すべてのおすすめ
「小さくなったら、白雪姫になりたい」んです。
あのかわいいドレスを着て、王子様とそれはそれは幸せに暮らしたいのです。

ネジを緩めたりね、
土に触れたりして、
得たものをどう致しましょうか。 ....
ときどき
おるごおるを ひきだしからだすと
ものがなしい おとがする

くらいなかから
ながれだすおと

ゆくえはみえず
かべにあたって
しみとなる

てんじょうの かお
を ....
 誰か 呼んでる
 あたしを 呼んでいる


 砂漠に沈む太陽
 陰影を深めゆく愛しき人々
 ああ この場で息絶えてもよいのだ


 小さな砂嵐にいつも まかれていた


 口 ....
少女がリノリウムに憧れていた
何なのかまったく知らなかったけれど

ラ行でのはじまりがきらびやかで
口に出すとほどよく甘いところが
なんとなく好きだった

床が嫌いで
一人のつめた ....
日曜の朝刊はテレビ欄から読むのを習慣にしている
新しい連続ドラマなどやっていないだろうか、なんて
A4サイズに畳まれた新聞をA2まで広げたとき
私はテレビ欄に挟まれていた1本の髪の毛を発見し ....
海があんまり静かで
手を突っ込んでみても濡れない
顔を突っ込んでみても息苦しくない
ということはどうやら夢をみているらしいから
潮の匂いすらしない潮風に吹かれて
飛んでみようとおもう

 ....
 ●なかまはずれはだれ? --ベタ編--

「はい、今度のは少し難しいかな。
 次の生き物のうち、仲間はずれはどれですか。
 あ.クジラ い.イルカ う.カモノハシ え.オットセイ お.ペンギ ....
雨の後ろを飛ぶ鳥が
光のかけらを浴びながら
虹を知らない心に向かう
青い光と白いふちどり
鏡の内の明るい声が
長く遠い夢のように
無数の羽の銀河のように
球く荒んだ光を抱く ....
俺は 雨の中 ぼっーと歩いていた

雨で折れちまった 花を拾った
名前は知らない

酒の瓶に
そっとさした

この花は もっと綺麗だったにちがいない
ひっそりと
それでも かがやく ....
支柱にくくりつけられたブランコが
凍りついた蜘蛛のように空を見ている
荒れた鴉の羽の朝


外灯に雪は群がり
連なる柱を傾けている
曇のなかの雫の陽
道を分ける蒸気の壁
ふた ....
ひと抱えはある
まん丸いかたまりを
ゆっくりと押して転がしながら進みつづけた
すれ違う人たちは
かたまりをしげしげと眺めたり
大きさを測ったりした
中には耳をあてて音を聞く人もいた
 ....
 
並木道に
誰かの日傘が忘れられているのを見つけ
持ち主の名前がなかったので
失敬することにした
けれど自転車のかごに引っ掛けて
ペダルをこぎだしたそばから
日傘は陽を浴びて匂いたち
 ....
毎度ありがとうございました
こんどお会いするときまで
つつがなくおすごしください
ぼくは生活と 
そうでないものの間の距離を 
はかりそこねる者
その両端にひきさかれ
かつ跨がろうとする ....
 工事現場の
 オレンジと黒の看板の上で
 蛇のように這った赤のランプが
 入れ替わり
 点滅してた
 土の山に停まったショベルカーが
 深呼吸して
 街の明かりはほとんど
  ....
明けても暮れてもジューセンいかにせん
つついてもつついても藪の中 悪い奴ほどよくねむる
背広とネクタイきちんとしめての総力戦
おれのせいじゃあないおれだけはと生き残る
だれもかれも似たよう ....
電線に疾風わたる
わたりゆく
音は
こする


鼓膜は
朝から
私を
しらせる


トタンの屋根に粉雪つもる
つもりおつ
光は
 ....
窓のそばでかさをひらくと
ともだちの声が聞こえないので
仕方なくかさを持ったまま
くちびるの動きを見つめている
青かったかさ
今はむらさき



何かがすさすさ動いてい ....
私が 一滴も
何ものにとっての海にも
なれぬことが要因となり
アスファルトは 
忽ちに透け凍った雪の成れの果ての 
既に 雪ではないものの 下で
アスファルトは
ただ 固く  ....
うらやましいお方
金曜の夜は
「あと2日も一緒だ」と
「幸せだなあ」と
そのお方と一緒に眠られます

土曜日は
しじゅうお布団でごろごろ
あなたは昔わたくしに「ころころしたい」
とお ....
せとぎわ
おとこのわらいごえは
打破破破破、で
でも
おんなのわらいごえは
不不不不不、だった
それは
おとことおんなのかげで
苦苦苦苦苦、と
おとこのつまがわらいをこらえているのを ....
○ところで皆さん!

