夏が好きな僕らは
陽射しの眩しさに
笑いながらも胸をときめかせていた

初めて迎える
二人の夏に
汗ばんだ期待が香る

総てを感じていたい
火照った躰に
ぬるい水が弾けた
 手術室を溶かしたような色の、底の見えない湖へ知らない女と入水する夢をみていた。泳ぐつもりだったのか溺れるためだったのかはわからないが、女は幸せそうな顔をしていて、おれはそれを見ていたくないがために、水面に浮かぶ植物の死骸が回転するのをずっと眺めていたことを覚えている。岸に群生している花だろう。水に濡れ、腐敗しかけてはいるが、踊り子のような花弁でおれを見つめ返している姿は生きているそれよりも凛々し テレビの音が
 ザー
です

うるさいです

私の体というモノはうすい胸です

なんてうるさい

雨の音が
 ザー
です


待ち合わせた場所ではじっと立っていました人が多過ぎるので人の歩く音は聞こえませんでした
建物の上のほうには巨大な画面があって何か動いていましたが何だったのかもう覚えていません
喉が渇いたので自動販売機を探して飲み物を買 ....
まつもといよ
で変換すると、
ちゃんと、
松本伊代で
出るのである。

待つも問いよ
のほうが意味の通じるのに。
待つことも、
あなたへの、
問いかけだったんだよ、
ってね。

でもきみはまだ、
16歳だからね。
あれから、
何年たったのだろう。

ぼくは永遠にだって、
待ってみせるのさ。


きっときみはまだ、
16歳の、
せんちめんたるじゃー ....
あなたが不幸でありますように
あなたが不幸でありますように
心から笑える日なんてあなたに訪れませんように
胸の奥底にはいつでも深く暗い影がさしておりますように
あなたの細い指先はもう二度と何一つ掴み取れませんように
田原俊彦君は、
ぼくの友達と同姓同名だった。
スターだった。
ぼくらはテトラポットで、
いちご味のポッキーをくわえて、
世のはかなさについて語り合った。


ぼくの友達は、
とてもでぶだったから。
一本でもにんじんなんて、歌えなかった。
釣れたさかなも放してやった。
ごめんね、くちびる、痛かったでしょう。


もしも、きみ、ねえ、
ぼくが、自由に、足をあんなに高くあ ....
詩人になって世界を救う
万人が俺の足元にひれ伏す
女子高生からもてまくって
日に48個のおっぱいを揉む
だけどどうかその前に
俺が詩人になる前に
君の膣が見たいのさ
わかってもらえないだろう
緊急地震速報さ
なにもかもがすべて
君の膣からあふれてるなら
俺はそれでもいいと思って
破裂したローションの容器
仕事を休んで片づけるのさ
恥ずかしくて 穴があったら入りたいという表現を

つくったひとは 



今なら

世界のどんな偉人よりもすごいと思える



赤い靴 はいてた女の子

異人さんに 連れられて いっちゃった 

という歌


異人さんの箇所

ひいじいさんと思っていたひともいる


私は こどもの頃 ずっと偉人さんだと思っていた

だから エジソンの顔を想い浮か ....
24日が給料日なのだけれど、
もし、まったく残業がなければ、
やっと生活できるくらいの、
給料だということは、
もちろん贅沢をいえばきりがないけれど、
だいたい、やっとと言っても、
ほんとうならば、
乞食だって生きてるのだから、
お金がないと生きて行けないなんてゆうのは、
嘘でしかない。
今日、給料を引き出し、
家賃を払い、
古本屋へ言って、
落語ファン倶楽部のバック ....
明け方、10人目の被害者が見付かった。
大雪で逃げ場のないホテルで、人々は各々の恐怖と
寒さに震えながら戦っていた。
10人目の被害者の名前は、坂上圭子。
ホテルにスキー合宿で来ていた女子大生だった。
犯人が狙うのはだいたい若い女性。
それから、女性と一緒に歩いていた場合は男も殺される。
嫉妬心?
だとしたら単純だ。身勝手すぎる。

