帰宅して電燈を点けた途端に揺れ
ちょと焦った
テレビを点けると震度3と出
8月31日までも揺らすとは
しつこいのは嫌いだ

ようけ揺れた夏だった
円高も史上初75円台に突っ込んだが
印象を総括すると
1.未明や早朝に揺れる事が多かったので
  超早起きさせられた
2.夜更けや深夜に揺れる事も多かったので
  パソコンを切らねばならなかった
3.昼間に揺れる事も多かったので ....
こうしてまた
私は還ってきた
別の混沌から
元の混沌へ

この世はただ混沌が
現象するだけの場所
あの世ではすべてが絶対的に
整理されている

  (おそらくそこに、)
  (天国などというものはないのだが、)

そこに行った者は
残った者の今後や
先に渡った者の行末について
それなりに心配していたらしい

その者は
私のように還ることなく
灰となって行った ....
きょうそとは

キンモクセイの匂いしている

それだけが湿気のように


こすれあう肌が

お花屋さんの冷蔵室の匂いだ

植物みたいな悲しみに

ふたりはじゃれあい

たまに匂いの方角をさがしあった


きょうそとは

キンモクセイの匂いしている

それだけが湿気のように
最初は誰もがただの雨だと思った
それは空の破片だった
乾いてひび割れて
ぱらぱらと空が
降ってきたのだ

空のすべてが落ちてくるかもしれない
どうやって己を守ろうか
頑丈の建物を作った男がいた
海に潜る船を作った老人もいた
彼らは誰にも空の異変を教えなかった

ある女は木の根っこの中へ潜った
女は空が降ってくると
親しいものに告げたが
誰もそのことを信じなかった
 ....
あなたを手に入れようとおもったら
あなたの妻や
あなたの妻の膨れたおなかも手に入れようとしなきゃならない

それも、
手に入れられるかどうかはわからないままに

あなたが慈しむあなたの妻や
あなたの妻が愛するあなたとの時間を
ぜんぶいっぺんにそれ以上に愛さなければならない

それも、
愛してはいけないと後ろ指を指されながら
ずっと夕暮れの町で
よく
眠れないなら
おばけにあいにいこう。

廃工場に集まって
拾ってきた猫に
ミルクをあげたら
おばけにあいにいこうよ。


凶暴な僕らに
怖がらないで
チキンゾンビーズ

彼女の一部を
コハクに入れて持ち歩くなよ
純情なネクロフィリア


僕以外のすべてを好きな君は
「ばかだな、かわいいな。」
なんて
僕を無視してる

安心 ....
小さな女の子が通りを歩いている
手荷物を持って 一人で行く

どこへいくの

頼まれたものを持って行くの
一人前なの

偉いね

路上で爆発した八歳の女の子

どこへいったの
ある男が、隣人の倉庫から盗んだ壺を自分の庭に隠した。
そして数日が過ぎ、男は自分の悪行についてすっかり忘れてしまった。
ある日、壺が隠された土の周辺に若葉が芽生えた。
とても愛らしい葉だったので、男は水を与えながら育て続けた。
そしてしばらく時がたつと、青々と実をつけたものに成長した。
収穫の日、男は祝いを兼ねて、農民の仲間を集めてきた。
男がそれを根元から引き抜くと、あの時盗んだ壺ま ....
降り注ぐ彩度に飼い殺される

彼らは非道く鋭く
私の呼吸を奪っていく

刺さる、沸騰する空気の上に
墓標だけが白々しい

沈黙が朽ちる
本能だけが蹂躙し、何も残らない
詩を書こう
とびきりの詩を。
読んでくれ
生まれたばかりの子供のように
 
 
カバンを抱えて人を待っている
いつしかカバンから手足が生えてくる
カバンに抱えられる
私の手足は引っ込む
カバンが私のファスナーを開ける
あんなにあった体の中身がなくなっている
最初から何もなかったのかもしれない
カバンは自分の中身を
空っぽの私に移す
いろいろなものの角があたって
内側から痛い
待ち合わせをしていた人がくる
カバン、新しくしたんだ
安物だけど ....
きれいな字を書く女の子は目がみえなかった。


