すべてのおすすめ
真昼のまぶしさの下
水中眼鏡で世界をのぞく
あらゆるものがここでしかない自由をまとい
わたしだけが不自由だった
にせもののひれを誰も笑わない
ゆるされていた夏
さよなら、まりも
ひんやり ....
ミンミンゼミの蝉時雨
窓ガラス越し物凄く
気が遠くなるよな濁音の渦

彼らはひたすらに生きている
僕らが時をやり過ごすとき
彼らは命を燃焼する
僕らが虚空を覗き込むとき

ミンミンゼ ....
幽霊は容易く夏を越える。
水色のゼリー、たったの一つで。
憎しみも  
羨望も落胆も
今は山道の腐葉土やゴミムシの糞となって
ころがしておこう
葉がはかすかにさざめき
木の樹皮はなめらかにひかり
木漏れ日はさらさらと山道に塗されて
山道を歩く人 ....
みなとみらいを見渡す 
横浜のビルのカフェで 
ひとり珈琲を飲み 
命日の近い詩人の生涯を偲ぶ 

若き日に戦地で被弾し 
負傷兵として帰国してから 
九十三年の人生を終えるまで 
か ....
しじみに砂を吐かせた。
僕もそろそろ白状しないといけない。
珈琲とパイナップルをふるまわれて

味噌汁がのみたいと言って死んだ友を

ぼくはしばらく忘れてしまっていた

おおきな目的ってなんだったんだろう

ずいぶん恨まれそうな変心だ

家 ....
心の湖に硝子瓶が一つ沈んでる。
もし本当にそうなら、なぜだか僕は幸せだ。
闇の重みがぐんにゃりと
魂に激しく切迫し
私の意識は朦朧として
呻きながら覚醒する

真夜中の病棟にただ独り
呻きながら覚醒する

ハッと息を呑むこの瞬間、
孤独が生きて立ち上がり
 ....
とうもろこしをもぎると、
骨が折れるような音がして
透明な血がじゅわっと溢れて手首を伝った

舐めとるのに夢中になっていると
入道雲が発達してきた

わたしにはまだ涙が残されている
流 ....
今日も空は青かった
にこりともせずただ青く
無限の沈黙のうちに
それは在った

今日も私は無力だった
宇宙の虚無に耐えかねて
あなたにあることないこと
喋っていた

今日も黄昏は優 ....
願い事は誰にも言わない。
君にも、君の耳の産毛にも。
空があり風があり
時は世界樹をかけのぼって
あしたへとながれてゆく

だれかが小ちゃなブルースを
奏でているような気がしてでもそれは

ぼくの知らない紫の小花の群れだった

月への梯 ....
死角がない人を全能という
視覚がない人を盲人という
月の裏側に着陸した資格を
死角はそれで狭まったのか
視覚の拡張現実が伸びたと
月に尋ねて見るきはあるか

四角く仕切られた ....
弱い負け続きの意思を晒して
なにをどうすれば最善と思う?
真っ青な嘘の太陽に近いのは
エアコンの効くワンルームのベッドで
あなたがいない鏡にうつる私。

呼べば応えてくれる大嘘や
あ ....
思い出の欠片も落ちてはいない
生まれて初めての南の島
君はそこで何を探したのだろう

たなびく細長い雲に薄くスライスされながら
溶岩のような輝きを溢れさせ沈んでいく
座間味の濃い夕陽
崖 ....
たなばたさまも終わってはやいっかげつ
あまのがわにであったわたしとあなたの
まぼろしのおうせも忘れられる季節です
ぎんがのいりぐちには夢と絶望があって
にかこくごを話せると喜んでくれたけど
 ....
ぼんやりとしている意識が
連日の猛暑に洗われて
とめどもなく広がっていくとき

病院の中庭で
熱風にかさこそ転がっていく枯葉よ
お前の姿が妙に懐かしいのは何故?