明け方の事件で被害者の悲鳴を聞いて駆けつけた ....
ギザギザの
気温の折れ線グラフの
端がほつれて
光の縦糸が
眠たそうな家並に
垂れ下がる

カチカチに
凝り固まった表情筋の
端がほつれて
微笑の横糸が
路地裏の野良猫を
追い駆ける

いつも遠回りして
背中のほうからやって来る
悪戯っぽい季節が
見え透いた変装をして
電柱の陰からこちらを
窺っているから

知らんぷりして
昨日までの重たいコートを
こ ....
黄色い帽子をかぶった女の子が

お母さんに手をひかれて

ちょこちょこ小走りに

横断歩道を渡っている


いくつまでお母さんの手を

握っていられるのだろう

無邪気な笑顔を見せて

くれるのはいつまでだろう


夕陽の坂道を

二人で手をつないで

登っていく


これからどんな

上り坂が笑顔の向こうに

待っているのだろう
☆金曜日
仕事のことは省略。
帰りに、職場のすぐ近くのホールで、
落語会をやっていたから、
途中からだったけれど、聞きに行く。
うわさの(?)鯉昇を見られて、
すごく良かった。
あのルックス、あの声。ファンになりました。

省略した職場の偉そうな連中なんて、
だれも、
あの噺に笑ってはいない。
ざまあみろ・・・なんて思わないけれど、
少なくとも、自分を必要以上に軽く見る必 ....
どこまでも黒い、
夜空を見上げる理由を知っている
星が瞬く、その時を想像して
たおやかな時の巡りを
歴史のつよい鼓動を感じる
その真下で、
君に告げたい



生きていく上で必要なこと
君があげつらねていたほど、多くはないんだ。
その意味をかみしめているだけで
しあわせという味は感じるかもしれない。

断片的なおもいは、
やさしさに少し形が似てくるからと言うと
 ....
いつか大空で泳ぎ回ることを願いながら、海から空へと何度も飛び跳ね続けた昨日までの海豚。

いつか大空で泳ぎ回ることを望みながら、もう空を見上げることしかできなくなった今日の海豚。

いつか大空で泳ぎ回ることを夢見ながら、深い深い海の底で深い深い眠りについた明日からの海豚。

そんな海豚に、私はなりたい。
昔々、あるところに、下半身がキャタピラのおじいさんと、下半身がキャタピラの
おばあさんがいました。
ある日、下半身がキャタピラのおじいさんは山へ芝刈りに、下半身がキャタピラの
おばあさんは川へ洗濯に行くと、川上から大きな桃がどんぶらこ、どんぶらこと流
れてきました。
びっくりした下半身がキャタピラのおばあさんは、大きな桃をつかまえると、やっ
との思いで家に持ち帰りました。

帰って ....
きのう、キャンセルされた、
本指名の女の子を、
懲りずに指名して、
16時に会いました。

大学1年生。
すっかりくつろいで、
こないだは、Hしてしまったのだけれど、
ぼくは、
なんだか、まったり話をしたい気分に流れて、
そのまま、
90分楽しくおしゃべりして、
それだけで、終わった。

波長が合うのだ。
波長が合う人というのは、男だろうが、
女だろうが、
年 ....
{引用=
「No,This is a pin.」

【命令】されることにうんざりして家を出た金曜日の夜
4丁目の角の公衆電話のガラスに映った顔は青白く
コインを握りしめた手で覆うと
違和感を含んだ空気が鼻腔を抜けて腹の底に滑り落ちてゆく

【 】の中の質量ぶん軽くなった足と伸びた前髪を
交互に見ては何処までも歩こうと星を見上げて目指すけれど
ポケットの中の携帯電話の
電源を ....
黒いセーター

コンタクトレンズで
一番 安い
カミソリ




出くわしたくない
憎むべき対象であり
憎む、べ、きき、対象
で、あり続ける。しかし
内側の人間がいる。しかし
見えていないもの、のである
がしかし、 脂肪の表皮を発見
するところに達した、のである。

もっとも速く内側の人間から出ろとか
「出ろ」「なぜだなぜだなぜ肉にいかな
いんだ ....
パリに夢を買いに行ったけど
留守だったので
インディアナポリスを訪ねた