そこにはまったく目のきかない子供たちがいた。


子供たちは目が見えないところ以外は、そうでない子供たちと大差なかった。
つまりそれぞれの子供たちはまったく似たようにしか見えず、また、どの子供も理解できないほどそれぞれに掛け離れていた。


そこにはたびたび慈善団体の人々がやってきた。一緒に菓子をつくったり討論をしたり、点字で ....
080-****-1582、と。
Purururururu・・・
はい、もしもし。
あ、もしもし殿すか?
うん。
今何処すか?
今本能寺着いたトコ。何かあった?
ああ、着きました?お疲れ様です。
うん、着いた。何かあったの?
いや、何もないんすけど何となく。
あっそ。今から寝る準備。
そっすか。じゃあ、ゆっくり休んで下さい。
うん、ありがと。
体が資本ですからね。
そう ....
教室を対角線上に
真っ直ぐと すいっと
紙飛行機は飛んでいった。
この瞬間しか味わえない
手から描くベクトルの軌跡は
初めて感じる創造なんだと確信して。


折って合わせた角がズレていて
ソレが気になるからか
できた飛行機は頼りなく
飛ばす勢いを付けても
飛行機に力が乗らなくて
未だにコツがわからない。
遠くまで飛ぶ折り方があるようだけど
倣っても何故か忘れちゃって
 ....
落語を聞きに行くのが、
今は、楽しくてしょうがない、そうゆう時期なのだろう。
初心者だから、
いろんな噺に、初めて当たるのが、
小学生の頃の、
ガチャガチャみたいに楽しい。

今日は、有給休暇を取って、
行ってみたかった、近所のカフェで、
玉子サンドの朝食。
いい。
とてもいい。
天気もとてもいい。
自転車にのって。
窓のそとはうすぐもりに、すこし光がさす。
お店 ....
『おや 気がつかれましたか。』

「はぁ。」

『まだ眠っててもかまいませんよ。』

「はぁ ん〜 とても長いエスカレーターですね。 」

『そうですね。』

「先が見えない。 こんな長いエスカレーター初めて見ます。」

『そうでしょうね。』

「ここは、どこなのですか?」

『あの世に続くエスカレーターです。』

「はぁ。 あの世ですか。 あ、あの世? え ....
{引用=
生物屋の彼女の口癖は『早く地球滅びないかなー』だったりする。冗談ではなく本気だから困るのだ。え、なにそれ、君はぼくすらも滅びればいいと思っていたりするの?だなんて聞けない、なぜなら予想される答えはyes以外の何物でもないからだ。愛しい彼女はキスをするのと同じ温度で言い放つに違いない。


生物屋の彼女の休日は無いに等しく、ぼくよりもネズミと過ごす時間の方が遥かに長い。それでも、肩 ....
ƒŽ๋S„ŒปAƒ|ƒCƒ“ƒg‚๐“‚๊‚‚ท‚ฦAŽ .... もう二度と行かないし
もう二度と帰って来ない
フェリーの二等客室に籠りっきりで
俺はずっとノートに言葉を書きつけていた

海の色はクリーム色
世界は脅威だ
俺の知っていることは
世界のほんの一部のほんの一面だけ
それは君についても
自分についても

俺の心の中に
めちゃ広い町が広がっていた
その風景のひとつひとつを
誰かに説明したい
だけど、話を聞いてくれるほど暇な ....
私が訪ねると、

火星の蛸は海底へ旅立った後だった。


無重力の自由な不自由も、

遠く君と蛸の住む星も、

私をぽつんとさせた。


帰ろうよ、と

耳元できこえたけど、

あれは誰の声だったのだろう。
ピンクサロンに赴きて
鶏ガラのような28歳と
夢見心地の時を過ごして
僕は5000円を払ったんだ
母の日に捧げし美顔ローラー
あれだって本当は
3000円もしないバッタもんで
お茶を濁したというのに
僕はまるで鶏ガラのような28歳と
接吻やその他の行為に及んで
僕は5000円を払ったんだ
来週末には初恋のあの娘が
昔の親友と結婚をして
2次会にも呼ばれているんだ
会費が ....
青い顔をした老人は
路地裏を杖をついて歩いていた。
どこからか漏れてきた白い蒸気が
路地全体を雨上がりの草叢のように
湿らせている。
 
