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深く、
深く息を継ぐ朝
眼前を歩き過ぎる人々の
一人、一人の輪郭が
鮮やかに浮き上がる

健やかな人、病んだ人
若い人、老いた人
すべての人を
内から包む光と闇
朝はそれらを浮き彫 ....
窓を開け
夏のうねる熱気を
浴びる
病んだ肉体が求める外気を

やがて闇に沈む
魂は果てしなく
内界を探る
沸き上がる感情と意志
直観に導かれ

戦う必要はない
ただ光に眼を向 ....
小さな手、
小さな手を差し出して
二人、手を繋ぎ行く川沿いの道

あれはとても乾いた夏の日、
おまえは水が飲みたいと言った
おれは川の水を両手のひらに掬い
おまえの口許に持っていった
 ....
この哀しみは誰のもの
其処で泣いてる子供が言う
目を閉じれば消えてしまう世界
街角では老婆が荷車を押す

お日様は雲ってどこにもいない

クモの巣が縁の下で揺れている
みんなどこかへ行 ....
夕闇の静けさと共にやって来る
孤独が
病んだ肉体を忘れさせる
僕は学びながら
僕は体験しながら
此処に留まる
孤立ではなく孤独に沈潜し
他者に限りなく開かれて

青い水平線の向こうに ....
薄い絹糸が伸びて来る
夕べ
美しい音の調べのなか
天使たちが踊る

銀の照り返し
迫り来る闇
君のトラウマなんて
みたくない

天使たちが歌う
広がる宇宙
ひとりぼっちの砂浜
 ....
意識、冴え渡る朝
太陽の慈愛は深く
私と世界を隔てる壁は
瞬時にして溶解する

私たちは自然から生まれ
精神として対立した
観念は独自に表象世界を構築し
自然はナマの世界は物自体と幻と ....
明るんで
目醒めていく
柔らかな泥に横たわり
安らいで
残照の輝きを見つめている

意識の底に潜むモノが
どんなにおぞましいものだろうが
僕らは自由になる
魂が放つ直観に導かれ
豊 ....
風は吹いている
独りの個体がその風に乗せて
内底から溢れる声で歌う
私の生は貴女たちに負っていると

わたしは六畳の白壁の
小部屋に座り
その歌を聴く
世界に一人しかいない
この孤独 ....
さるすべりの紅、蝉の死骸
車列は延々と、行き交う人々
陽光は降り注ぎ、時は流れる

私という個体は
肉の苦痛を不断に携え
知覚と思考に世界を委ねる

一拍置いて目を瞑り
内底深く広が ....
太古から海は在る
太古から太陽は輝く

私は草地に立っていた
気付くと私は存在していた
遥か海を臨み、頭上で太陽は爆発し
訳もなく哀しくて涙が溢れ

太古から海は在る
太古から太陽は ....
漂いながら
青空を舞う
戯れながら
青空に呑まれる

わたしはあなたを知らない
あなたはわたしを知らない

ただ肉の痛みを殺していくだけ
打ち鳴らされる世界の音群に
飛び跳ねる世界 ....
広がっていく
広がっていく
生命力を溢れさせ
愉快に、快活に、歓喜に充ち
内面への途を
直観から結ばれ
心の底の宇宙を
神々が躍り出す局面を切り取って

神々は外にはいない
宇宙は ....
通り過ぎていく

あれも これも

通り過ぎていく

別れすら、喪失すら、死すら
記憶の奥に凍結され

でも どうしても
過ぎていかないものがある

意識の核のようなもの
遠 ....
「われらには存在は与えらてない。われらは流れに過ぎない。

われらは喜んであらゆる形に流れ込む。 

昼に、夜に、洞穴に、寺院に。

われらは貫き進む。存在への渇望がわれらを駆る。」(ヘッ ....
夜が明けるのか
日が暮れるのか
判然としないところに
留まっている

気楽に、穏やかに
心の深みに臨む
意識が覚醒する
静謐な孤独に包まれる
眼前の世界が
鮮明な輝きに充ちて
広 ....
やっと静けさが訪れた
外は稲妻、内は冷房
ジョン・レノンの声が響く
夢と現の境にいるような
剥き出しの独りの魂のように
脳髄を震わす

