12月、雨
番田
垣根の緑の葉っぱは、揺れていて、
並んだ木々の間で、
手に少し触れる時は、汗が滴った。
いつも食い千切られている気がした。
私の、
目の上は、見えた、
霧の上に、雨にー
先端も濡れている。
給付所の労働者たち、列をなし並ぶ、
工場から青紫色、スモッグが煙る、
私は列にじっとひとり、立っていた気がする、
北北西を、言語たちが飛び交っていた。
食事を終えひとり、
私はレストランで家路を今日も戻ろう、
煙の、
工場を。
自由詩
12月、雨
Copyright
番田
2010-10-29 02:27:50縦