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私の話だ、私は当時、常に空腹で、色のない箱のような街と、その箱の外縁をかじり、
ここから周囲何メートルの、そうした環境で暮らして、暮らした、
ビニールの保護膜、ノートに名前が書けな ....
ザザザザザァ
心に降る雨はそんな風に哭いている

ザラザラに渇いてしまった
私の心だったから
恵みの雨

湿っていく
塗れていく
恥ずかしいくらい

ヒリヒリ痛んでいた
私の体 ....
あなたと一緒に過ごせば
二人だけの空気になる

誰も入り込めない空気
愛が溢れる空間
午後の陽射しが二人を際立たせる

流行の映画よりも
あまり知られていない
ひっそりとした映画を楽 ....
わたし、がんばれ。
ひとまえでなくな、
 ひとりでなけ。
しんぱいさせるな、
 たんめいにさせてしまうから。
おねがいだわたしよ、
 もうすこしたえてくれ。
そのさきになにかが、
 か ....
音もなく
果実が枝から落ちた
アスファルトに広がる無残なそれらは
太陽のように輝いていた
あの果実とは思えない

これは大事件だ
心の中で大声を上げて
誰かを呼んでみた
寄ってくるの ....
)もう紅葉も終わりだね
)そうね、後は散っていくだけ

樹間を鳥が飛び交い
灰白色の空が覗くとき、
貴女は足下の落ち葉を一枚拾い
ゆっくり宙に投げ入れる

まるで冬の初めの儀式のように ....
僕の走馬灯をポニーテールの君は駆けるだろう。
その美しいしっぽを揺らし、君は駆け抜けるだろう。
ワイパックス1錠
ジプレクサ1錠
ランドセン1錠
ベンザリン1錠
ヒルナミン3錠

そしてきみの寝息
ぼくが眠るために必要なもの
ある朝
父親と母親にむかって
二十歳過ぎた上の娘が言ってきた

お父さんとお母さん
夜中にうるさいよ
うるさくて眠れないよ
気になって眠れないよ

年頃の娘がいるんだから
いい加減 ....
わたしは詩人じゃない
わたしは詩人じゃない
わたしは詩人じゃない
わたしは、
、聲を殺して呟いてみよう
すると
ほら、
砂埃をかぶった
詩人のほうからやって来たりして



 ....
猫って、美しい?
ビン、と伸びたお髭?
ピンッ、と天向いたお耳?
月のない夜に
恋人求めてミャアミャア啼く声は
お世辞にも美しい歌声とは
いかないけどね、

わがままっぽいけど
 ....
両祖父とも僕の初恋を待たずして逝ってしまった。
父とは出来ない色んな話、3人でしてみたかったなぁ。
けして
ヨーイどん
からは始まらなかった

人生のコース
なのにどうして
競争しだすんだろうな

人間って生き物は

て言うか
何かと人と自分を比較して

差が開いていると
 ....
剥き出されている

神経は逆立ち
風雨に鳥肌立つ
紅の樹木は激しく波打ち
瞳をくりくりと輝かせた
木登り少女は姿を消した

何にもない、何もない
意味は全て剥奪され
記号だけがひょ ....
問い返すたびに僕が増えてゆく
ジミヘンのファズノイズでもあるまいに
あるいはピンクフロイドのエコーズ

探す程に海は深く遠く風ばかりが吹いている
僕のこころの荒涼が優しく増殖してゆく
 ....
苦行とは、なにをもって苦行にも値するのだろうか
ほんとうの苦しみとは如何なる場合を指し示すのか
またよろこびとは、救われることのみにおいて真実なのだろうか。
他者とは己自身とは

何気な ....
べつに嫌いだとか
そんなことではないのです。

なんだか可笑しすぎて
笑いすぎて苦しくて、涙が出てきます。

しっかし、寒いなぁ、
カラダだけならまだいいんだけどね、
ココロま ....
イートインに
午後の光が射し込んで
私はのんびりコーヒーを啜っている
いつまでこうしていられるのだろうかと
心の隅では考えながら
それでも柔らかな陽射しに包まれて
身も心もうっとりと
今 ....
雲梯にぶらさがっていた君たちは
いつか僕の子供でも仲間でも家族でさえも無くなって

風はきっと順番にあらたな名前を生み出してゆくのだろう

忘れ去られる恋人達にもせめて懐かしい墓碑銘を
そ ....
この白いワンルームに横たわりながら
夕べの巨大な富士の威容、像を結び
深まる夜陰に、暫し暫し
わたしは帰っていく

雪降る宇宙の孤独へ
安らぐ貴女の子宮へ
心の奥処のフルサトへ

寄 ....
木漏れ日がゆらゆらと揺れて
子供達の飛び跳ねる声が木霊して
聖歌隊が通り過ぎる

微睡みの午後三時、

萎び俯く花々は
遥か地平から流れ来る
真っ白な鰯雲の群れたちに
ゆっくりと包み ....
一条の線となって差し込む光、
意識を遥かな過去へと運び
わたしは光の渦のなか
次第に何処にも居なくなる

郷愁と憧憬だけが木霊して
その呪いの
暗い
ほんとうをしっている

赤い血のゆめを吸い込んだ少女
街をさまよう顔のない亡霊

聴こえない声が
君の名をよぶ気がする
しろくつめたいガードレールは
 ....
荒れ狂っている
闇が光のなか
光が闇のなか
灼熱の上昇
灼熱の下降
闇が光のなか
光が闇のなか
荒れ狂っている

燃え盛る壊ノ力、受け容れ飛び込む己、
せめぎ合い切り刻まれては結合 ....
痛覚レセプタ

ちょびひげのおじさん、今でもフィルムの向
こうから笑わせてくれる。拳を振っている。
誰もの幸せのために戦っている。そのときに、
必ず痛くなるものをさらけだしている。 ....
ゼロから始まるモノは何もない
と言う定説

一から始めなくてはならない

一夜の夢にあらわれた少女は
一糸纏わぬその身体を
幻想の寝台に横たえている

その乳房
その乳首
股間に ....
ゆうらりゆらら
舟はゆく
生死の境をさ迷いながら
白波立てて
舟はゆく

ゆうらりゆらら
舟はゆく
無限の時に慄きなから
さざ波立てて
舟はゆく

ゆうらりゆらら
舟はゆく
 ....
際立つ一本の水銀柱が立ち
僕は眠りから目覚めた

曳航されていく純白のヨット
青い青い水平線

ここは何処だろう?
肝心の居場所がやはり見つからない
はてしない海原をほんとうにボートで横切ってきたのだろうか
詰まらないことで
凹みはしないがだれも助けのない雑踏のなかを

天気予報のない生活の中で
気象予報士になれたら素敵だったかもしれない ....
今朝感じた冬の空気と
正午に感じた秋の陽が
喧嘩もせずに
ゆっくり交わった
夕暮れは
追いかけもせず逃げもせず
変化を続ける

カーテン越しの青空の方が綺麗だからと
閉め切っていた心 ....
ナンモナイデスさんの自由詩おすすめリスト(3322)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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