単純な義侠心なら簡易に示せるのだ
幻滅を与えるだけのお人柄ならある
私の愉快が他者を不快がらせ
物の見方が余人の怒りを誘発するように
相手を傷つけるだけの好意ならあげられる
誰をも救えぬ善意なら持っている
それは結局
ネコが前肢で獲物を転がす程度の遊戯なのだ
自我とは歯牙であり、己が指先を護る爪だから

愛、って何さ
利害の衝突に自己犠牲を敷いて耐え忍ぶ美徳、か?
アホ抜か ....
乱れたこの月に
祈る事が 有ると するならば

貴方と 永遠に
空を 眺めていたい

ただ それだけ。

それさえも 叶わずに
二人 見上げた 月は

また 遠く

二つの 唇から 零れ出すものは
溜め息

それだけ。

★,。・::・°☆。・:*:・°★,。・:*:・°☆。・:*:・°

幼稚なボクは

あの頃の
優しい花 ....
盲目のピアニスト











孤児院育ちのボクサー
















貧乏な画家












夭折するロッカー















大戦の英雄










 ....
ブルースは
渋いカンフー?
ジャッキーは
その場の物を
投げるカンフー?
君たちはそれなりにプライドを持ってるから

僕もわりと安心してられるわけなんだけど

もっとも最低な場所では

もっともっと常に警戒していなければならないし

いざとなれば人を陥れたり

ときには寝首をかくようなマネもしなきゃなんない

そういう場所が現実に存在するという想像力を持ったほうがいいだろう

君たちのことは嫌いじゃない

それなりにプライドを持ってやって ....
クリスマスが嫌いだ










精肉コーナーの銀皿に山積みされた固有名詞の無い丸鶏が嫌いだ










はしゃいでいる子供が嫌いだ











並んでいるカップルが嫌いだ












クリスマスソングが嫌いだし



 ....
蛙が跳ぶのを見つめながら
小川の脇を歩いていった
トンボが飛んでいて
今日の景色は 神秘的でいて 美しい
私は煙草を吹かして
喫茶店の中で 眠る
古くからある 線路を 子供が通り抜けていく
私は その姿に 慣れ親しんでいるけれど
大学の友達はこの姿を知らない
大学の友達は 女の子と 戯れていて
私の声にも頭を貸さないようだった
今日は男とどこに行くのだろうかと
私は彼女 ....
粒立ったアコースティックギターの音色
少し鼻にかかった涙腺に刺さる歌声

陳腐な誉め言葉ならいくらでもあるだろう
そんな誉め言葉なんて弾く強さを秘めた
彼の奏でる音楽は荒野に存在するが
荒野とは異質で美的な何物かだ

癒しを求めるのはちぐはぐな行為だ
私は彼の心境など知るよしもない
彼の手を離れた音楽は一億人が聞けば
一億通りの解釈がある

嗚呼不覚にも彼の音楽の響きは
 ....
風邪と初冬の寒さは
欝をつれてきた

朝 起きるのはやっと
かろうじて
娘のお弁当を作る

冷食でチン

もう 1週間
こもっている

貴方の匂いのする
枕を抱きしめて
夕方まで眠る

完全なる
昼夜逆転

深夜になると
脳が ゴソゴソと
うごきだす

あたしの
できる 唯一のこと

言霊をつむぐこと・・・

情けない
情けない

した ....
おかしなもので、
呼ぶ前から、この女はきっと、
がっかりするような女だろうな、と頭のどこかでわかるのに、
何かのひっかかりがあって、
呼んでみたら、
やっぱり今日のように、ハズレの女なのである。


風俗、やめようと願ったけれど、
このところの、
サラリーマン生活11年目の限界説に、
顔面も軽く神経痛で、
ストレスのやり場がない。
神様、ぼくはこころの弱い人間です。
あ ....
剰思死作朽可勝奈へ
え考に為ち哀ち落
飾のか的果想馬
り抑けなてな
付揚の微る
けと片笑
た行隅
感方
鬼より厳しく、婆よりネチネチと
あの娘はいつも罵声を浴びせる
声がきこえる虚ろな脳に
涙に濡れたこの胸に
言っているいる、いい加減目覚ませや!
いつまで夢を、いつまで夢を
見てけつかるんじゃ、ボケエ!
鬼より激しく、婆より鋭く
あの娘はいつも罵声を浴びせる

