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曇天の
陽射しなき寒さ
震えている
雪ももうすぐ降るらしい

白く冴え渡るわたしの意識の
行く末を見届ける者はいない
突き破る、一月の低気圧
のっそりと爆弾抱え
明日は雪
ぽかんとひとり
動かない青空を 見ている
わけもなくしんどくて
ベッドに沈んだままの休日
気だるく甘美な死を思う

(緑の芝生にいつしか立って
思い思いに踊っている 
私たちはたださみしいのだ)

ふるさとを遠く後にして
毎 ....
西の空に日は落ちて
仄かに明るむ茜色
富士は勇姿を際立たせ
沈む地平に黒々と
聳える巨大なシルエット

すべて静寂に包まれて
遥かな距離を落ちていく

わたしもあなたも別々に
この ....
メッセンジャーが駆けて来て
身の置き場を探す
冷えきった朝
荘厳な音楽が鳴り響き
いずれ復讐される
そんな予感に浸され
一心不乱にステップを踏む

乾いた打擲音
連打されるスネア
 ....
青空が広がり
底無しの彼方が口を開く

眩暈する、
シンギュラリティが地平に

(ああ、右手の老婆と左手の子供
ハンドルをどちらかに切らなければならないとしたら?)

海百合が揺れ
 ....
僕達は此処にいる
この川に隔てられ
君と僕、大空の下
絶え間なく落ち続ける

洋上で過ごすように日がな一日
此処で待ち続け絶えず思い出し損ねる
なぜ僕達はやって来たのか
なぜ僕達は此処 ....
冬晴れの
青空を臨む
まったく異質の感性を持ち
私たちは向かい合う
やがて
岸辺で合流し
出帆する
誰もいない
未知の地平へ向け

巨大な富士の赤銅が
漆黒の地平に浮き上がる
 ....
横殴りの雪吹き付ける
一本の街灯を見ていた
停止した夜行バスのなかから

家族は温めあい笑いあい
まだ共にいた
いつか別れの日がやって来て
きれいさっぱり孤独になる
その思いは哀しく確 ....
野を駆けていく
冷たい狂気が
天空に貼り付く太陽に向かって叫ぶ

白く凍てついた舌を揺らめかせ
壮大な夢をみて、壮大な夢をみて

極彩色のパノラマがひらけ
高らかな笑い声が響く
せり ....
冷え切って
毒づいて
虹のかかる遥かな空を
大きく両腕を広げ渡っていく
君が悪いわけじゃない
僕が間違ったわけじゃない
ただ人々が佇立する
ただ無関係にひざまづく
軽妙に、繰り返し繰り ....
名無し人があたたかく
抱きとめられながら
沈黙のうちに

ひかり ひかる
ひかる ひかり

還っていく日
内なるたましいのふるさとへ

(僕ら、この日
深い記憶の奥底へと
眩 ....
とっくに
日が暮れてしまった
今、正に
俺はこの白い部屋で孤独を貪る
完璧な自由

完全な孤独
冷える今宵に
エアコン壊れ
ますます真っ白に
ナッテイク

行き場なし

 ....
存在の孤独が
冷たく露わになるこの夕べ
雨滴は石を穿ち
震える胸奥を
抉るように流れ落ちる

ぽっかり深淵が口を開く
ぽっかり深淵が口を開く

遠くふるさとの汽笛が響き

わたし ....
輝く満天の星に魅せられ
幾多の夢が抑えがたく渦を巻く
もしあなたがその言葉を発するなら
すべてが光り輝くだろう
すべてが夢の底を貫き
それぞれの価値に根付いて
内面のなかを力強く生き抜くだ ....
遠い地平に
雨は降る
逃れていく
人声に
郷愁は募り
ひざまづく

この世の果て
夜の底
あの深遠な声の淵
(銀河は廻り爆発する)

人は産まれ生き
去ってはまた産まれ来る
 ....
ひとりで生まれ
ひとりで死んでいく
たくさんの人々に見守られ
たくさんの天使に看取られ
根源へ 帰っていく

それは永らく喪失された場所
唯一無二の帰属すべき場所

透明な紐帯が雨に ....
月までの
長い階段を
上ってる
永遠みたいな
道のり

階段端で
休んでいると
月側から下りてきた
子供が隣に座る

何も言わずに
じっと私を見てる

腕時計を外して
 ....
この唄は夕べの思い
旅人がいつか満月の夜に唄った
ろうそくの下で読む人には
なかなか分かってもらえない
子どもにも分かることなのに

月に唄う、月は語る
いにしえの地球を目醒めさせ
そ ....
黒い服を着て雪の上を歩く皆
葬列みたいと呟くきみ
白い息は生きてる証
サンタを待つトナカイと同じ
頭を垂れて
愛のベルを鳴らす
ショッピングセンターの特設ステージ
2ドル払って子供を ....
春の喜び、
夏へのあこがれ、
秋の憂愁、
冬のさびしさ

