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肌を、エア。気づくとイラつく太陽は頂上。知らずのぼくらの、ここそこあそこを均等に、均等に照らすのでした。光、光光、だから見えるってさ。記憶って、街中に溶けて流れて固まってつまり建物とか電柱とかそういう .... 家に帰ると兄が花壇を取り壊していた


“マルを作るんだ”
“マル?”
“庭いっぱいの”


思い立ったがまま行動するのは兄のいつもの癖だ


ほんの1ヶ月前、兄の顔はまさし ....
どううぶつえんの檻の前で親友は盤を取り出し
飛車角落ちで良い、と言う
親友の温かい手から飛車と角を受け取り
どううぶつの檻に投げる
どううぶつは隅でうずくまったまま見向きもしない
飛 ....
首すじの羽
雨をのぼり
音に出会う



浅い歩み
どこかが浮いて
傾く歩み



居ること 居ないこと
そのくりかえしに
降りつづける色



白い槍 白 ....
手のひらが いちまい
めくられて
ぼくらの普通の暮らしを
すっきりと覆いかくす 朝ぼらけ

―大海原のかなたには
    銀色の大きな秤が
        沈んでいて

" ....
するり、逃げ
架空の生き物のように、人の手には触れられず
するり、猫は逃げ
けれどいつか


その気儘な速度の肢体にある肉球で地面を圧することをやめ
肉球を翻し、力無く、空に ....
冷え切った校舎の裏
ささくれ立った言い訳をした日
嘘をつくのは単なる処世術ではなく
空気と同じなんだと信じることにした


地球は今この瞬間も律儀に回っている
無数の嘘を繋ぎ止めながら
 ....
おれが人間味を失いはじめる
二日月の一日
おれは昼行性のホモ・サピエンスらしく
眠ろうと試みている

もうすぐ明け方になるらしい
九月なかば
エアコンのない部屋は
こんな時間にもまだま ....
しとり
しとり
肩が
ひとつ浴び終えた白い固形石鹸のように、しとり
うな垂れる夜だ
秋の、


始めから用途のない石鹸水の
最後まで澄めない、白濁
いつまでも済めない、 ....
しりきれとんぼの君に
まる
いつもあたらしいおもちゃの方を向いて
振り向くこともなく
ぽいと捨てられた君のおもちゃに
まる

おけらの君にまる
最初の意気込みと
投げ出す言い訳の愛し ....
崩れ落ちた家のなかに
階段だけが残っていて
空にささやく
みちびきよ
みちびきよ



夜の路の先の先に
地を照らせない街灯があり
空にささやく
みちびきよ
みちび ....
八月、うずくまっている

土のうえに手を置いて
雨がその地面を濡らさないかどうか、君と賭けをする
そうして動けないものだから
悪いものたちがやってきて
首の後ろあたりに留まっていく

 ....
  {ルビ暮=ボ}

   {ルビ雨=う}が

  サ、
    いぼうが

       
     さ



      細胞が



       ボ、

 ....
縁日で、金魚を取り過ぎたおじさんが、デメキンと、普通の金魚をくれた

縁日で、何もしてなかったのに、右手には、金魚が、2匹いた。

家に帰っても、水槽がないから、とりあえず、1.5リットルのペ ....
都会の向こうで
星がスモッグに身を隠している
広がっていく
存在が箱の中に限られたまま

 「ここにある気持ちは
  単にあなたに平行するためで
  微熱の色は
  そこへこぼれ落ちる ....
夏休みも終わり

プールの授業ももうすぐ終わり

空はどんどん高くなり
木々は少しずつ朱に染まりつつある

息子が一学期の終業式に持帰ったあさがおは
クラスで一番早く芽が出たのに
今 ....
オーロラの海岸に不時着した
求めるものは
奇妙な星にしかないという
珍しいパンと温かいコーヒー

犬を連れて来て良かった
歩くという不便さも悪くない

もう少ししたらゴムを巻こう
ゴ ....
冬の間 
じっとしていた玄関前
夏になると
手がいっぱい 
青々と
生き返り 
軽やかに


おいでおいでをしている
風がそよいでいる
手の形がたくさん


にぎやかな木だ ....
禁煙するために
両手をじっくりと見た
花びらが散るように
どこかで終わりが開いた
忘れていた夢が疼く朝
雨が降っているので
部屋はひどく暗かった
少し苦い珈琲を飲みながら
この行為につ ....
散歩の途中で
くしゃみをすると
塀の向こうから犬に見つめられて、困った
立ち止まって見つめ合ってみるけれど
悪いことをした
わけではなく