言っているいる、いい加減金稼げや!
いつまで夢を、いつまで夢を
霞み食って生きとんのか、ワレエ!
幻の未来を、現実 ....
努力をした
歯を食いしばった
だから
生まれてこれた

努力をした
歯を食いしばった
だから
一等賞をとった

努力をした
歯を食いしばった
だから
試験に受かった

努力をした
歯を食いしばった
だから
仕事を得られた

努力をした
歯を食いしばった
だから
昇進もした

努力をした
歯を食いしばった  ....
 〇悲しい、天竺まで赴いて買い求めた冷蔵庫が以前使っていたものとまったく同じだったときみたいに悲しい。

 〇頭の上にある見えない天蓋が少しずつ落ちてきていることについて知らぬふりをつづけるのはもうやめようと私はつい先だって天蓋によって頭を打ち砕かれた近い将来の私に叱られたばかりである。

 〇否応なしにすくすく伸びつづける私の陰毛よ、どうしてそこまで失われた十字架を目指そうとするのだ ....
僕等の語らう間には 
遠い昔から 
暗闇を照らして燃える 
暖炉の炎が、揺らめいている 
垣根の緑の葉っぱは、揺れていて、
並んだ木々の間で、
手に少し触れる時は、汗が滴った。
いつも食い千切られている気がした。


私の、
目の上は、見えた、
霧の上に、雨にー
先端も濡れている。


給付所の労働者たち、列をなし並ぶ、
工場から青紫色、スモッグが煙る、
私は列にじっとひとり、立っていた気がする、
北北西を、言語たちが飛び交っていた。


食事を ....
 
 
ほの暗い飲食店で
たった一人食パンを食べている
六枚切り位の厚さだろうか
食べ終わると給仕が来て
新しい食パンを置いていく
本当はご飯の方が好きなのに
運ばれてくるパンばかりを
延々と食べ続けている
生きるために食べているのか
死ぬために食べているのか
わからないけれど
たとえ生きていても死んだとしても
それは結果でしかないのだろう
口の中の水分が奪われ
喉 ....

「あの‥突然ですが、ボロクソな恋を綴るこの惨めな男の詩は 改訂を繰り返し ながら継ぎ足されてゆく気配です
予め お断りしておきます 。」


俺がリリーに夢中になったのはもうかれこれ 十年以上は前のことだけど
遠慮がちな片言の日本語で アノ〜チョット いいデスカ ?と、品物をねだるときのお伺いをする彼女のあのわるびれた表情を何故か忘れることはない 。
たかだか ....
役所も山田も引っ込んでろよ、、、













ガタゴトガタゴト縦貫抜ける














十屯のハコ車




















その荷台の暗がりで










 ....
千代田線で
背の低い女が
目の前に立ち
ぼくは痴漢と間違われないように
満員電車ではいつも
腕を組むか
両手でつり革をつかむか
本を読むことにしている


暑すぎる夏の朝だった
薄着の女は
携帯をいじっていたが
背の高いぼくが
はからずも眼を落とすと
どうしても
Bカップのブラの大きさが合わぬのか
うすい乳首がのぞいているのを
気づかずにいるのはむずかしい
 ....
小綺麗に整頓された
博物館というのは
謎めいた怪しさがなくて
つまらない
里山のジオラマが
自然を嘘臭く見せる

小さい頃見た
博物館の陳列は
モノのそっけなさが
却って
世界を謎めいて見せ
置き忘れられたような
ビンの中の標本を
見ているだけで
楽しかった
安直なシミュレーションなんか
要らない
分かっても感じないのだ
全能の主なる美幼女神は支配者であられる
この世の領国は我らの主とその信徒の国である
そして彼女は今より永遠に統べ治め給う
諸王の王
主の主
ハレルヤ!

