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浪速の三輪かつらぎ号
{ルビ囂々 ....
ピアノ、ピアノ、ピアノ
ピアノが招く
ピアノの国へ
音から生まれた
音の鳴る子が死んでいく
生まれることが寂しいと
音の鳴る子は死んでいく
船縁叩いて鳴るピアノ
ピアノの国から
ピア ....
ほほほと笑う

かにかにかにと縋る

草臥れた王様たち
不満だらけの猫
傷ついたサソリ
みんなの地球が
細くなるね
鉛筆削り

お金が欲しいと
知らん顔する
僕の良心に
ふ ....
みもふたもないはなしである

漱石の夢十夜の第一話
おんなはあっさりと死んで行く
おとこは大きな真珠貝を手にとって
庭に穴を掘り埋葬する
死亡診断書は何処にある
埋葬許可書はもらったか
 ....
ほんとにいい陽気ですね

魚屋さんの店先でも
おかみさんのお愛想いい感じ
月曜日だというのに
悪魔に魅入られたようないい天気

みんなは外へ出たがっていて
おおくの人が歩いてる ....
葉っぱの影に
潜むのはコビト

小人のような
生きものが
住み着いて
いるのです

風が吹いて
葉が揺れて
小人の顔も
笑ってる

秋が来て
葉が落ちて
冬になり
色の ....
            
なにもないところから
水を汲み出す作業は
大変きついことです

今日も草臥れたあたまと
身体で
井戸の縁から
底を覗き込んで
あまりの深さに
ため息をつい ....
放置自転車を片づける人
放置する人を叱る人
放置自転車に跨る人

自転車が無いから歩く人
放置自転車にぶつかって
自転車のように倒れて
起きあがれない人を
何台もの車が
エンジンのつ ....
にせウルトラマン


ニセアカシア
にせほたる
似せた裏側には
鬼が出るか蛇が出るか
分からないのが人生
3分間待てないのが餓鬼
ウルトラマンに憧れて
3分前に蓋を開け
麺が ....
なくのはオヤジだ
エンキドゥ
おまえじゃない

音の届くところには
光はない

光があるところには
ことばの木が茂り
キッコロ コリララ
生まれたばかりの
声がする

 ....
川の浅瀬で遊ぶ
指の間の砂は
気持ちよさそう
身をくねらせて
さりさり抜ける

ゆらゆら揺れる
小舟のように
流れてゆく時が
指の間で一瞬
かたちを作り
すぐに溶けて
見えなく ....
囓る
足の指を囓る
囓る
猫の額を囓る
囓る
柱の傷を囓る
囓る
カレンダーの空白を囓る
囓る
固まった真実の躯を囓る
囓る
惚けたふりをする耳を囓る
囓る
駅のホー ....
一昔前には
ありえないことが
当たり前になったと
思いながら仕事している

腹が空いたのを
気がつかないふりして
お昼の御飯を取りにいくと
真っ白でつるつるな
紙の箱に詰めら ....
まもなく一番線に東京行きの快速電車が到着します
あぶないですから黄色い線の内側でお待ち下さい

まもなく二番線を特急電車が通過します
あぶないですから黄色い線の内側にお下がりください

 ....
あれ、おかあさん

この花火どうしたの、もらったの


今日はけんちゃんの命日だからね

買ってきてもらったんだよ


こんな暑い日だったのですか


いや戦死公報に ....
もうひとり詩人が欲しいわね
彼女が言うから
もう一人生むことにした

{ルビ同胞=はらから}は多い方が賑やかだ
哀しいときは
兄と妹で手をとりあって泣くのだ

経費のことはまかせな ....
いつもおそばにおります
柿木の傍らで言われた
たねはそっと埋めておきました
囁くように告げられた

沢庵のおかずで夕食を摂るときは
気が散らない目玉汁を
かき混ぜてはいけません
言 ....
世界に終わりがあるのなら
命の期限もあるのだろう
人の寿命は短くて
命の期限は長すぎる

酷い混雑見ないふり
酷い醜態見ないふり
美味しいお菓子も
食べたふり
綺麗な時間は短 ....
ふしだらな森の朝
ふしだらけの杉板を
ふしだらけが削ってる
ふしだらけふしだらけ
ふしだらふしだらふしだらけ

ふしぎな暗号反魂胆
ふしぎなおしゃもじ飯盒の
ふしぎなからくりからく ....
がらがらなので油断したのか
可愛らしい蜘蛛が天井から
電車の天井からまっすぐに
するすると降りてきた

