海が青く見えるわけをいくつ知ってる?

夢路のフェリーをたどれば
水脈の狭間に浮かんでいるクラゲたちの
そのくっきりとした輪郭

流れ藻のかげには小魚たち
大きな魚も隠れている
飛び出してくる直前のトビウオも見える

海はほんとうは透明なのだ

ほんとうは透明なのに
深さ広さ大きさ頼みのあの
有無を言わせぬ力技のような青さはどうだ

水色とは限らない水色と
サリニ ....
この子誰の子
気になる子
見たこともない子ですから
見たこともない人の子なのでしょう

「ちょっと、あんた!なに無責任なこと言ってんのよ!
 この子は、紛れもなく、あんたの子よ!
 (気になってんじゃないか・・・)」

この子誰の子
知らない子
私は関係ないっすから
びた一文たりとも
出す気はないでしょう

「よくもまあ、いけしゃあしゃあと。
 こうなったら、裁判よ ....
パイナップルみたいに
固い皮に囲まれてさ
とげとげなんかも出したりしてさ
中身はとっても甘かったりしてさ
でも 舌を刺激したりしてさ

ぎゅっとつまってるなんて言うなよ
尖った葉っぱで傷つけるなよ

表面いっぱい目みたいな模様で
なにを見ているの
触れたらぎくっと刺すように
待ち構えているね

輪切りになって真ん中抜けば
頼りなげにペラペラしちゃってさ
黄色い色も儚 ....
布団の中から
天井を眺めている
眠ることも
立ち上がることもできない
この忌まいましい心身
そんな折り
よく人の言うように
木目の模様が人の顔になったりはしない
そもそも天井に
木目らしきものはなかったし
ただ
オレンジ色の豆電球の光が
なんぼんも
なんぼんも足を生やし
細いのや太いの
伸びたり引っこんだりする
もしいつか
こんな夜に
こんな天井を眺める ....
ベテルギウス

遠く遠くある物は 遠くにあるだけに過ぎず
遠くが近く感じるのは 心が距離を飛び越えるから
長く長く旅をしてきた 随分と時間がかかって
その光は とても小さくなってしまったんだ

ようやく届いたのに 誰かが言うよ

いつの日か 消えてしまうと
決め付けられて 涙を流した
どんなに強く 輝いても
やっぱり僕はひとりぼっち


僕には誰か ....
憂鬱が穴を穿つ
苦痛の波打つ夜
枕木の合唱を
電気を消して聴くのだ

文字通り戻れない
文字通り元に戻れない
文字通り二度と元には戻れない
文字通り決して以前のようには笑えない

歪められた棒材
磨きこまれたマホガニー材
投げ出してしまえばこれほど軽やかに

不自由を打ち抜く自由が丘の銃声
ミッキーともう二度と楽しさを分かち合えない
ドナルド・ダックは実は悪なのだ  ....
うねあーあーあー くぅんざ くぅ くぅ
あーあーあー 
羊水でメレンゲってできる?
なんてコト夜な夜な考えてみた私は猟奇的かな?

人間誰しも死のうえに立って生きてて
こうしてる今も誰かが息絶えているのに私は生きてる のうのうと

なんか暇だから腕でも切ろうかなんて
ろくでもない思考を手にしてカミソリを探す
赤い点がだんだん繋がって滲んで線になるのを見るのがすき

ご飯なんて食べてないのにちゃんと生きてるんだなぁって感心するから
 ....
或るアール、晴れるテイル、あらゆるレール、知るクロール、逃げるガル、変わるソワール、握るベル、通るノクタンブル、閉じるイル、頼るネル、なぞるドール、謀るルーテル、茂るソシアル、壊れるラーゲル、空けるロール、下がるフェアウェル、足るメイル、塗るバウエル、名乗るバイブル、染まるネルバル、計るカナル、細るコール、明けるルーラル、穿るタイル、飛べるカドリール、冴えるモール、盛るモータル、裂けるセンシュアル

グレーを塗ると、きもちがいい
グレーを塗ると、きもちがいい


雨の降るふる
背伸びをやめる


大空を見上げると・・・

いつも思い出す・・・

大空に散っていった、彼等を・・・・


今日の蒼い空は、どこまでも悲しげだ・・・

風も首肯く・・・

この蒼い空は、彼らの墓標・・・

切れ切れの空をいつまでも見上げ・・・

そして見送った・・・


俺は、彼等を決して忘れない・・・
                 100914





あの
おのが
おののき
おとがい
おののき
お買いになった
音の
整列
映写機がコトコトカタカタ光が漏れる
微塵が光る
暗闇に浮き上がる意識
椅子に座って
乱反射する気持ちを抑え
周囲に気取られないように深呼吸する








{引用=「poenique」の「即興ゴルコンダ」投 ....
鳴りものに そそがれる蜜
削がれる 鉢植えの暗闇

黒い雪崩に つかまる鳥の爪
横切る 銀色ワイヤー

透ける板 はずさないで
みたくないなら みないで
白い腕を引きずる夜
千切れた脚が泳ぐ

ゆっくりと輪郭を消して
ゼロを感じたなら
胸の静寂
安堵にも似た虚無感

瞼裏には深淵
声は風を掠るだけ

私、さよならを届けたかった
濁りのない
青と薄い白雲
朝だよ
あなたへ
かなしいこと
和らげてあげたい
この景色を贈ります
あなたへ
生きているから
感じる朝だよ
封印しよう
あの日のキモチ