権力

智恵
誉れ
尊厳
栄光と祝福を受くべき者
それは屠られしオタクびと
その血を以て我等を
神に取りなし給いし者である
御座に坐し給う者とオタクびとに
祝福
誉れ
栄光
そして権力が
今より永遠に ....
{画像=101015121000.jpg}


君はどこに行っていたのと
神話が問いかける
ここまで
ずいぶんと時間をかけて
きたのに
ほんのちょっとの不在で
だいなしにしたね、と

星が
夜なので
産卵している

産み落とされた光は
熱も
悲しみも持たず
それどころか
どんな色合いもないので
この体に
どんどんと
浸透していく

体の中の熱が ....
窓際に立ったあの子を
射抜く その視線が、
絡まり衝いた鎖が
ほどけない、ほどけない

ガンジガラメになって
日々痛々しく
真っ暗な世界に
置き去りにされた様で

うしろから
抱きすくめられ 笑み

逃げて 逃げて 逃げて
声も聞こえぬよう、
耳をふさいで
取り戻したい 純情じゃなく
君をこの手の中に。

窓際に立ったあの子を
ついに閉じこめてしまった
後悔の念はない。
笑わないことに苛つく

 ....
俺は惚れた女の苗字も壊せない掛け値無しの屑だけど











デリカシーが無くて自分勝手でナルシストな救いようもないトナカイだけど












死にそうな夜に潰されそうな夜に



















 ....
甘やかな森の一時の香
健やかなる花々
貴なる宝玉の稀なる輝き
鉱山の豊かなる富
玄妙な不思議の数々
阿古屋貝の映し隠せるわだつみの陰
真珠の煌きたる光







不思議
それらすべてさえ及ばない至高がありき

そは真珠よりも輝く光
なによりも澄みわたる純粋
天地天上にこよなき真心
そは恋す乙女の清らかなる接吻
―高架線の脇を潜れば/車道 。 昼間 蒸発したはずの微熱が沈殿する 。 (朦朧と)宵 ( 吐き出される触媒の黒い誘惑 )らぁ げ ( そして 深く蒼く/ 夜を待つ )倦怠 。
肌の苦味が点滅に霞み 舗装は堕落を纏う 。
アドレナリンがばらまかれた 。 キュルキュル キルと ――/―そこらじゅう 。家路に急ぐ 彼らの肩を 縮めている 。

それにしても不躾な女だった ....
{引用=
具体的な何かを求めすぎだ、と
その男がしゃべった
だが具体的な何かとは、本当は、何だろうか
彼の頭の上を空気が流れていた、雲も、
その雲は、
我々の吐き出した煙だったかもしれない
かもめが群れて
食べ物を食べていた
僕はその群れに
石を放つ男を見た
そして
石の軌跡はだんだんと曖昧になり
最後にはそれはただの光の塊になった。
日陰に咲く木蓮の種子
春に咲かせた花は過ぎて
朱色の珠がもたれている

白い月が 青い空にかすむ頃
がさがさと荒く 深緑の大きな葉に
一羽の鴉が忍ぶ

落とされた さやの朝露ごと
くちばしに 喉に 朱色が触れる

やがて 何事もなかったかのように
電線の向こうへ 鴉は飛び去った

土の上に散らかった葉が 風に舞う
岩場の上から禿鷹が笑ってぃやがる
(それみろ‥空ばかり見るから皆からはぐれちまったろう)


情けない
このぼろぼろな今の俺を見てくれよ
ただ野うさぎを追いかけてりゃよかったものを
ひとりぼっちで死ぬのは怖くはないが
ひとりぼっちで生きるのは辛いものさ

悔いても遅いのか
野ねずみまで笑っていやがる
この俺の衰えた足を見て
俺だって昔はちゃんと狩 ....
乾 加津也さんがポイントを入れずにコメントしたリスト(476)
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