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涼やかな風が吹いている
寂しげな曇天に包まれて
秋の気配が漂っている

僕は相変わらず臥せっていて
君の姿は遠くある
遠く響く君の声
僕は抱きしめ此処に居る

君、ぼくたちはどこから ....
やさしいかぜがふいている
たのしいおんがくもながれている
ぼくはどこへゆくのだろう

せいしんろんがきらいで
むぎのほのようにじゅうじつして
それは夏の嵐の夜であったが
積乱雲の割れ目から
夜目にも鮮やかな新星が見えた / 見えた気がした


暗い湿気た空気の中を
零れ落ちて 光の粒よ


光の粒には質量があって
重さが ....
転がり落ちる球を見ていると
途中で坂を下っているのか
坂を登っているのか
見ていて分からなくなった


見上げると
秋の光があって
黄色い光が踊っていた
自分の人生を想う


 ....
胃にげんき出してもらえば
夏バテなんかも退散するか

いとしい
あのこに
レモン水

ガラスのようなハイウェイ
秋をふくんだ夕日のひかり

いとしい
あのこに
レモン水

 ....
お義母さま
あきの こごえです
朝風に 精霊バッタの羽音が
そっと 雫を 天に すくいあげています

何が終わったのでしょう
もう はじまりはじめの空
むかしむかしの反対のはじまりのはじ ....
基準は一(はじめ)
石川啄木の本名だ
稲穂が風に揺れて
餓鬼道に落ちぬ為
私は歌を歌う早朝
オフを楽しめない
私はウルトラマンレオの
再放送しか楽しめない
保育園に通うと
芭蕉の木が ....
宇宙の武勇伝に気をとられて
鰻と共に忘れる何か
稲穂を渡り行く風
極暑が緩んだ夕暮れ
遠花火の記憶の重なり
ジミーでも思い出せない
ルーチンワーク
差の女がつい視界に入る
レジは半ズボ ....
少しはましになってきた
入れ食いもある
消滅の魔法は封じ込められたが
詩魔法は健在で
腕に予審判事が絡みついて来ても
泡で撃退できる
治る目途は立ったのだ
白い巨塔が私にクスノキを切らせ ....
台風が過ぎ
半開きにされた窓の外から
みんみん蝉の鳴き声
沸き起こっては
濁音となり溶けていく
熱射の夏、時の沈黙
銀河系の旋回する音が聴こえる
ベッドの上で 日がな一日過ごしては

 ....
微睡みの午後、
熱風吹き
草木を濡らしていく天気雨
永久なる太陽の爆発を
束の間ベールに包む
時は始まりに向け終わりを紡ぎ
終点から反り返ってくる混沌の威容
この微睡みの午後に
発火し ....
服従は自由の敗北ではないときみは言う
何も考えなくていい
何も決めなくていい
それは重荷をひとつ減らすことだときみは言う

支配されることも同じだ
言われるままに動けばいい
逆らうことな ....
同心円をえがいて僕らはまわる
軌道上の夏はいつもただしく狂ってゆく

微調整のきかないままに歴史は確定してゆき
人生は大概は傾斜しているものなんだって気づく

僕らはいつも延着して船荷 ....
視覚を失った思考、
わたしのなかで解放される
盲目となったわたしに、
異郷の光景、生き生きと立ち上がり

凍結した大雪原
輝く満天の星達の
巨大な光の眼また眼が
明滅し爆発し流れ渦巻き ....
生き物たちはいつも

これから冷えていこうとするような温度と湿りで

ぼくを癒してくれた


その宇宙のからくりは

既視感

タイムスリップ

こころ

最後登場人物が ....
美しい桜は子供たちだ
しかしカメラのメモリーには
扉ばかりが写って居て
警察を呆れさせる
俺の胸の皮膚が突き破られたのだ
二回も破談になるお見合いに
猫もあきれたのだ
昔とは違う
たっ ....
アップデートに本体が耐えるかどうかが心配なんだが
そんなに最新のVer.でいきてゆける訳ではないんだ

情報格差とは素敵すぎる造語で仕掛けられた欺瞞なんだろう
いつも調整しながら生きている老体 ....
利き手が庭を襲う
利き手の猛威が教室を吹き荒れて
先生をなぎ倒す
飛行機の旋回も許さない
利き手の猛威
ダリの絵を飾って終息を願った
飽きるほど梅酒を飲むと
エンジン音が鳴るだけで
利 ....
友よ、
夏の朝は蝉の羽に描かれた透明な街路図
すべては透明に満ち足りている
夏の灼熱の陽光は
まるで新鮮な水かなにかのように拡がってゆく
辺りの建物の窓や街路樹の緑 色濃い花々に
輝きと潤 ....
ルーズにこんがらがって
筆箱は本棚の二段目
トローチはテレビの下のラック
レターセットは引き出しに
昨日の夢は枕カバーと
洗濯籠のなかで眠っている
「明日も雨」と天気予報
家を揺らす ....
とても天気が良くて
気持ちいい風が吹いて
少し眼を細める光が射して

