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日射しがやって来て
人通り過ぎ
金の色した風が吹く
ぼくのあたまはガランドウ

からだは熱く火照り
うでは鳥肌が立ち
空から青が降って来る
厳めしい顔した青が
ばらばらと降って来る
 ....
時は夕暮れ、涼風吹き
身は一点に凝集し
言うことのない心持ち
これ以上ない均衡に
やがてわたしは
寂寞の谷に落ちる

震える肉身を透徹と
貫く哀しみありありと
今、底無しの天を仰ぎ見 ....
風は凪いで
静かな涼やかなこの夕暮れ時
わたしはここに寛いで
至福の一時と一体化する

あゝわたしはここにいる、
あゝわたしは生きている、
長らくの物語を引きずりながら
規則正しい呼吸 ....
それは遠くで待っている
遠くで手を振り待っている

おれは此処を離れない
それは遠くで待ってるから
おれは此処を離れない

プロセスを生きてプロセスを生きて

それは此処で歓喜を爆発 ....
どんな言葉も無力な淵で
わたしはなにをすればいいのだろう?

魂の忍耐、それだけが試されるその場所で。





*この詩は、すぐ前にアップした『風見鶏の歌』と一セットです。
のんびり呑気な春の午後、
わたしは歯軋りしながら布団のなか
つかの間の均衡に憩っていた

虚しい色の風見鶏
誰かそれを呼んだのか

昨夜は本当に惨かった
疼痛宿痾の眼底痛
狂う、も自 ....
逃れ去っていく
逃れ去っていく記憶の
その核心を掴もうと
広がる鉛の海を泳ぐ、泳ぎ続ける
 
 失われた薔薇の花と団欒
 終わった関係と更地
 虚脱の時を刻む秒針

静まっていく
 ....
宇宙に咲く花のように
秘かに青白い、
紫陽花の花房濡れる頃
神の手が伸びて来る

雨降る季節を進めるために

無限を響かせ、無限が響き
鮮やかな紫陽花の、微かな揺れに
一つの憧憬、ど ....
音の滴、斑点となって飛び跳ね
郷愁、遠い深みから到来する

胸掴む憧れ、未知から溢れ出し
遡行する魂、源頭の水流を浴びる

振動する大地 、脈打つ心臓
  終わることのない命
   終 ....
在ることの
謎に触れたとき
Waterと
手のひらに
書いてみる

初めて地球を生きた日のように
その鮮烈な霊気に貫かれ

Waterを
感じて、
独り大地を
舞い踊る

 ....
遠去かっていく
生きて在ることの不安が恐怖が
宇宙の気流に洗い流され
つかの間
姿を消す
わたしの背中のなかへ
わたしの脳髄のなかへ
わたしの心臓のなかへ  

そうしてわたしは再び ....
薄暗い
漠然と広がった
空間のなか
台形の
ノッペリとした
大人の背丈半分程の
鉛色の工作機械が
等間隔で何台も
一列に並べられている

大きな金属音があちこちから
互いに呼応す ....
体が冷えると
空も冷たい

この夏日に不安が渦巻く

対象を欠いて、原因を欠いて

緑風を浴び
正気を保つ

鳩はつがいで餌を啄み
草地は青い、青白い

背筋に悪寒が走り
 ....
降り止まない雨が
心の奥底に言葉を溢れさせ
魂の隙間から
零れ落ちるような光滴たち
無数に煌めき散逸する
終わらない旅路の果てに
訪れるもの一つさえ
想い描けないなら
何億もの地上の眼 ....
たおやかな
緑の群れ
揺れて
踊る影は
光の万華鏡
私は静かに傾いて
遠くの森のざわめきを聴く
真夜中が近づいている
ベランダに出て夜風にあたる
ゆるやかな風が吹いている
街灯の列が何処までも続く
なんて素敵な夜だろうと思う
昼間森で見た紫陽花の群落が
今頃青く光っている
風は優し ....
こころの底から
湧き起こる
未定形な
奇妙なもの

