ノート(鈍の季)
木立 悟
首すじの羽
雨をのぼり
音に出会う
浅い歩み
どこかが浮いて
傾く歩み
居ること 居ないこと
そのくりかえしに
降りつづける色
白い槍 白い盾
まなじりのけだもの
捕らえられずに
時間の音
あらゆる水に
はねかえる音
ぼんやりと熱く
隣を歩く
光を散らす背
現れては去る鏡の日
あるはずのものがどこにもなく
ないはずのものが在りつづける日
自由詩
ノート(鈍の季)
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木立 悟
2004-09-22 14:13:51
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