時は過ぎ去り
季節は巡る
人生は進み
垂直に落ち

わたしのいない、春夏秋冬
{引用=白心中}
唇の合掌
耳は氷柱みたいに澄んで
睫毛の雪がとけた

遭難と凍死を繰り返す
冬眠できない二人
こうしてまた長い
白昼夢の時代を迎える





{引用=ゼ ....
たぶん知らなかったのですで謝る庶民と
知りすぎていたのですで謝る上層部が
いるのだろうと邪推する午前五時半
滑稽な顔で女の気が引けないなら
陰鬱な顔ではなお無理だろうと
この詩はどこで笑った ....
ひどく冷え切った大地の感触が
次々と押し寄せる波のように
切迫する夜、
わたしはわずかな白飯を掬い
震える口顎の明け閉めを
そっとそっと反復する

鉱物質の肉体と
欲望の魂と
唯一無 ....
Q1. 骨格標本を愛せるだろうか?

 どこかへと繋がっている川
 あぁ、海ならよく知ってる
 沢山の手足が浮かんでいた
 まるでくらげは親戚みたい
 月が綺麗、と言う前に返せ
 骨をと ....
遠くから降って来る歌声が
浮遊したまま哀しい音色を木霊させ
やがて地に落ち砕け散る

天に舞い上がる歌声は
満天の星達を暖かく抱き
やがて静かに沈み込む

歌声は現れ消え去る
現の壁 ....
耳には遠い音楽が響き
壁には醜い蜘蛛が這う
奇妙な屈曲、奇妙な距離
ブルーに流れてゆく雲
満天の星達が輝き
蜘蛛は行き場を失い
落下する、天から

叫び続ける声は孤独を打ち鳴らし
こ ....
遺伝子の乗り物である僕たちは
摂理の維持装置としての個体を
あたえられたのかもしれない

数学は世界を解析する不思議な詩
物理学者はたぶんときどき詩人

純粋哲学あるいは応用哲学
でも ....
静謐の夜を穿つ
透明な明滅は
哀しみの在り処を指示し
沸き立ち、立ち消え
律動する

冷える夜底をひっそりと
移動していく影
背景に流れ
根なし草の寂寥と
一握の希望を落とし込み
 ....
ふるさとを後にして
私たちはやって来た

この足場を切断された
途方もない寂寥
ふってはわき、ふってはわき

緑の芝生にいつしか立って
思い思いに踊っている 
私たちはさみしいのだ
 ....
ナンモナイデスさんの自由詩おすすめリスト(3283)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
曇天の- ひだかた ...自由詩322-1-6
一月の低気圧- ひだかた ...自由詩522-1-5
そうして世界は- ひだかた ...自由詩522-1-4
滑走- ひだかた ...自由詩422-1-3
メッセンジャーの朝- ひだかた ...自由詩522-1-2
謹賀新年、おめでとう(一つの見取り図)- ひだかた ...自由詩9*22-1-1
この川のほとりで- ひだかた ...自由詩921-12-29
青空とわたし- ひだかた ...自由詩521-12-28
雪と夜行バス- ひだかた ...自由詩321-12-27
狂気の舌- ひだかた ...自由詩821-12-26
ヌード- ひだかた ...自由詩421-12-25
メリークリスマス- ひだかた ...自由詩321-12-25
聖夜に籠る(改訂)- ひだかた ...自由詩321-12-25
名無し人- ひだかた ...自由詩821-12-24
幸福のうた- ひだかた ...自由詩421-12-23
遠い地平に雨は降る- ひだかた ...自由詩421-12-21
たましいの断章- ひだかた ...自由詩421-12-20
panorama- mizunomadoka自由詩1521-12-20
月に唄う_- ひだかた ...自由詩421-12-20
rede- mizunomadoka自由詩221-12-19
春夏秋冬- ひだかた ...自由詩721-12-19
寒くなると物忘れがひどい- ただのみ ...自由詩3*21-12-19
小さな声- りゅうさ ...自由詩521-12-19
冷夜- ひだかた ...自由詩521-12-18
ただ在る、とあなたは言った_Ⅰ- 帆場蔵人自由詩321-12-18
歌声たち- ひだかた ...自由詩721-12-17
ウィロー- ひだかた ...自由詩521-12-16
遺伝子のうた- 梅昆布茶自由詩1421-12-16
夜の断章- ひだかた ...自由詩821-12-13
断章- ひだかた ...自由詩4*21-12-12

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