少しだけ難しいことを
難しく考えてしまうから ....
ゆびさきを、したさきを。するりと、ふれるかふれないかで、はわせるぼくら。しろいからさ。くろいからさ。いきつもどりつをくりかえして、どこかとおくへいこう。「あとじゅうねんたったら」っていって、そしていっ .... 二時間待たされたあげく
僕はタクシーの助手席に通された
運転席の医者がちらりと僕のお腹を見ながら
おめでたですね、と言う
何か心あたりは?
そういえば確かに最近酸っぱいものの数ばかり ....
流れ込むように
止まれない足元は
回転する音を
通り過ぎた重みを含ませながら
響かせている

夏に
焼ける
アスファルトが靴底を溶かしている
積みあがる積木の街
冷めないままで
 ....
すずなりだすずなりだ

耳の実、枝にすずなりだ





煮てさ焼いてさ
食いましょか
木の葉で隠してあげましょか


すずなりだすずなりだ
耳の実、枝にすずなりだ ....
お母さんボクは東大にいきます
やりたいことがあるとか、ないとか
これからは好きなことを仕事にする時代なのだ、と
そんな黄色いハローワークで
幸せになれますか

お母さんボクは東大にいきます ....
 卵を産もうとするシャケは身が白くなる。
まずまず白くなっても味は変わらないと思
うのだが、それでも紅いほうが美味しそう
に見えると、おじさんは卵を取り去った腹
に紅麹をなぶりつけて、 ....
もう9月になって
昨日を忘れたような雨が
じとじと降っているとゆうのに

どっこい
コウちゃんちのカブトは生きている
たしか6月に
さなぎからかえったはずだから
もうかれこれ3ヶ月の
 ....
台風一過、朝寝坊をひっぱって、眠りの水面から浮上、ざばっと目蓋を開いたら、
窓には洗いたての青空一枚(梢のふしゃふしゃした陰影と、ひとひらの雲も泡立てたばっかり、といったところを添えて)光って遠くに ....
君を裏切るのは
とても簡単

ハロー
そういって
右手を上げて

その手は
ゆうべ
誰かの内部や
その内部に近い小さな花を

ハロー

小さく震えて
開く扉は

ハロ ....
むかし むかし 


パイロットのきみ は
大きくなったら
ひこうき になりたかった

運転士さんのきみ は
大きくなったら
でんしゃ になりたかった

宇宙飛行士のきみ は
 ....
湾鶴さんの自由詩おすすめリスト(608)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
エア・エア- nm6自由詩1604-9-23
兄のマル- 喫煙変拍 ...自由詩904-9-22
ゆうううつ- たもつ自由詩28*04-9-22
ノート(鈍の季)- 木立 悟自由詩404-9-22
朝ぼらけ- 青色銀河 ...自由詩604-9-22
、秋、冬、土- A道化自由詩504-9-21
朝の儀式- 窪ワタル自由詩15+*04-9-20
夜風に吠える- 佐々宝砂自由詩404-9-15
布地の下- A道化自由詩504-9-14
- AB(な ...自由詩1404-9-14
みちびき- 木立 悟自由詩704-9-13
悪いもの- キキ自由詩904-9-13
- 高橋正英自由詩204-9-13
デメキンと親父- チャオ自由詩12*04-9-9
星の夜- ソラノツ ...自由詩2*04-9-8
秋のあさがお- mac自由詩104-9-8
RAIN_MAKER- 辻野克己自由詩804-9-8
ヤツデ- たまご自由詩4*04-9-8
暫定- 本木はじ ...自由詩704-9-7
そこに当てはまっていく、そのために- 霜天自由詩2604-9-7
ゆびさきを、したさきを- nm6自由詩1204-9-6
今日の治療指針- たもつ自由詩1204-9-6
ロールオーバー- 霜天自由詩804-9-6
- フユナ自由詩3*04-9-6
お母さんボクは東大にいきます- umineko自由詩2504-9-5
デリシャス・ピンク- AB(な ...自由詩404-9-4
9月のカブトムシ- umineko自由詩704-9-4
空の名前- エズミ自由詩604-9-4
ハロー- umineko自由詩404-9-3
階段- 望月 ゆ ...自由詩604-9-3

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