知覚の門にぶつかって
イメージと融合し
充たされ
深い夢見に
沈んでいく

記憶の奥に戯れて
未知なるヴィジョンを携えて
 ....
夏は静かな川遊び
彼岸に逝く人
此岸に来る人

川の流れは絶えずして
海の潮を落としては

彼岸から此岸まで
底から河童もやって来る
誰かがシャワーを浴びている
雨はすっかり止んでいた
林檎を囓る少女が独り

光は妙に屈曲して
迸る水を艶かしく
向かいの鏡に映していた

今夜は早々と眠りに落ちる
明日はきっと晴れる ....
わたしはなぜここにいるのか

青天の霹靂、揺れ動く大地

奇跡のように時は流れ

沸き起こる歓びに包まれて

わたしはなぜここにいるのか

内省を突き破る、情念の牙
骨を動かすと
神様が降りて来る
筋肉を震わすと
宇宙が笑う

みんな、みんな
大好きなんだ
生きて息して
居て下さい

突き抜ける青、天空に
たましいは今日も饒舌だ



 ....
瞬く
無数の星が
渦を巻き降って来る

哀しみは剥き出され
眩む意識を抉られ

永遠の雨、永遠の流星群
たましいは冷え
にくみは凍え
いのちは震え
 
行き着くところまで
  ....
明るい空が広がっている
陽射しは銀に眩めいて
照らされる街は浮き立って
在ること、在ること
不思議な時
アイスコーヒーを啜っている
わたしが今、此処に居る
一雨毎に深まりゆく
この春日に佇んで
私は浅く息を継ぐ
虚脱の朝に不安な昼に
剥ぎ取られてしまった色を探し

  *

記憶の奥の入学式
通り過ぎてく畑の野草
お母様と手を繋ぎ
 ....
ついこの前まで
白い花を咲かせていた樹木が
早くも新緑へと移り変わり
午後の日差しに照らされて
青々と輝き揺れている

その木の根元を
春の青大将の群れが
唸りを上げて進んでい ....
灰の雲が切迫する
降りだす雨の連弾
無表情な反復に
放擲される
夜の戦慄

深淵が口を開く
絶対的な無力の露呈
剥き出しになる在る
立ちはだかる巨大な壁が
奈落の底へ崩落し続け
 ....
うつらうつらする
この午後に
鳥は囀ずり
地は照り映え
私の憂鬱と倦怠は
一吹き風に溶けていく

)なんて優しい午後だろう
)遊ぶ子供の声が窓辺から
)うっとりゆっくり流れ込む
) ....
一瞬の煌めきが
遠い浜辺を舞っていた
青白く輝き揺れ動き
打ち寄せる波に曝されて
遠い浜辺を舞っていた

永遠の持続を分節し
束の間の自由に躍りながら
滅びる先を見つめている
満ち引 ....
暖かな日差しに包まれ
うっとり微睡みながら
この星の一日を過ごす

仄かないのちの感触が
次から次に押し寄せ
くっきりとした輪郭を
束の間こころに際立たせ

暖かな日差しに包まれ
 ....
ロシアカラーの風船が
大空に呑まれていく
青い青い海原だ
人々の悲嘆が木霊する
この侵略に終わりはないのだと
権力の野望は恐怖に基づくのだと

旗を振りスマホをかざすその傍を
ヒーロー ....
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タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
来る朝- ひだかた ...自由詩422-5-26
寂寞の谷- ひだかた ...自由詩3*22-5-25
この夕暮れ時- ひだかた ...自由詩5*22-5-24
それ- ひだかた ...自由詩4*22-5-24
問い/祈り- ひだかた ...自由詩3*22-5-23
風見鶏の歌- ひだかた ...自由詩4*22-5-23
その時その瞬間- ひだかた ...自由詩6*22-5-23
無限の響き/梅雨入り前に- ひだかた ...自由詩4*22-5-22
螺旋- ひだかた ...自由詩322-5-21
Water(改訂)- ひだかた ...自由詩4*22-5-20
あの青く遠い浜辺まで- ひだかた ...自由詩6*22-5-19
〈根源悪〉の原体験/異邦の恐怖(改訂8)- ひだかた ...自由詩3*22-5-19
春の道場- ひだかた ...自由詩4*22-5-19
Across_The_Universe- ひだかた ...自由詩622-5-17
緑のスケッチ- ひだかた ...自由詩422-5-17
夜の意識- ひだかた ...自由詩4*22-5-16
奇妙なもの- ひだかた ...自由詩3*22-5-16
夏休み- ひだかた ...自由詩5*22-5-16
雨上がりの密室- ひだかた ...自由詩422-5-15
情念の牙- ひだかた ...自由詩5*22-5-15
たましいと骨- ひだかた ...自由詩5*22-5-15
遥か、君と- ひだかた ...自由詩5*22-5-14
イートインにて- ひだかた ...自由詩322-5-14
放擲されたこの夜に- ひだかた ...自由詩4*22-5-13
春の青大将- ひだかた ...自由詩4*22-5-13
夜の戦慄- ひだかた ...自由詩522-5-12
一吹き風に- ひだかた ...自由詩4*22-5-12
Unmade7~遠い浜辺にて- ひだかた ...自由詩4*22-5-11
Unmade6- ひだかた ...自由詩422-5-11
勝利の日- ひだかた ...自由詩4*22-5-10

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