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今日も空は青かった
にこりともせずただ青く
無限の沈黙のうちに
それは在った

今日も私は無力だった
宇宙の虚無に耐えかねて
あなたにあることないこと
喋っていた

今日も黄昏は優 ....
昨日が原因になって
今日の結果に繋がっている

しかし
今日の原因が明日の結果に繋がるかは不明だ
何故なら
明日が文字通りに明るい日になってくれるかは
わからないからだ

明日は暗黒 ....
 

今夜は魚の塩焼
ちょうど良く焼き上がって
美味そうだ
食べようと箸を近づけたそのとき
そんなはずあるまい
魚と目が合った
どうかしたのと向かいの母が尋ねるので
なんでもないよと ....
今日高曇りの空の下、
肉を引き摺り歩いていた
春という大切を
明るみながら覚えていく
妙に浮わついた魂を
押し留めながら、押し留めながら

離れていかないように
剥がれていかないように ....
今日も世界のどこかで雨が降る
泣き言は泣いて言えと
言わんばかりに

今日も世界のどこかで花が咲く
絶望の淵にも
隠せない美しさ

今日も世界のどこかで朝が来る
私が死んだら
きっ ....
たんとんたんとん
連弾し
主を濡らし
雨の降る

空は灰白、
遠い目で
見つめている
眼差しが
銀の雨足、
瞼に乗せ
すっと透過し
宙を舞う

後に響く
雨音が
たんと ....
冷気が肌刺す深夜だな
まだこんなに冷えるのだな

窓の外では月と火星が
煌々とランデブーし
窓の内では初老の男が
悶々と起きている

この不思議な惑星に生まれて
この不思議な惑星に居 ....
 
「何処の誰だかわからないのでいらいらしてしまう。
何処の誰だよ、とわかればもっといらいらするかも知れないね

見慣れた表情で、毎度違う話を持ってくるのは狸たち
、狭い世界だな。とかいう伝 ....
わかれのよかんをかんじたら
おんなはすばやくはんのうし
あたしをどおしてきらうのと
きっとつめよることもする

うそだ
うそです
うそだといってと
きらわれてもいい
すがりつ ....
暑い
暑いなあ
まるで真夏の暑さだ
地球が狂い始めて
オマエラ、人間のセイダロウ
そう叫んでいるかのように

路傍に屈み
タンポポの種を
ふぅと吹いて飛ばしている
子供が二人、
 ....
寄る辺のない気持ちが窓にもたれかかる
まだ頼りない虫の声に今は縋ってしまいそうだ
夜が早くきてしまうからと
机に引っかき傷をつけて出ていったあの子は
まだ庭先で落ちない陽を今度はに ....
いい加減に書き散らした日記を死ぬまでつけようか
時間と空間が混乱しては想いは惑い腹も減るだろう

冷たい朝の空気が夜に萎えた神経に障るあさは

棄てられた男は塵箱のように
女を浄化できるの ....
無音の夜
また到来し
月はない
月明かりだけある
白々と
辺り、白々と
浮き上がり
寸断された記憶の
恐怖、また襲い来る

私は私の実感を保てず
意識の外郭だけが生き残り
やが ....
雨が降る
漆黒のタール、銀に輝かせ
雨が降る
懐かしい匂い、散布しながら
雨が降る
遠い記憶の感触、浮き上がらせ

今宵すべてすべて静まり返り
わたしは独り寝の床を整える
未知の予感 ....
 
 朝の生ぬるいミルクは狂者に揺れる鏡

それは夢と希望を織りまぜた苦い蜂蜜の跡
 
        急ぎ足に躓いた 襟巾の呼吸が

今日も樹海を彷徨う亡者の影が     みえてくる
 ....
声と声が交わるあいだ
柔かな光が横切って
わたしは不意にいなくなる

うねる大気が木霊して
もうここにいたくない
と言う気持ちと裏腹に
もう何処にも行きたくない
と言う気持ちが交錯して
一歩も前に進めなくなる事
それは
誰にでも起こりうる

ゆきずりがいい
ゆきずりに出会い ....
粘ついた舌ですべてを容赦なくなめつくすような雨がようやく上がったあと、機銃掃射のような太陽の子らが跳躍を繰り返した、俺は脳味噌を安い匙で掻き回しては言葉を拾い、左官工のように投げつけては撫でつけた .... 引き出しの隅から出てきた
100円ライター