意識のヒューズがとん ....
硬く硬く冷たい顔
あらゆる解釈を拒絶して
のっぺらぼうの力に呑み込まれ
未知なる混沌へと己を開く

硬く硬く冷たい顔

ある日突然、
不意打ちの死がやって来て
生の細部をみるみる奪わ ....
平成の女の子バンドが久しぶりに再結成

バンドが伸び盛りのころのことは知らないけど

あんころ忙しすぎてYouTubeもなかったし


涙腺みたいになった食道でキスをする

年増の女 ....
あじさいの花房は梅雨の色
差し出した手を青くして
この七月の静かな一時
あなたは寂寥と戯れる
うっとりとした顔で戯れる

時は輪切りにされ垂直に立ち









 ....
病院の午睡時は
誰も居なくなる
ただ人の気配だけ
影絵のように残り
自分が此処に居ることが
怖いくらいはっきりと浮き立つ

病院の午睡時は
誰も居なくなる
ただ人の気配だけ
影絵の ....
詩は言葉とは違う

詩はイメージの閃光
あるいは、
言葉に先立つ豊潤な沈黙(圧倒的な静けさ)
木霊する声の止めどもない湧出

そうして、
詩が言葉になるとき
詩は遥か彼方に遠去かって ....
歩け、歩け、
ひたすら前へ

母語に吃り言葉を失い
途方に暮れて立ち尽くしながら
貴女の後ろ姿を不意に見い出し

ひたすら前へ
歩く、歩く
 
木霊し続ける声の方へ

今日も巨 ....
沈黙する宇宙
充血した虚無
断層に突き刺さった白骨

陽は傾き
死者達の視線が乱舞する
茜の空を
遠い目で見ている

俺の傷みは血を噴き
一つの生をたずさえて
一つの死をたずさえて
赤ん坊から老人マデ
寄り道しながら
僕は行く

)今は何もせずぼうとして
)うねる夏の光を夢見ながら
)美しく深まっていく世界を信じ

 ....
兵隊蟻の隊列
ポテトチップスの欠片

吹く風、生暖かく

蹴散らせ!踏み潰せ!

整然とした生の営み
獰猛な死への傾き

僕は天を仰ぐ
二本の巨人の足となり





 ....
しとしと
詩と死が降って来る
意味と響きの言葉の間(あわい)
貴女の声が木霊して
深い深い沈黙のなか
詩と死が現に孕まれる


)そのとき空が落ちてきて
)そのとき宇宙が爆発して
 ....
いかがおすごしでしたか ほんと おひさしぶりですね あなたのことを
得体のしれないエネルギーだという人の話を ほんと何度もききましたよ
人々はあなたに出会うと ほんらいの姿を取り戻すだの心洗われる ....
爪を切る 紙の上に そして
私の指の折れ具合を見る

指を見て
いろいろを忘れる

髪を切る少し前 私は 襟足を
気にした

お前に渡したうす茶色い紙を
忘れた あの 例のペーパー ....
ナンモナイデスさんの自由詩おすすめリスト(3283)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
まりも- そらの珊 ...自由詩1019-8-18
蝉時雨(改訂)- ひだかた ...自由詩719-8-18
ゼリー- クーヘン自由詩3*19-8-18
水の音- 山人自由詩4*19-8-16
「黒い果実」の詩人に_- 服部 剛自由詩119-8-16
しじみ- クーヘン自由詩9*19-8-15
珈琲とパイナップルと味噌汁- 函館ドラ ...自由詩519-8-14
硝子瓶- クーヘン自由詩8*19-8-13
闇と孤独(改訂)- ひだかた ...自由詩1219-8-12
とうもろこし- 印あかり自由詩819-8-10
今日もまた、明日もまた- ひだかた ...自由詩1419-8-9
産毛- クーヘン自由詩3*19-8-8
8月のうた- 梅昆布茶自由詩1719-8-4
まるでシカク- るるりら自由詩3*19-8-4
詩の弱さ- 立見春香自由詩619-8-4
南の島で君は- Lucy自由詩12*19-8-3
おにのすわるあまのがわ- 秋葉竹自由詩1019-8-3
熱風(改訂)- ひだかた ...自由詩419-8-2
死顔- ひだかた ...自由詩419-7-20
平成の女の子バンド- 函館ドラ ...自由詩119-7-17
戯れの一瞬- ひだかた ...自由詩819-7-16
病院の午睡時- ひだかた ...自由詩12*19-7-10
詩と言葉- ひだかた ...自由詩6*19-7-9
walk・on_19- ひだかた ...自由詩619-7-8
過剰(改訂)- ひだかた ...自由詩419-7-8
一つの生をたずさえて- ひだかた ...自由詩8*19-7-7
殺意(改訂)- ひだかた ...自由詩519-7-5
詩と死と- ひだかた ...自由詩6*19-7-2
本と雨のはなし- るるりら自由詩1119-7-2
切ること_そして忘れること- オイタル自由詩3*19-7-2

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