私の夢の中の都市は
私が思い描くままの姿で
そこにあったり
なかったりした
都市ばかりではない
人が生きる権利さえ

カイロは霧に包まれていた
ただ見えないだけで
消えたわけではなかった

夢から覚めた朝
恵まれない外国の子供のために
募金活動が行われている
街に買い物しに行っ ....
11才のあたしが
いちばん 大人だった

小学校高学年から
ずっと図書委員
本の虫

自習の国語の教材
全文書き取りが大好き

指が痛くなるほど
書いた 書いた
書き写した

高校の時
あたしの書くものは硬くて
説明的なものだった

授業で発言すると
お経を読んでいるようだと
けなされた

いわゆる
先生に好かれる
優等生タイプの女子
近寄りがたい ....
初夏に訪れた 怯えた迷い子猫

熱い夏を共に過ごし

台風さながらに吹き荒れていた

とても熱い夏だった

笑いの絶えない夏

子猫の怯えた瞳に光りがさした


落ち葉が舞う頃

北から大型台風が訪れ猛威を振るい

木々は丸裸になり

沈むはずのない太陽が沈んだ

子猫の瞳に陰を映し出した



今 まさに寒さ厳しい冬の盛 ....
ど根性ガエルの
教員生活25年なんて
ぼくの彼女いない暦41年にくらべれば
どんなに甘い風雪じゃないか

でも素人童貞というわけではない
32歳のとき、
チャットで知り合った20歳の女の子と、
地方都市まで出かけて行って会って、
見た瞬間、
「しまった」と思ったのだけれど、
口に出すわけにはいかず、
地元のラーメンを食べた後、
ホテルで一夜を共にした。
ひどい目にあった ....
本気じゃなきゃ入院してない
本気じゃなきゃ規則守らない
本気じゃなきゃ必死にもがかない
本気じゃなきゃ薬も飲まない
本気じゃなきゃこんなに悩まない
本気じゃなきゃ縛られたくない
本気じゃなきゃ前を向かない
本気じゃなきゃ命を択ばなかった

突き動かされるものが在ったんだ


たくさんの人々の温かい本気の心

触れてみてビンビン響いたんだ

私 ....
誰もいない部屋で
見ているのは 一体 誰なのか
私は わからない だけど 一人
風を いつも 感じている

私は自分を知る
暗闇の中で確かなものを手にする
打ち寄せる肌寒い風に
いつも ひとり 耐えている


誰もいない街を 流れては
何もない日を 目に見ている
誰もいない日に 私は
いつも 頭の中で 理解する


夢見たことなど今はもうない
あるべき姿だけ ....
俺が就職さえすれば
丸く収まると思ってた
独立して生計を立て
両親の負担を減らせば
慢性化したヒステリーも
欠落したデリカシーも
居心地の悪い我が家の
何もかもすべてが
丸く収まると思ってた
それがご覧の有様だ
職にありついてから
ものの2か月足らずで
ご覧の通りの有様だ
職歴ホワイトのこの俺が
未曽有の大不況といわれる
こんなにもふざけた時代に
幾度となく人格を否 ....
 (A・B上手から登場。Bの右手にペットボトル)

A・B はいどうもー!

B いやー、今日は名前だけでも、、

A (Bの手をぺーんとはたく。舞台上を転がるペットボトル)置いて来い!

B (ペットボトルを拾って)今日は名前だけでも覚えて帰って、

A (Bの肩をがっし!と掴んで。間)置いて来い、、、。な?置いて来い。

B はとむぎ♪、、
 ....
金曜日の夜
窓をそっとあけてタオルを干しました 。
墨色の空を見上げ
ねむれないのは星と僕だけだと、 知りました 。

遠く離れたあなたの淋しさを思うとき
冷たいコップの水に胸がキュンと締まります 。
街はこんなにも静かに空けてゆくのかと
胸もまた、あつくなります 。

明日は逃げてゆくばかりで
わたしは追いつけるのでしょうか
薄い血に冷めた身体から ....
酒を飲みたい
一杯の酒を
酒をくれなきゃ死んでやる
酒を飲みたい
一杯の酒を
酒をくれなきゃ泣いてやる
酒を飲みたい
一杯の酒を
酒が無くなりゃ寝てしまう

酒が喉を通る時
今日の憂さを飲み込んで
明日の希望をゲップする

酒が胃袋に落ち込めば
今日の悲しさを胃に沈め
自分の夢が塵芥(ちりあくた)

もう一杯飲んで身が沈み
もう一杯に身がすくむ
妄一杯に命懸 ....
よしたあとでみつめて
うつしそびれたのどかなあおを

石の空にこすりつける
指が汚れて

しかたないとふきとる
雨が来ない

ぱちと さえぎる
空腹の火種

湿りに破れていく草
這いながら みつめる星

爪に苦く 喉にあおる
うつしみにくびれたあかを 
乾 加津也さんがポイントを入れずにコメントしたリスト(476)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
夏が好きな僕らはれもん自由詩1+11-4-29
踊り子トマト魚屋スイ ...自由詩9+11-4-26
ひとよひとよひとにしなま ...自由詩6+*11-4-24
松本伊代はだいろ自由詩1+11-4-21
あなたが不幸でありますように只野亜峰自由詩1+11-4-18
田原俊彦はだいろ自由詩2+11-4-18
放擲セガール ...自由詩2+11-4-12
まちがい八男(は ...自由詩0+11-4-8
104人目の女はだいろ自由詩2+11-3-26
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