心を許せる友だちが数人いて
いつ聴いても飽きない音楽があって
偏見の目で見られても胸がときめくひとがいて

からだ ....
ああ地球の青さよ揺れる草木よ
いつしか此処が異郷となるまで
おれはずっと微睡んでいる
静かに静かに息を継ぎ
夏の朝を泳いでいる
ぱたんぱたんと街並みが
倒れ出すその時まで
あれは誰が考えているのだろう。

いや、編集者だというのはわかるが。

まさかあれだけ外注とかもあるまい。

もしかしたら、新人編集者の登竜門的な仕事なのか?

あれを最初にやろうと言 ....
小さく尖った歯で
骨付き肉に喰い付くと
遠い昔がよみがえる
自分がまだ産まれてもいない
遠い時間の記憶が

タイムマシンはまだ発明されてはいないけれど
かたちのないタイムマシンはいつだっ ....
雨の音のくぐもり
かえるの声は少し哀しい
遺伝子を残すために
自分とは違う誰か
或いは
自分と同じ誰かが必要なんて
生きていくことは
素敵で
残酷だね
結ばれない糸は
螺旋を繋げず ....
とても大切なことをわすれて
とても大好きなひとをわすれて
それでも生きている

あたえられた課題を
こなせない生徒のように

やっぱり不器用でふまじめで
廊下のすみにたたされているんだ ....
結愛ちゃんは衰弱して死んだという

イブちゃんはもがき苦しんで死んだという

小山は二十歳だと聞いていたという

男はだれでもよかったと言って容疑を認めているという

加計側は愛媛県に ....
渇きが癒やせなくて
栗の花を見て居ると
梅雨入りした
科研の手入れを食らって
締め切りに間に合わなかったので
私はいじけて石器探しに走る
母はスーパーへ
父は田圃へ
姉は廊下で読書して ....
音楽という畑の土を掘ってそれを埋めてみる
でも長くそれをやっていると耳が疲弊してくる

哲学という畑の土を掘ってそれを埋めてみる
でも集中は続かず短い時間で頭が混乱してくる

スマホという ....
最初に
だれかが
理由もなく
「世界一高い場所にある駐車場」なんて拡散したので
あまたの観光客が面白半分に訪れる
駐車場(無料だよ)

南の片隅に根付く
天にも伸びる巨木が
きた証拠 ....
ナンモナイデスさんの自由詩おすすめリスト(3322)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
エコー- ひだかた ...自由詩11*18-9-11
- 梅昆布茶自由詩1518-9-11
強く放たれて来た光の粒よ_/_放たれていること- beebee自由詩11*18-9-9
転がり落ちる球を見ていた__/___立ち止まっていました- beebee自由詩13*18-9-3
レモン水- ペペロ自由詩218-9-3
ラ・ラ・ラ族- るるりら自由詩22*18-8-30
本名は一(はじめ)- 間村長自由詩7*18-8-29
いっぱいだった- 間村長自由詩9*18-8-20
クーラー- 間村長自由詩518-7-31
入院生活- ひだかた ...自由詩918-7-31
収束- ひだかた ...自由詩618-7-25
満月の夜でなくても- HAL自由詩6*18-7-23
インディアンサマー- 梅昆布茶自由詩1218-7-23
思考の眼(改訂)- ひだかた ...自由詩418-7-23
生き物たちの温度- ペペロ自由詩218-7-23
飲み明かす- 間村長自由詩10*18-7-23
アップデート- 梅昆布茶自由詩14*18-7-17
利き手- 間村長自由詩13*18-7-8
蝉時雨- 本田憲嵩自由詩1218-7-8
冗長な雨のリズムとだらしない詩情のジャム- ホロウ・ ...自由詩7*18-7-6
幸福への歌- HAL自由詩16*18-7-3
夏の朝- ひだかた ...自由詩518-7-3
グラビアページの端にあるポエム- 赤猫永宜自由詩2*18-7-3
野性の夜に- そらの珊 ...自由詩13*18-7-2
まっさらな海へつながる- そらの珊 ...自由詩1218-6-19
大切なことをわすれて- 梅昆布茶自由詩1418-6-11
アジサイ- ペペロ自由詩118-6-10
寺西- 間村長自由詩418-6-9
それを埋める- HAL自由詩3*18-6-6
駐車場- 乾 加津 ...自由詩3*18-6-5

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