此処が
天国だろうが地獄だろうが
構わない
 ....
航空便をキャンセルして
レンタカーを借りた

早く帰ることになってごめんね
いいのよ。会えただけで充分。
私の方こそ仕事休めなくてごめんなさいね

12年すごした町が見えなくなるまで ....
青の世界に入る
裏返りながら
肉の痛みに耐えながら

青の世界では
虹が湧き立つ
美と哀しみの揺動
貫く霊性

僕は独り
白い部屋に佇む
舞い散る雪を思って
別離の感覚を取り戻 ....
時計の針は西を向いてる

短い夏の航海

垂直なきみに水平な私

どこにもお出かけしなかったあの夏のラブソング

好きがないから隙

やらかした。4時間以上経つのにまだドキドキ ....
吸い込まれる
遠い汽笛
戯れる子供達の影
娘は出かけたきり帰ってこない

壊れたら
水底深く沈むしかない
たましいの強さを信じて
人生の終わりに
輝くものはあるか
内面深く沈潜して ....
冷え切って
毒づいて
虹のかかる遥かな空を
大きく両腕を広げ渡っていく
君が悪いわけじゃない
僕が間違ったわけじゃない
ただ人々が佇立する
ただ独り独りひざまづく
神妙に、繰り返し繰り ....
幸福とは笑顔のことで
夏休みの子供にあって
土日の大人にないもの

幸福とは未来のことで
無計画にあって
心配にないもの

幸福とは夢中のことで
このセミにあって
わたしにないもの ....
遠く奥まる意識が
貴女に近接する

計り知れない高みから
雨は降り続け

柔らかく思考を包み込む愛
天空で舞い散る花火

音楽は鳴り続け
束の間の永遠に身を任せる

送った手紙 ....
熱波渦巻くこの街に
晴れ渡る青が落ちて来る

目覚めた意識は盛り上がり
生きて在ることの凄さに打ち震える

疼痛発作の間に間に迫る世界
知覚と思考を圧倒し
銀の輪舞を繰り返す
美しい響きの渦に呑まれていく
静かに波打つ大海原
残響は遥か魂を震わせ
遠い親密な記憶に接続する

掘り起こせ、今夜
掘り起こせ、記憶の痕跡を
神々が吐き出したこの世界を
最後に成就し ....
舞い散る雪が
街灯の明るみに
純白に晒され
夜行バス
俺の膝の上で眠る
愛娘
この幸福は
長くは続かないと
予感した

冷え切って
独りで臨む
世界は
その裸形を
剥き出し ....
この盛夏、
蝉の声を初めて聴いたよ

朝だ、朝
一日はもうとっくに始まっている
目的と目標を携え歩く人々
僕は世界が在ることに
ただただ驚き神秘を探る

この盛夏、
蝉の声を初めて ....
夢のなかにいるように
夢のなかで歌うように
輝く、輝いている
星、星たち
意識は奥深く落ちて

わたしは誰?
わたしはどこからやって来た?

無表情な現実がかき混ぜられ
失われた魂 ....
あらゆる灯りが消え
あらゆる夢が絶え
ただ青い天空が広がる

ただ青く突き抜けて
ただ青く静まって

脈打つ心臓は止むことなく
記憶に麻痺した僕はため息
包み込む宇宙は絶えず遠去かり ....
ナンモナイデスさんの自由詩おすすめリスト(3283)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
朝の予感- ひだかた ...自由詩322-8-19
夏の思索- ひだかた ...自由詩6*22-8-18
乾いた夏の日- ひだかた ...自由詩522-8-16
風景- ひだかた ...自由詩422-8-16
孤独と思考- ひだかた ...自由詩222-8-15
夕べの歌- ひだかた ...自由詩3*22-8-14
朝の覚醒- ひだかた ...自由詩322-8-14
自由のイメージ- ひだかた ...自由詩2*22-8-13
風は吹いている- ひだかた ...自由詩3*22-8-12
世界のなかで- ひだかた ...自由詩322-8-12
私は草地に立っていた- ひだかた ...自由詩422-8-11
出口- ひだかた ...自由詩5*22-8-11
ダイアモンド- ひだかた ...自由詩3*22-8-10
約束- ひだかた ...自由詩3*22-8-9
在る_ということ~ヘッセへの返詩- ひだかた ...自由詩3*22-8-8
人生のある一日- ひだかた ...自由詩222-8-6
うたは続いていく~疼痛発作の後に- ひだかた ...自由詩322-8-4
take_off- mizunomadoka自由詩322-8-3
青の世界- ひだかた ...自由詩3*22-8-3
devil's_left- mizunomadoka自由詩322-8-2
その瞬間まで- ひだかた ...自由詩622-8-2
ヌード(改訂)- ひだかた ...自由詩3*22-8-1
七月末の幸福論- TwoRivers自由詩5*22-7-31
世界のなかへ- ひだかた ...自由詩222-7-31
朝の世界- ひだかた ...自由詩322-7-31
音楽の渦- ひだかた ...自由詩3*22-7-30
夜行バスと世界- ひだかた ...自由詩322-7-29
蝉の声を初めて聴いたよ- ひだかた ...自由詩422-7-28
夢のなかにいるように- ひだかた ...自由詩522-7-27
情熱- ひだかた ...自由詩3*22-7-26

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