白と茶のまだら猫が
前を駆け抜けていった。
人の気配はない。
この辺りにも、以前はひと気があったのに
随分さびれてしまった。
曇り空を見上げると、
のしかかってきた鈍色の運命の重さに
背骨を潰されそうになった。

部屋に戻ると暗くな ....
くるしいと
のみこむくすりみたいなことばが

あたしと
あなたを掬おうとする


あたしには
もうずっととれないいたみが

きみの手にかかれば
3秒でとれるはずなんだ

いましてる恋なんてそんなもんなのに
境界線のあるせかいじゃ

ねぇ
うまくいかない


だけど

あたしも
あなたも

なかったことにはきっとならなくて

そんなとき
た ....
 
 
公園の風に
子どもたちが落書きをしている
落書きは異国の文字みたいに
すぐに形を崩し
消えてしまう

ぼくはすぐ近くで
地図にも載っていないような小さな紙を
呟きよりもさらに小さく
破り捨てている

宝くじが当たったんだよ
父はそう言い残して
車椅子のまま
母とぼくと犬を置いて
家を出ていった

母は新種の虹を探しに
ぼくと犬を置いて
家を出ていっ ....
  おりてくる歌がある
  そっと
  糸が垂れるようにして
  卵を割ってるときなどに



  ひねりだす歌がある
  ぎゅっと
  譜面に手をつっこんで
  赤子を堕ろすようにして



  泣きじゃくったあとに
  笑う顔がある
  殴りすえたそのあとに
  撫でる手がある



  すべては塗り重ねられ
  曖昧な
  虹のようである ....
見覚えのある
トレンチコート
変な液のせいで
染みがついてた
はやい足取りで
近づいて来て
いきなり前をはだけた
あの人なのね
よみがえる恐怖心の一歩手前で
こみ上げる強い怒りに
「馬鹿にすんじゃないわ!
 私はもう子供じゃないのよ!」と
おまえのイチモツはチョー貧弱であること
さり気なく告げてやったのよ
そして蹴りを入れてやったのよ
ララララララララ・・・・・・・
i
水を撒く、
あなたの地球儀を
絞殺したのは
わたしではなく
わたくし、
であって
緻密に、
ただ緻密に、
あなたは欺かれ
白紙になった
太平洋で
立ち止まった海水は
沈没するのでしょう。


絹糸の
不確かさを
ひた隠しにするために
虫食いを
さしむけた銃口が
火を吹くとき
乾いた滴が
地図のうえに
流されたのだった
火葬する消火器
避難
 ....
意図していない時に訪れる
今回の災害のような事を 私はいつも考えられない それは
気分のようなものなのか
しかし つまらなく思える 何もかもが
理解していない音楽を
人前で大声を出して語ることができなかった
街では赤い看板を掲げた魚民ばかりが目についた
今日も私はそこでいつものように楽しい思い出を
通り過ぎる女の子と作ることができることを想像した



一体 私は 生 ....
あふれるようなやさしさが
あふれてしまったのでどうしていいかわからなくなった
日が暮れる直前
泣きたくなる時がある
生まれたときから
脳にインプットされてるのかもしれない

日が落ちてゆく光景が
物悲しく見えるのは何故だろう
   だけど懐かしい気がする
       とても不思議だ

時計の針を進めても戻しても
変わらないものは変わらない
幼き過去に経験した黄昏泣き
これっぽっちも忘れていない

黄昏泣きは目に沁みる
だが清々しいのは何故だ ....
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