大学生の時に
二箱吸ってやめた
ラークマイルド
高揚もリラックスも得られず
友達と一緒に手放した

十年振り
試しにと
でも
火は ....
銀河の岸で静かな深い鬼は
星の亡骸へ
ほのかに歌をうたっている
忘れられたことも今につながっているのよ
そうして静かな深い愛の鳥は
星の亡骸を
ついばみ
果てを超えて
静かな深い愛は耳 ....
お酒とバカ騒ぎの魔法が色褪せ
宴の糸も解れて独りになる時刻
酔いが醒めると共に膨らんできた
得体の知れぬ不吉で黒々とした塊から
逃げるように入ったファミレスの
無機質なトイレで化粧を直せば
 ....
木曜日の木は水曜日の水を吸って立派に育ちます。
木曜日は水曜日から生命のバトンを受け継ぎます。
小雨は
薄日を乗せて
銀の色

濡れて
照り映える
ふくらはぎ

白く優しく季節に溶け

小雨は
薄日を乗せて
銀の色

遠く
夏の予感を
膨らませ




 ....
満月が頭上にかかり
地に潜むものを照らし出す
私は月明かりを手で掬い
落ちる陰影の青白さ
いつまでも見つめ待っている
地に潜むものの輪郭が
現、露わとなる時を
忙しく過ぎる世相の奥に
 ....
ちいさくてとってもちいさな貝殻があった

優しくてとってもやさしい友達がいた時もあった

幼いころ姉がひらがなの練習をしていた
たぶん卓袱台で宿題でもしていたのでしょうか

対面でそれを ....
ちぎれ花びら
ひらり
揺れ落ちて
世の川の瀬に
流れ漂う
目を凝らす
空の果て
悲しさ滲み
なみだ
零れる
愚かさの
只中で
葦は折れ
萎れ行く
されど
祈る
遠く
 ....
とてもつらいことがあったとき

暖かいご飯を一口食べて

涙が止まらなくなったことがあったな



生きるって

そういうことだな
私は魚ではなく
人だから

海は
陸とつながってる部分が
好きだ

見渡す限り海だけの映像は
空恐ろしい

そこに岸があるからこそ
安心して美しいと思える

そして
岸から ....
海沿いに住む人は幸せだ

時には

ただ海を見ているだけで

変わるものがある

あなたが悩み迷ったとき

海は何も答えない

だけど

答えが必要じゃないことを教えてくれ ....
すべての親しい者達が消えた日に
おまえは無感覚となりその鉈で
自らを切り裂く
遠い億万年の記憶と一体化し
どうして今此処に居るのかと
自問を続けながら
ひたすら自らを切り裂いていく
終わ ....
ナンモナイデスさんの自由詩おすすめリスト(3322)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
今日もまた(改訂)- ひだかた ...自由詩720-5-24
心が斜めに傾いて- こたきひ ...自由詩220-5-24
命日- 自由詩13*20-5-23
春の意志- ひだかた ...自由詩720-5-22
廻転- TwoRivers自由詩4*20-5-21
雨音- ひだかた ...自由詩620-5-16
月と火星と初老の男と(改訂)- ひだかた ...自由詩520-5-15
幽霊たちとの対話週間- アラガイ ...自由詩10*20-5-13
きっと__きっと《やぶれるこころ__改訂》- 秋葉竹自由詩620-5-12
夏日- ひだかた ...自由詩7*20-5-12
アーベント、もしも壊れてしまうなら- カマキリ自由詩220-5-12
海にたどりつく- 梅昆布茶自由詩1020-5-11
月夜- ひだかた ...自由詩520-5-11
雨が降る- ひだかた ...自由詩9*20-5-9
針時計- アラガイ ...自由詩10*20-5-9
街角にて- ひだかた ...自由詩4*20-5-8
何処かで誰かと- こたきひ ...自由詩420-5-8
プールの水は何色でも構わない- ホロウ・ ...自由詩2*20-5-7
100円ライター- TwoRivers自由詩6*20-5-7
鳥葬- こしごえ自由詩6*20-5-7
もう若くない- もとこ自由詩7*20-5-7
木曜日- クーヘン自由詩3*20-5-7
銀の雨- ひだかた ...自由詩520-5-6
地に潜むもの- ひだかた ...自由詩4*20-5-5
五月の歌- 梅昆布茶自由詩1020-5-5
祈り- あおいみ ...自由詩3*20-5-4
茶碗- ガト自由詩6*20-5-4
堤防- ガト自由詩7*20-5-4
うみねこ- ガト自由詩1*20-5-4
対峙(改訂)- ひだかた ...自由詩320-5-3

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