ところで皆さん!
口を開けてください!

と、日記に書いた

書いたのは私一人
読むのも私一人
そこから先が続かずに
皆さんが口を開けて待っている

 ....
みえこが                                   
おなかの赤ちゃんに話しかけ                     
仮の名を呼んでいる               ....
空は飛ばない
翼を広げ
駆けまわる
青い空の下
一面の白に
みんなみんなで
足跡つけて
よたよたと
回り尽くしたカセットテープの切れ端に
写るのは財布の残骸だけ
マグカップの上下逆さまな色を笑うと
雨が落ちてくる

彼らがまた化石の中に化石を見ている
九十九折のような峠道の崖下の出来事
 ....
暑中お見舞い申し上げます
 今年は母さんの新盆だから
 せめて墓参りにくらいは帰ってきなさい
                  父より

   追伸
   そういえばクロがおとと ....
プラズマ放電のなか生まれ落ちた

ハイパーコダマこんじきの馬体



かの女の競馬熱は
とどまるところを
知らない こんやも
カクテルライトに浮き沈み
ターフのへりにぶ ....
 
 単純に…


 わたしは
 宇宙の
 地球に
 生きている。

 夕焼けは
 ただ
 赤いのに、
 四角に制限され
 半透明な月は
 少し
 笑いたいのかと
 思 ....
値段はおいくらですか
空から澄んだ声がする
木の葉が静かに舞っている
晩秋の並木道は
人通りが無いのに
かさこそかさこそ
賑やかな気配がする

値段は、
いくらでも構わないのです
 ....
エミリー
あなたと最初に出会ったのは羊水の中
あなたは何も言わず
私を蹴って押し出してくれました
あなたはそれっきりそのままで
難産だったと語る母にあなたのことを訊いてみたのです ....
自分の名前がついてるとも知らず
いわしは
雲を見ていた

自分の名前すら知らないままに
その赤く染まるのを
湾鶴さんの自由詩おすすめリスト(608)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
タイムマシーン- 浅野 す ...自由詩804-2-11
おるごおる- 岡村明子自由詩604-2-10
バグダッド・カフェ- こん自由詩704-2-10
リノリウム- 唯川自由詩204-2-10
毎朝、新聞を読むためには- たもつ自由詩1604-2-10
覚醒夢- 佐々宝砂自由詩404-2-10
なかまはずれはだれ?_2編- クリ自由詩3*04-2-7
星_Ⅰ- 木立 悟自由詩304-2-6
☆43_ナモナキハナ- 貴水 水 ...自由詩304-2-5
凍気球- 木立 悟自由詩504-2-3
軌跡- アンテ自由詩104-2-3
緑の日々- 石畑由紀 ...自由詩2404-2-3
毎度ありがとうございました- よねたみ ...自由詩804-2-2
ハードボイルドエッグ2&シャワー1- カンチェ ...自由詩9*04-2-2
二月のバラッド- 狸亭自由詩204-2-2
追儺の朝- バンブー ...自由詩604-2-2
ノート(まぶしい日_Ⅱ)- 木立 悟自由詩404-2-2
凝結した魚- A道化自由詩504-2-2
金土日(2)- 山内緋呂 ...自由詩10*04-1-31
ねがい- 石畑由紀 ...自由詩304-1-30
小詩集「なんでだろう」- たもつ自由詩1704-1-24
空耳- よねたみ ...自由詩1804-1-22
- 半分自由詩204-1-12
傘の影- あやさめ自由詩503-12-28
猫の出家- 山田せば ...自由詩2803-12-20
オシラ- 田代深子自由詩703-12-10
居る_- 自由詩203-12-4
盲目に値するもの- あおば自由詩7*03-11-26
エミリー・エミリー- いとう自由詩63+03-11-24
いわし雲- たもつ自由詩1603-11-19

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