すべてのおすすめ
あたたかい あさ

濡れた地図の上に書き込んだ名前は
滲むように、消えた
始まれない私は
いまだにまるい船の上です


 警笛は
 遠い雲のこと
 進まずに消えるのは
 あの空へ ....
虫が一匹
やってきて言いました
もそもそ なにかください
足を交換すると
あたりを闇雲に踏みつぶしました

鳥が一羽
やってきて言いました
ぱたぱた なにかください
手を交換する ....
悪いけど
ボクは君を食べる
自分が生きるために

ありがとう

君は誰を食べる?
君が生きるために

ボクはピラミッドの
中間あたり

日々
美味しいものを
食べている
 ....
バカ男の実験

先ずコップを用意します
コップに水を入れて塩をとかします
量は正確に目分量でお願いします
次にくつをはきます
とびらを開けて右足、左足、右足、左足
の順番で歩きだ ....
指先であそぶ旋律がピアノの鍵盤の上を流れて 
部屋に溢れるやさしい音階のすきまに
天球図は青くひろがってゆく
東のかなたの
さそりの心臓は自ら発火し
そのきらめきは引き出しの奥で眠るルビー
 ....
ミルクが欲しい1歳は
男が欲しい21歳に
あっけなく捨て去られる

新しいゲームソフトが欲しい12歳が
プラダが欲しい32歳の
財布から金を抜き取る

夢が欲しい33歳は
安定が欲し ....
笑う

もう逢えないから

上昇気流に乗って、すばらしいオオカミの毛皮が舞う
運河と気体は太陽がオレンジ色に染めた

黒髪を揺らした君の太ももは堤防の上に座り
回転する渦からは10 ....
何もかも 科学的で 物理的
ウイスキーを瓶1/3飲んだら
なにがなんでも ラーメンです

久しぶりに はりこんで
酒は 角瓶です
でも ブランデーにくらべると
これは 焼酎に過ぎませんね ....
地面を打つ雨の音

ぽつぽつと ぽつぽつと

惜しむように奏でられる水上の音楽

とつとつと とつとつと

長雨の予感 ほわんと浮かび去る吐息
硝子の向こう まどかに映える懐かしい ....
カブトガニに少しだけ似たその生き物は
畳半畳ほどの大きさで
ぜんたいは乾いた肉色だった
甲羅の両脇から生えた二葉の

としか言いようのないものが
彼等の体重を支えた
掌に ....
きれいな花のように
わたし きれいに なりたいの
じゆうな鳥のように
わたし じゆうに なりたいの

さいてさいてさ
とんでとんでと

きれいにさいて
じゆうにとんで

きれいな ....
悔しい 無力である事が
苛立ち 叱らねば悟らぬとは

安く見せるな
軋むなら進んで見せよ
意地でも笑え
先の事を誰が知るというのだ

積もる 愚かな行為の嵐が
燃えて 塵と化せ傲慢な ....
向かい風の吹いている
地図の上です
収縮と膨張を繰り返す波打ち際の
緩やかなカーブをなぞること
波音は届かずに
待ち焦がれるばかりの



海岸線が近い
そうで
少しずつ僕らに迫 ....
長く伸びた草野原が
風に揺れているので 波

転げ落ちた赤い実
踊るよ 上へ上へ

昨日 満開の花びらが
今日 空へ旅立つ色彩の吹雪
舞い上がる柔らかい湿度
甘い香りを連れて 一斉に ....
目覚めの呼吸が
ぽこっとまあるい泡になって
光差す天井へ
ふわりふわりと上っていった

仰向けのベッドで
それが弾けて消えるまで
ぼんやりと目で追っていた

ここに置いたはずの眼鏡は ....
  冬の木漏れ日の中で懐かしい歌を聴きました
  懐かしくてももう泣けない自分がいました
  それが寂しくてそっと瞳を閉じました
  太陽が淡く輝いた冬の日のことです


  太陽 ....
「バランスね。なだらかで、ぐるっとまわって平行たもつ。かっ!それどうしたよ。君、持ってるそれそれそれ。キラキラじゃんかよ。」





サーッとした機械音はいまや全ての夜。深遠に舐めつく ....
夕暮れになると
ばくは星間に漂いはじめるのだった。

追いつめられてすきとおっていた
声なき声は銀河の構造
肉体を失って誘いを待つあなたは光の粒子
粒子は崩れぼくは光速で見えないあなたを通 ....
コーヒーカップの中の砂は
もうとうに飲めなくなっていた


日差しから種が降りてくるような
そんな海の上


向かい合いクラクションを鳴らしあう
勢いよく置いたコップから何かがこぼれ ....
娘は将来アイス屋になりたいと言う
好物のアイスを好きなだけ食べられるから
ではなくて
沢山の人を幸せにしたいからだそうだ

いっしょにお風呂に入ると必ずその話題になって
バニラ ....
祭りのごとく花を蒔き
塩を蒔き
くうとなき空飛ぶ鳥に
豆を蒔き米を蒔き
菓子を蒔き食うや食わずの
子らには餅を蒔き
子らは走りきて掴みあい
奪いあい
わらうか
視子は
 ....
   

