣くんだろう。泣く理由なんてどこにもあるかいや。泣きたいから泣くんじゃいと知り合いの岸和田出身の ....   


とうさん


せんせいのおはなしには

ぼくらでてこなかったね


ぼくやまねこさんのように

どんぐりのさいばんしたかったな


くらむぼんみたいな友達ほし ....
老いたるロメオ

命の根源を
回復するためにロメオ
二十四時間を
眠りつづけて浮かぬ顔


麟太郎の幸

『あかるい黄粉餅』
満喫してのち
帰って来た町
秋の日は落ち
 ....
木の幹の中は
小人の国
「冬」という地下の駅から
汽車の音がきこえるよ
しゅっぽ しゅっぽ
長い長いトンネルぬけて
しゅっぽ しゅっぽ
新しい緑の帽子をかぶった小人たち
夢と希望ととき ....
 熱いものを触ったときに耳を触るってのはよくやることだけど、実はあまりやらないことだ。まあ、こんなことはどうだっていいんだ。おれが言いたいのは、一つしかない。餃子を食いたい。ラー油 .... ニヒリズムをロマンチックに語る馬鹿
独身主義者の集いでプロポーズする馬鹿
過激な発言でヒーローになれると思ってる馬鹿
投稿しっぱなしで感想もレスも書かない馬鹿
詩なのに怒りまくる馬鹿
おまえ ....
 川のない街で      
 赤ん坊だった過去をなくし
 古い三階建てのデパートの屋上のフェンスにもたれ
 おれはフェラチオされていた。
 女が媚びるような視線で
 見上げてきた ....
でも一応上 略 はわかる あ大っ   そうだなあ。ま
  ここで 中 。何食べ ンった      ご注文は
じゃん。羨 上 で。私も ャたし  こういうのラブラ
タバコだめ 係 ぜ。   シ・ま ....
   
三日月1号線は
全ての痛みを解いてくれる
ここではないどこかへ行ける
らしい
東に向かって走る
それだけで

僕は毎日のように
日常57号線を
行ったり来たりしているの ....
点々とした星たちを
一つにまとめて月を作り
わたしはそれを喰らう


まやかしの月を


この街に溢れている光は誤りばかりで
どこかが欠け、どこかで光をなくしている


誤りば ....
 ●魔酔い

 ♪ド・ミ・ソ・シ〜
メジャー・セブンでお伝えします
迷子サマのお知らせです
パタゴニアから、と頑なに言い張る
さらに、どう見ても30代後半なのに
29歳という微妙なト ....
 
 1番線のホームで各駅を待った。
 2番線のホームに各駅が来た。
 赤いコートの女が柱にもたれていた。
 おれは各駅に乗った。
 眠くなってきて、眠った。
 四つ先の駅で下 ....
山内緋呂子さんのおすすめリスト(993)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
雲の卒業式- 湾鶴自由詩1104-2-15
48しゅのひとひら- 佐伯短歌104-2-14
風の子は育つと何になる- 長谷伸太自由詩3*04-2-14
クアラルンプールのけぞる- カンチェ ...散文(批評 ...3*04-2-14
モラタス- nm6自由詩604-2-14
『想いついた一行を、順不同に羅列してみた』- 未詩・独白104-2-14
百円玉- 暗闇れも ...自由詩2*04-2-14
日曜日には坊主頭がお勧めです- カンチェ ...散文(批評 ...3*04-2-13
咲いて欲しいのはワタ野原じゃない- あみ自由詩204-2-13
途中下車- 石原大介未詩・独白504-2-13
まちぼうけ- ポロリ自由詩204-2-12
Pip's_の夜- クリ未詩・独白2*04-2-12
送る- バンブー ...自由詩1004-2-12
communication_breakdown_(1〜3)- アンテ自由詩12*04-2-12
例えばこんなふうに- nm6自由詩404-2-12
本牧ムーン- 純太自由詩504-2-11
セメダイン買い占め命令- カンチェ ...散文(批評 ...4*04-2-11
パラサイト・シングル- 自由詩504-2-10
観覧車が燃えてるように見えたのは夕陽のせいだった。- カンチェ ...散文(批評 ...3*04-2-10
豚の唄- AB(な ...自由詩22*04-2-10
四行詩六篇- 狸亭自由詩704-2-10
しゅぽっ!- 春日野佐 ...自由詩504-2-9
電話してくれりゃよかったのにさぁ- カンチェ ...散文(批評 ...4*04-2-9
馬鹿- クリ未詩・独白2*04-2-9
16個目のバームクーヘン- カンチェ ...自由詩3*04-2-8
ランチタイム- 不老産兄 ...自由詩204-2-8
三日月1号線- AB(な ...自由詩704-2-7
月食- ゆひゃ自由詩304-2-6
アナウンス- クリ自由詩204-2-6
底流の鏡- カンチェ ...自由詩2*04-2-5

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