封印しよう
あの日のトキメキ

封印しよう
キミのメルアド

封印しよう
キミの声

封印しよう
キミの写メ

封印しよう
苦しみの日々

封印しよう
嬉しかったコトバ

封印しよう
キミのブログ

封印しよう
封印しよう
封印しよう

2010 4.14

封印しよう
明日があるから
鏡の中のあたしは
毒りんごを持ったお婆さん
あの娘の笑顔を壊したい
醜い心のお婆さん

優しく近づき猫なで声で
このりんごを差し出せば
きっと食べてくれるはず
疑うことなどないままに

そしてあの娘の笑顔が消えたあと
あたしはやっと笑えるの

だけどあの娘は目覚めてしまう
泣いてくれる小人たち
口付けくれる王子様
おとぎ話はいつだって
主人公の味方だから

鏡 ....
あんまり研究がはかどったとは言えないけど、帰宅中。

まぁそう簡単に出来るなら卒研に1年かける意味がないしなぁと、帰宅中。

でもわざわざ日曜日に頑張ったのだから少しくらいは進んだはずだと、帰宅中。

そう信じるしか救われない僕は、帰宅中。


それに今日が駄目でも明日もあるから、帰宅中。

また明日が駄目でも明後日があるから、帰宅中。

つまり明日からも頑張って ....
心臓を
落としてしまった男が
こちらをみて
口を開けている

あのときから
うたが歌えなくなった

かわりに
詩をかいている
かわいた心臓が
膨れあがり滴るような
詩をかきたくて
詩をかいている
モスクを見つめ
そうして いつまでも 眠るのだろう 宿で


トルコ人の詩集をめくり
私は 思うのだろう 絨毯について 
暇人なのだろう 私なんて
飲むのだろう チャイを トルコに着いたのなら
ケパブを食べながら
秋葉原のことを思い
あの 潰れた パソコンショップを思い出して
夕暮れは 青く 沈んでいくのだろう 


地中海があるのだろう
ギリシャが 向こうには ある ....
太陽は
雲に隠されてしまうけど
光だけ
火花のように洩れている

絵筆を持った少女が
街を見下ろして言う

「そのビル一つ塗り替えられないくせに
 人の心一つ塗り替えられないくせに
 そのパレットは何の為にあるの?」

本当は
ひよこ色の瞳や
グリンピース色の自転車にあこがれた
でも そんなの
誰かが
「おかしい」って言うものね

「それならば」
絵筆を持っ ....
あらゆる可能性があり、またあらゆる不可能性があるが、それらに大差はない。それらはみな頭のなかにあり、実在する一匹の蝿に勝てるものはない。引き金を引けるのは実体だ。実体化する可能性。 悔しいなあ
悔しいなあ
悔しいなあ
悔しいなあ
悔しいなあ
悔しいなあ
悔しいなあ
悔しいなあ
悔しいなあ
悔しいなあ
悔しいなあ
悔しいなあ
知らず知らず
太っていた
小学校低学年から

気がつけば
体重は
寺尾より重い

一念発起して
減量した結果
半年間で
30kgも痩せたのに

ああ
皮のたるみはそのまま
予想通り
どこかに消え去ることもなく

ああ
皮のたるみはそのまま
明らかに
元デブと分かる
その裸体

ソープのおねえちゃんに
指摘された
あなたを信じて
涙降る

もう来ちゃいかがと
カッコウが鳴く
カッコウ♪
カッコウ♪

ああ
京急デパート
大きいサイズの紳士服専門店

「5L以上は取り扱っておりません」
その一言が
私にとっては
死刑宣告のブルース

あなたと
私の合言葉

上大岡にもありません
あなたがたと
話したり
笑ったり
していると
こころが平べったくなるのが
よくわかる

あなたがたは
正直で
親切で
寛大だが

あなたがたと
話したり
笑ったり
していると
こころが平べったくなる

ただ
よいのは
あなたがたと
話したり
笑ったり
すると
自分が
あなたがたとは
違うということが
わかることだ

平べったくなりながら ....
1+2=

「たけちゃん。
 おつかいにいってもらえるかな。」
「うん。
 いいよ。」
「みかんひとつとりんご二個買ってきてほしいの。」
「ひとつとふたつ・・・・。」
「そうよ。全部でたけちゃんいくつ手に持つかな。」
「えーと。レジ袋はひとつでいいから・・・。
 わかった。1だよ。」


9―1=

「おかあさーん。
 道に百円玉九枚落 ....
産婦人科の女医の
知り合いもいなければ
メメクラゲに左腕を噛まれた
覚えもありません。
しかし、左腕が痺れてます。

左腕の痺れは
ネジの絞めすぎだと
何かの本に書いてあったので、
ネジを緩めれば痺れが取れると
勝手に思って
試しに緩めようとしましたが、
本に書いてあったネジが
そもそもありません。

身体を捻れば、
絞めすぎのネジが緩むこともあろうかと
無理な形 ....
 
 
水底にオルガンが沈む
鍵盤で遊ぶコオロギは
青い魚に捕食されてしまった
戻ってきました
ポソポソと語り始める
あなたの口元から
いくつもの砂がこぼれ落ちる
あなたの内に広がる砂漠から
風が運んできたのだ
そしてそれはどの様式にも
記載する欄がない事項である
あなたが本物の砂になれるよう
せめて願う
わたしが海に溺れている間に
 
 
             私の率いる言葉の群れは
             かなり暴力的らしい

             運良く怪我をさせずにすめば
             糖尿病にするらしい

             真ん中取れば
             くさや にもならなくて

            ┌──────────────┐
            │ 心 ....
乾 加津也さんがポイントを入れずにコメントしたリスト(475)
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