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今夜、黒い雨合羽の男が電話をくれる気がしてる。
分厚いタウンページの、僕のページを引き当てて。
死が個々の匂いを失って、
腐乱という可視光線の屈折が、ただ
広々としたコンクリートの壁にその染み
ともならず、うつり行く走馬灯の懐かしみにも馴染めず
哀れにも雨曝しの自己の内部へ突っ込む。
 ....
降りていく
夜空の底へ
降りていく
瞼を閉じて
降りていく

やはらかなそこへ
そこなきそこへ
はらはらはらはら舞いながら
やさしいことのは散らしながら

降りていく
宇宙の底 ....
青いタイル張りの
浴室で
貼り付けた鏡は不可逆にまで曇り
あたしの顔が見えなくて
泣いているのか
笑いをこらえているのかも
わからない
灰色がたちこめる世界だ

湯をかけてや ....

 ……… …折れた舳先を横目に彼らは波止場から門を目指していた。
  一列に隊を整え宮殿に辿り着いたときには既に夜も明けていた。
  えんやこらさっ……オーイ!アレレ?誰も、、、門番も居 ....
善悪の判断を持たない
子供の頃が懐かしい

捕まえた蛙の腹にストローを突き刺して
思いきり息を吹き込んだ

生き物をおもちゃにして遊んだ
そして殺した

後悔はしなかった
痛かった ....
亡骸の幻影を抱いて
流木の間を
記憶を縫い取るように歩く

靴底を受け止める
砂浜の感触は優しく
けれど
優しさというのは
時折
無関心と同じで

巡回機のようなカモメたち
薄 ....
消え入りそうだったんだ
夜明け前に
悪夢で目覚めると
孤立に窒息して
消え入りそうだったんだ

そんなとき
何気なく手を差し伸べてくれる隣人が居た

「水が欲しいんだろ」
って、ト ....
身から出たサビにAメロとBメロをつけた。
とても醜い歌だけど、とても僕らしい歌です。
匂うような瞳をしたその人は、
優しく手をひいて、
蒼穹へといざなう。

そこでは、
幼子たちが耳朶をゆらし、
風の音を聞いている。

憐憫でも無垢でもなく、
懶惰でも情熱でもなく、
 ....
もしも今が縄文時代で
そろそろ
肉の備蓄が切れる頃なら
僕はこの冬空の下
ウサギ狩りに出かけるだろう
男女平等が正義というなら
男たちは子宝を守れ
女たちは木槍を握れ
生きるのが精一杯 ....
1

イカはものすごいとこまでも使えるらしい
と制服の君が言う
イカのものすごいとこというのが
君にとってどこまですごいことなのか
よくよく聞けば
イカの耳も使うとか


2
 ....
 
描くのは額縁があるからではないのだ
  に切り取るもの

詩をなめる
         同じく         虫眼鏡
  色の点点     あ、あ
 あたまの中では白い       ....
よる
あふれる
かなしい
ゆめだけ



あさ
こぼれる
かわいそう
ことばだけ



ひる
みちる
うれしい
ひかりだけ
人間の男と
人間の女が
つがいになってひとつに交わり
ひとつにかさなる

お互いが磁石になって引っ張りあう
お互いが持っている内面の正と負が
ひとつに組合わさって
お互いの体の凹と凸が ....
山のおくの

ごみ処理場のごみの山で

捨てられていた人形のぼくは

捨てられていた人形のきみの手をとって

月明かりのなかを

どこまでも歩いていく


夜が明けるまでに
 ....
お母さんは壊れています
だから私も壊れています
それは決して運命などではなく
残酷で客観的な確率の結果です

私が小さな赤ん坊だった頃から
お母さんは自分の狂気だけを愛した
空腹に泣き叫 ....
 