慌てて写真を撮ろうとしたが
うまく撮れない

         (可愛らしい蜘蛛 ....
小さい色したカエルの子
小さな瞳で恋をして
一億年が過ぎたけど
健気で綺麗な心映え
心はすこしも変えないで
透き通る小さい瞳で見つめては
小さい色に恋をする
盆休みのUターンラッシュのクルマの群れ
へのへのもへじのおとなたち
なんか語呂が好いなぁと口笛を吹く
潮溜まりではイソギンチャクが手を振って
近寄ってはいけませんよと
ダボハゼのおかあさん
 ....
新婚式の日に生まれた

新婚式は結婚式ともいう
人間の人間のために営まれる
かめいじゅうの生まれる日

かめいじゅうは考える
自分の根拠はどこにあるかと
いつも懐に卵を五つばか ....
売り出された月世界旅行
価格は110億円
誰でも
それだけあれば月に行ける
行きたいけど
お金がない(笑い
お金が欲しいと思う

110億円は
小売価格だから
原価はいくらだろう
 ....
列島改造論をぶちあげた田中首相はロッキード疑獄で政権を譲った
これを禅譲とは誰も言わない

日本列島沈没に関しては小松左京氏が詳しく述べている
大型バイクが活躍する話だからとても気に入 ....
意識無意識が不自由な手で
ピタゴラスの缶詰を開けるとき
逆戻りした冬空は霙を降らす。

完売した安売りのビールを運ぶトラックは
新たな排気ガス規制に対処できなくて
既に廃車になっていた。
 ....
首が痛くなるまで
眺めていたが
風がないから
つまらない

つまらないから
キリがない

晴れたお空に飽きたので
リックサック放り投げ
転がり出てきた
桃缶を
三つ指ついて ....
文科省認定漢字検定準2級問題集
この一行でも明白なことではあるが
アラビア風の衣裳を着ている余所者
漢字ではないものが一人潜んでいる
それが我が国の文化的な特徴と誤解

    ....
川沿いに
アジサイが咲いている
アジサイを眺めたら
キャベツを買い忘れたのに気がついた
登り切った坂道を戻るのは
うんざりする
かったるいから
またいつかの日にしようと思う
そのような ....
我が社は金物を扱うから
社内では安全靴を履く
安全靴は格好悪いから
帰宅するときは
もちろん履き替える
それまでは自分の時間でないので
重たい鉛のおもりを付けて
こころは絶対に弾ませ ....
しらいし いちみ さんのあおばさんおすすめリスト(32)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
浪速の三輪車- あおば自由詩5*05-11-3
ふたこぶ駱駝- あおば自由詩10+*05-10-29
鉛筆削り- あおば未詩・独白4+*05-10-26
この馬鹿野郎!- あおば未詩・独白7*05-10-24
タンクトップ- あおば自由詩4*05-10-11
コビト- あおば未詩・独白4*05-10-11
井戸- あおば自由詩3*05-10-10
放置自転車- あおば未詩・独白3*05-10-8
にせウルトラマン(共作?)- あおば自由詩3*05-10-3
エンキドゥが泣いている- あおば未詩・独白4*05-9-27
浅瀬- あおば未詩・独白2*05-9-24
裏口- あおば自由詩7*05-9-24
にべもない話- あおば自由詩4*05-9-22
退黄色の快速電車- あおば自由詩6*05-9-19
花火- あおば未詩・独白11*05-9-10
月夜- あおば自由詩12*05-9-2
ボンレスハム- あおば自由詩2*05-8-28
世界の終わり- あおば自由詩5*05-8-25
ふしだらけ- あおば未詩・独白2*05-8-22
蜘蛛を撮る- あおば自由詩505-8-21
一億年- あおば未詩・独白305-8-19
初ヒッキーDJ、放送事故寸前- あおば未詩・独白5*05-8-16
妖怪あいうえ、わをん- あおば未詩・独白2*05-8-12
月旅行- あおば未詩・独白5*05-8-11
島国沈没前夜祭- あおば未詩・独白2*05-8-9
桃色ガス- あおば自由詩2*05-8-2
ビニール色の空- あおば未詩・独白2*05-7-31
いつか暑すぎた日の夏秋夏- あおば未詩・独白5*05-7-21
アジサイ- あおば未詩・独白1*05-6-12
スキップができない居残り鈴木氏(39)- あおば未詩・独白205-6-9

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