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疲れて食卓にたどりつく

おやじは定年退職した
おやじがつくった飯を食う

箸を落とす

拾おうとする
かがめる腰が、まげにくい

どうも
おもいどおりに体動かん

ものわす ....
水びたしの指で
コンセントに差しこもうとした
叱られた
しらない世界はいっぱいある
目のまえのオーブンの火照りもしらない
けれど追いかけたりしない
食パンにまかせて
いいとおもう

 ....
どうにもやるせない自転車です。雨水の玉つぶてなサドルの革を「そうでもなく茶色だ」と言って、拭き取ればままよ、と走りました。光、スロウ、アウェイ。そして溶解するするりとした残像を肴に、ウィスキーに言い訳 .... 溜まっていた切手を
壁に一枚ずつ貼っていく
染み付いた匂いと
色の抜けてしまった壁と
すべり落ちていく手のひら



薄く伸びていくドアの隙間の光を
セロハンテープで ....
しゃがみこんでいたら
かたつむりが横切ったので
雨はどうして降るの?
と、問いかけてみた。

かたつむりは
にょきにょきとツノを出しただけで
何も言わずに
つるりと通り過ぎた。
目玉 ....
自動ドア
が開いた途端もうなにも聞こえなくなるくらい饒舌の坩堝なのだった
新参者が特等席でハバをきかせている
いたるところで人が出逢い
魅了され きつく絡み合い 約束を交わし 駆け引きをし 嫉 ....
くっきりとあなた
顔 も良く分かり
なめらかで豊かな曲線 も
温かくやわらかな感触 も
鮮やか
昂り も
息遣い も
鮮明に
ただ 熱心に セックス
透明な セックスをすると
夢精 ....
男の子
女の子

ころぶところ
ちがうところ
きづつくこと
砂の山みたい

それぞれ
スコップで
積み上げる日々

泣くのをこらえて
たまじゃり踏んで

数珠を下げるお ....
 ぼくはすきなひとがいていなくなって
 かなしむことができませんでした
 ぼくはおはなにみずをやるのがすきで
 まいにちそうしておはなはかれました
 ぼくにはあなが ....
そらいろの
きれいなびんをひろったので
ていねいにあらって
ひるのあいだ
えんがわにおいてみた
ゆうがたには
とうめいなみずがいっぱいたまって
びんのそらいろが
ゆるゆるととけだし ....
稲妻が 夜の闇を切り裂くように見えるのは
上空に溜まった 汚染物質を
宇宙の穴に 吐き出しているからなのだ
と 夢の中で創造主らしき者の声が
頭の中を 低く駆け巡った

それから私は 雷の ....
くりかえしてくりかえして
何度も何度もくりかえしくりかえす
「24時間」に閉じ込められた僕は
25時間目に生まれるとゆう{ルビ詩=キミ}に会えない
どこか
いま
どこか
知ってるけど雨
降ってるけど
存在感覚かな

あんまり
ない

傘あるけど
ひとあるいてるけど
ねこ
首筋かいてるけど
おとこ
あくびしてるけど
 ....
折れた片足を持って
迫り来る敵からこの地を守ろう
墜ちる夕日には背を向けて
闇の中ではただ佇み
朝を迎える限り僕はこの地を守りつづける

一本足で戦おう
田んぼというなの戦場で
泡立たず
飛散した
夏の光の下
沸騰前のアスファルト
その沈黙、の蒸れ上がり
その、陽炎


提げた虫籠の中
音から立つ
蝉の
匂い
それを
汗を分泌して拒み ....
吉岡君
電車の中で思わず声をかけそうになった

よく考えてみれば
こんな時間、こんな場所に
吉岡君がいるはずもないというのに
あの日と同じ顔
学生服のままで

そんな僕はまだ
 ....
つゆやみの夜
降りしきる蛙の鳴き声
このたくさんの鳴き声の中にも
さみしい蛙はいるのです

呼ばれているような気がして
サンダルを履いて庭に出てみると
蛙の鳴き声が辺りを包みます
白い ....
空くはず無いと思っていたのに空いた場所に
キミが寝る前に羽織るパサッりした服