月光に暴かれた激情が
 
いって はて
 
そして 闇、闇、闇



 
向きを変え下り坂を上り
以前は胸が先に苦しくなって
、足もとを止めた
膝頭が訴えてくる。これは筋肉だ。
ふくらはぎの痛みなんて経験したこともない
体重が少し増えたからかな?
よほど運動 ....
広島にいる私の水面と
室蘭にいるあなたの水面が
水平
だとするなら

大型客船の中のあなたと
日曜日のカフェの私も
きっと
同じ高さだとと思う

それはずっと連続していて
だけど ....
雨上がりの空から雲が一掃されて
青空があらわれて
お日様が顔を出しても
美しい七色の虹が橋のようにかかるなんて
事はなくなってしまったな

子供の頃は頻繁に虹を見たような記憶があるのに
 ....
引き出しの中にも眠る
掬われないまりうすの舵
印影の消えた朱肉をいつまでもはなさない
無駄に広がる玄関の扉開けば山河原の礎石が
角松と放置されたここには誰も居ないという証なのだ
盥いっぱ ....
知っている
アンバランスな風の生き様が
わたしの場合、震えを呼ぶ
ナイトメアみたいに

寝息の可愛い君の
強い正義を守る目が好き

ウソみたい
古い港町の風の歌声が
わたしの場 ....
白雲の流れ
蒼穹の遥か
気圏を抜けて
光の銀河が渦巻くところ、
君の在り処がきっとある
僕の在り処がきっとある

今宵、河童や亡霊が
西の川から遊びに来る
水滴らせ遊びに来る
それ ....
石と薔薇、石と薔薇

逃れ去る永遠は
石に薔薇を刻み込み
無数の棘で肉を打つ

失われた日々よ、〃無限の〃想い出よ
過去さえ突き抜けて行く痕跡よ

)異国の人が通り過ぎ
)記憶が一 ....
常識という固形物を刷り込み過ぎて 生きて来たのかもしれない
時代が真っ二つに割れそうで 揺らいでリズムを刻んでいる
流れるものの不動さを額に握りしめて 呟きの馨りを出す
昆虫のように

私の ....
立てた脚立の上に立ち、ひとり、初夏の風を待っている。
廃校舎の屋上にそんな生徒を見かけたら、それは僕の幻です。
最後に泣いたのいつだったかな
思い出せないくらい
泣いてないな

赤ん坊は泣くのが商売
大人はやすやす泣いちゃいけない
男は人前でおろおろ泣いたら笑われる

最後に泣いた日忘れたな
 ....
ギター弾きが曲線のボディーを抱きながら
少し酔ったような眼で女を見ている

虚ろな瞳を漂わせて 少し狂ったビートで
弦をかき鳴らして
エロティックに悶え酔っている

それは魅せているだけ ....
  恐竜の骨のようなもの、を、みたいな、
           探していたんだと、
                 思う。
          でも、そんなものは、
           ど ....
ナンモナイデスさんの自由詩おすすめリスト(3322)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ページ- クーヘン自由詩4*20-2-22
逢うべき者は誰- 非在の虹自由詩620-2-21
夜底- ひだかた ...自由詩420-2-21
浴室の鏡- 秋葉竹自由詩520-2-21
逃げ出してもビートルは追ってくる- アラガイ ...自由詩2*20-2-21
善と悪の分別- こたきひ ...自由詩120-2-21
今夜、この砂浜に座って- ホロウ・ ...自由詩7*20-2-20
隣人(改訂再録)- ひだかた ...自由詩420-2-20
サビ- クーヘン自由詩5*20-2-19
無題- おぼろん自由詩3*20-2-11
もしも- umineko自由詩2*20-2-11
Gastronomy_club_1- AB(な ...自由詩120-2-11
エロスと空間- アラガイ ...自由詩9*20-2-11
一日- ひだかた ...自由詩5*20-2-10
つがいになって- こたきひ ...自由詩320-2-10
退院- 両性具有自由詩420-2-10
お母さんは壊れています- もとこ自由詩9+*20-2-9
約束の果て- 殿上 童自由詩2*20-2-9
股関節の極み- アラガイ ...自由詩6*20-2-9
物理学の定理- umineko自由詩3*20-2-9
雨上がりの空に- こたきひ ...自由詩420-2-9
葉牡丹の枯れる- アラガイ ...自由詩8*20-2-9
生きてるだけでいいのです- 立見春香自由詩520-2-8
在り処- ひだかた ...自由詩420-2-8
想い出- ひだかた ...自由詩320-2-8
宇宙の斧- 朝焼彩茜 ...自由詩320-2-4
- クーヘン自由詩2*20-2-4
最後に泣いたのいつだっけ- こたきひ ...自由詩320-2-4
ギターがうまく弾けなかった- あおいみ ...自由詩4*20-2-3
アーリースプリング・デイ- おぼろん自由詩6*20-2-3

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