   晩秋の光が影法師のようにながくのびて
   本棚の背文字までてらしている
   いまはガス・ファンヒーターも止めて
   漁師のようにきょうの釣果を量っている
   コンビ ....
からだのうちからまいあがる

しろいはねにこころみだされ

なつのさむさですら

いまはかがみにうつらない

とおりぬけるかぜは

そうげんをきんのうみにかえる

そこからくる ....
先端。ひねくれたぼくらは、落として割らないように気遣う手つきなので。鉛筆を眺めていると、とがっています。触れる表面のことを、甘美に思い出します。肌身でぼくを揺り動かすのは、電話帳を眺めればいくらかの人 .... 檸檬の木の下
鈴なりの黄色
緑の葉陰から落下して
ジューシーフルーツ

味わうには酸っぱ過ぎて
口角でしかめ面 する



突風吹いて 気まぐれにつむじ風
旋回して搾取する
自 ....
聞きたい
聞きたくてかなわん。
うす暗い個室で
下着のままでこっちを向いて笑っている
君の歴史が聞きたくてかなわん。
今まで延々と続いてきて
これからも続いていく僕の生活の
そのとある地 ....
わるいことがあった日は
たまごを100個
ゆでたそれの殻を
むく
そうなさい、と
むかし誰かに言われたのだ
けれど
誰だったかは
わすれた

殻をむくのは
夜じゃなくっちゃいけな ....
船の停泊しない
図書室には
匂いがない

ブラインドの隙間から
斜陽
カウンターに落ちた
向こうで
司書が背中の羽を
二度動かす

白い付箋のはられた
いくつかの椅子は ....
謎るRing-Oと林檎のお菓子
凹齧れば王子仮死
しかし詩菓子を可視れば
桜花氏と王子がシンバルで
追う歌誌のモノローグ
「サンジですよ、内緒!」
ベルトの上を流れてきた
斑模様の機械製品の
ねじがゆるむこともなく
大きな箱の中で分解して
飛び散ることを目的とした
たくさんの鋭利な欠片となり
向こうの平野に沈んでゆく様子

 ゆら ....
湾鶴さんの自由詩おすすめリスト(608)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
浮上するサイレン- 霜天自由詩705-3-10
一心不乱- アンテ自由詩6*05-3-10
食物連鎖- 043BLUE自由詩305-3-5
実験- バカ男自由詩5*05-3-4
さそりの心臓- ワタナベ自由詩3105-3-3
滑らかに廻り続ける欲望の輪- 大覚アキ ...自由詩126*05-2-27
もう逢えないから_笑う- 瓜田タカ ...自由詩13*05-2-16
かなしみ- こむ自由詩2*05-2-2
夢幻の風景- 成澤 和 ...自由詩8*05-1-25
浜辺- 佐々宝砂自由詩4*05-1-25
きれいな花のように- 不老産兄 ...自由詩205-1-17
愚痴より引用- HEDWIG自由詩3*05-1-17
白い音の手紙- 霜天自由詩2605-1-13
回遊図書/表紙- 千月 話 ...自由詩8*05-1-10
海を抱く- RT自由詩505-1-8
十三月記- 嘉野千尋自由詩45*05-1-7
ターン・ターン- nm6自由詩704-12-22
我がうちなる銀河を低空飛行する- 五十嵐  ...自由詩3004-12-16
日常コーヒー- ふく自由詩2*04-12-13
十階の家族- たもつ自由詩100+04-12-11
花蒔き- 田代深子自由詩904-12-3
童貞論序説- 天野茂典自由詩304-11-23
タスマニア幻想- アクアス ...自由詩104-11-7
さきっぽの、夜- nm6自由詩704-10-24
檸檬少年と優しい涙- 千月 話 ...自由詩3*04-10-23
次の合コンパーティはいつだ- 捨て彦自由詩804-10-22
たまご- 望月 ゆ ...自由詩9*04-10-21
図書室- たもつ自由詩3704-10-21
O-八つ- 六崎杏介自由詩204-10-20
世界が_新しくなっては- あやさめ自由詩204-10-18

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21