部屋を見ればドコで何したか全部わかるのに
本体が消えちゃった今、そんなもの残されてもなぁ

一つ一つの形跡か ....
  きぃ

       きぃ

  きぃ


身体ごと
時間ごと
空に放り出される


日常の中で
くすぶった思いを抱えたままの
私を放り投げる
留まろうとする
観念 ....
かぜが
ぼくのなかを
とおりぬけてゆく
おかの
うえ

とつ とつ、と

ほんのり
ともる
あの
あかりの
したへ

だきしめる
きもちが
あまい
やわらかい ....
重なるばかりの泡のなかから
一本の白い髪のように
細く硬くかがやきの無いものが
音も無くゆっくりと起き上がる



空から空へ
外骨格のつながりへ
いのり薄いいのりは
 ....
さらいにきました
年頃の女は
一人暮らしか 男と暮らしたほうがいい
じゃないと
どこか痛いとき
痛いところに布がかかってるか気にしないといけないじゃないか

終わった
いろいろと終わっ ....
さながらヒトは笑っています。

雨の音を聴きながら、
ドビュッシーを聴いています。

なんの戯れ?
ヒトの戯れ。

冷えたジンジャーエールを飲みながら
さながらワタシは泣いています。 ....
家の真ん中に ドードーの巣があるのです

絶滅させた張本人として歴史書に残りたくないので
バスルームには大きく迂回しなければなりません
慣れないうちは何度も卵を踏み潰しそうになりました
彼ら ....
あいかわらず颯爽と世界は血をはく
めくるめく憂鬱にようこそとぼくは言いたい
今日も殺される夢を見たよ
教室によくいるちょっと苛立つ奴の真似とか
無駄に上手くなったりしたよ
削除されたホームペ ....
ぼくはいつか彼女に見捨てられてしまうのではないか?
また、一人ぼっちになってしまうのではないか?
やっと出会えた唯一の信頼できる人。
その人にさえも裏切られてしまうのではないか?
彼女に見 ....
此処で逢ったが 百年目

お前は俺の弟の息子の妻の兄嫁の娘の夫の父親の母の養子の姉の仇

いざ尋常に 覚悟せよ! 
考えるのを止めたとき
空は色をすいこんだ


ポカンと見上げて僕は
この地面の名前を忘れてしまう



しばらくは誰も
気付かないかもしれない

僕の一部もすいこまれたこと ....
たち揺れる緑にざわめく心預けて
車窓から今にも駆け出してしまいたい
そんな気軽な初夏の午後

寄る年波にけ押されて
表皮のシミに挫けた美貌の
本当のシミは
紫外線なんかじゃいつまでも焼け ....
しおが
まあるく
みちてくるのは
ぼくらのからだに
きざまれたひつぜんだ。

しおが
まっくらに
ひいてゆくのは
かぜがおしえる
このほしのぱずるだ。

このほしとつきとのなぞ ....
湾鶴さんの自由詩おすすめリスト(608)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
目覚めのお茶- 石川和広自由詩3*04-6-10
世界はいま、キッチンにあるとして- バンブー ...自由詩27*04-6-10
光、スロウ、アウェイ- nm6自由詩5204-6-10
ふるなつの風- からふ自由詩604-6-9
水溜まり- 望月 ゆ ...自由詩3*04-6-9
書店にて- 石畑由紀 ...自由詩8*04-6-9
ふたつまぶた- 石田 圭 ...自由詩3104-6-9
方角- 石川和広自由詩3*04-6-9
ちるどしつ- カンチェ ...自由詩13*04-6-9
きれいなきもち- アンテ自由詩24*04-6-9
潔癖症と雨夜の光り- 千月 話 ...自由詩5*04-6-8
狭い檻の中で- 本木はじ ...自由詩404-6-8
あめもよう- 石川和広自由詩5*04-6-8
戦場- 桜 葉一自由詩304-6-8
夏災報知器- A道化自由詩504-6-8
- たもつ自由詩2804-6-8
つゆやみの夜- ワタナベ自由詩20*04-6-8
空き- ips自由詩704-6-8
ブランコ- さち自由詩16*04-6-7
ゆうやけ_の_のこりび- 玉兎自由詩4*04-6-7
白空- 木立 悟自由詩304-6-7
散歩- 山内緋呂 ...自由詩9*04-6-7
さながら- ぱちだ自由詩204-6-7
ドードーと僕たち- クリ自由詩6*04-6-7
血を吐く世界で- 船田 仰自由詩1304-6-6
願い- BLACK JACK自由詩4*04-6-6
何処さ僻さ怨嗟ん?(DHA)- 呉汁±自由詩5*04-6-6
空は- 松本 涼自由詩10*04-6-5
最強プラセンタ- workshy自由詩2*04-6-5
うみのぱずる- 草野大悟自由詩8*04-6-4

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