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夜 窓に至る暗がりに
幾つかの鉄柱が立っていて
ここからは月の檻です
と言う


長い長い髪の毛が四本
自分が髪の毛だと知らぬまま
夜に絡み
そよいでいた


 ....
幼いハリネズミの背に
指を乗せると
ハリネズミが言った
あなたの針は
おかしい
これが言葉になった言葉
話しようもなく
離しようもない言葉
待つもののない
またたきの言葉
右手を左に巻き
手のひらを横に
額に立てて
夜は夜を
ひとりはひとりを
両断してゆく
整えてはいけない
光の火があり
あらゆる場所に揺れながら
熱の無い波を寄せつづける


水のような鳥の声
鳥が去り 水が来て
鳥が居ないことに気づかずに
いつまで ....
銀の銛が突き刺さり
青と金でできた腹から
ひまわり 硝子 晴れの日の雨
街の入口の門に散らばる


砕けひろがるものの先に
ちぎれた鉄や鉛があり
多眼の宝石の角度から
言 ....
乾いた滴の跡が幾つも
木板の上につづいている
溝の流れから逃れた子蜘蛛が
葉に残る滴を見つめている


遅れてばかりの日時計に
忘れた夢がよみがえる
水彩の音
水彩の ....
表にも裏にも
鏡のついた手鏡を
ふたつの指で廻しながら
光ははじまりと終わりを行き来している


横の波が
縦に重なり窓を覆う
外の冬を隠すように
布の鳥の羽音が積も ....
ナンモナイデスさんの木立 悟さんおすすめリスト(8)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
径と銀河- 木立 悟自由詩519-11-7
ノート(はり)- 木立 悟自由詩218-11-7
ノート(ふりくる)- 木立 悟自由詩318-10-27
ノート(両断)- 木立 悟自由詩318-10-7
さら_さ_らさ- 木立 悟自由詩417-10-4
瓦礫_またたき- 木立 悟自由詩317-6-17
双つの色- 木立 悟自由詩517-6-2
かたち_かたち- 木立 悟自由詩417-3-21

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