海は広いの
子イルカが問う
海はどれだけ広いの
ここの何倍くらい広いの
どれだけ泳げば向こう側に着くのかな
子イルカは母イルカに問う
そして彼は
思い切り高く宙を飛び
母イルカにまとわりついた
ねこを見てると眠くなる
ねむねむねむねむおねむのまほう
ふわふわの
お腹のお毛毛をなめている
おねむの国に行く前の
おねむの前の身だしなみ

 あたしはそんな風だって、頭をひと振りするだけで
 にくたらしいねずみちゃんが遠くを掠めて通るだけで
 たちまちまちまち目がさめるんだわ

と言いながら
たれたれたれたれお目目が垂れて
おねむのまほうに浸ってる
お日様も
たれた ....
ミルクチョコレートファンタグレープアルフォートチョコフレーク
チョコボール生茶プリングルズコアラのマーチ辛ラーメン爽健美茶
ビスコチョコベビーカントリーマアムカップスターエブリバーガー
キリンレモン麺の達人チーズおかきじゃがりこシーフードヌードル
ポテトチップやきそばUFO    ジンジャーエールドンタコス
スプライトムーンライト        ジャワティクリームパン
チョイスアクエリ ....
 
 
汽笛が鳴って観覧車が発車する
ゆっくりとした速度で空を進む
向かいの席に座った初老の女性が
リンゴを剥いている
いかがですか、と勧められ
親戚でも無いのに半分をいただいた
リンゴは特別好きな食べ物ではないけれど
嫌いでもないので美味しかった
窓の下に見える建物や人が小さくなっていく
同じように女性もわたしも小さくなっていく
トンネルの入口が近づき
煙が入ってこない ....
一日と十日ばかりの荷物を運転手に預け
夜行バスに乗る
運転手は脂臭い息で
人差し指と首を使い
乗客の点呼をとる

狭いシートにもたれかかり
後ろの客に会釈をしてシートを下げる
旗手はくだらない残数を
のみこむ欠伸を一つして
ハンドルを右に切った


イーハトーブの国を出て
紋切り型のアナウンスが流れ
疲れと眠気と期待が充満する車内は
三十分で
外界とのアクセスを塞 ....
たとえば
すごいといわれるがわから
いうがわにまわったとして
それは
口座に10円を振り込む
程度のやりくちで
好転するという
ことらしいから
あまり
きにせずにきょうも
すごいと
たにんを
ほめることになる
すごいと
一日に数十回はいう

すごいと言った数が
五六七〇〇〇〇〇〇〇回に達した段階で
そのあまりの苦役が天の感ずるところとなり
神のはからいで
相 ....
俺なあこの店をたたんだ後には
ドクターフィッシュの店やるんだよ
立川か国分寺あたりに店出すんだよ
踵の角質を食わせてやるんだよ
ドクターフィッシュは食うんだよ
食ったらみんな健康になるんだよ
だからもういいんだよ俺はもう
ドクターフィッシュ屋になるんだから
だからもうそんなローレックスとか
ダイヤモンドの指輪は要らないんだよ
全部100円でいいよそんなのはもう
俺はドクターフ ....
鮭の眼球が恐ろしいから
私は切り身だけを購入する
鮭の眼球が恐ろしいから
私は切り身だけを購入する
ガスコンロの炎で炙り焼き
米飯のおかずにして食らう
米飯だってでも気持ち悪いよ
あんなにも細々としたものが
茶碗にびっしりと付着して
うるさいお前は今少し黙って
パンやスパゲッティを食ってろ
すずめをひいた
会社に出勤途中
青空の下でひいた

フロントガラスからみえた
ちゃんと道の上を横切ったのに
なんですぐ私の車の下に引き返すの
くちばしから餌を落としちゃったのか

あっという間もなくミラーで
道路に小さな塊をみる

すずめをさがした
会社の帰り 運転しながら
薄暗くなったけれど

ここだったかな 
思った場所にはない でもふっと
ぺしゃんこのゴミ ....
都会では
詩を書いて
投稿する人が
増えている
(かどうかは実際のところ
統計を取ったわけではないので
情報としては
かなりいい加減なものですが
ここのところは
大目に見て頂いて
先に進めます)

僕の知っている
投稿サイトの掲示板には
毎日50作ぐらいの
詩が新たに掲載される

だけども
問題は
今日の僕
ネタがない

行かなくちゃ
ネタを探しに行か ....
尖った耳の荒地から
顧みられぬ広場まで
青と灰と青と灰
敷きつめられては動いている


手から手へ
骨から骨へ
やわらかく淡い月齢をひらき
ふたたびみたび閉じてゆくとき


息の無い森へ降る光
指差すものの肩を流れ
径を消す径
鈴おおう鈴に降りつもる


宙の一垂
飛沫の銀河
色は仮名の相
いくつもの指をすり抜けて


硝子の底の ....
http://www.youtube.com/watch?v=ir7KqpkSiHI あたしは この夏
オーバーワークなんじゃないか?

自分の器以上のことを
やろうとしている
気がする

普段のあたしでは
かんがえられない
5泊6日の強行な
海外旅行

2泊3日の
一人旅さえ
さんざんだったのに

帰ってすぐの
20分ライブの決行

すっごいハイテンションに
なった
帰宅とともに
突き進んだ

それを前にしての
オープンマイクへの ....
なかなか思うように
時代は明るくなってくれない
閉塞感が身に染みる世の中
貫くようなつむじ風を
コートの襟を立てて
かろうじて避けながら生きてる
誰にとっても辛い時


自分一人がんばって生きても
それを咎めるように
地の中から現れる
無数の手が
おまえの足を絡めとり
土の中で溺れさせてしまおうと
おまえを引きずりこもうとする


いつまでも意地を張るのは大 ....
夏だからって休みは無いぜ

俺の体が垢まみれになることには変わりはないんだ

弟は幼い夢を見ている

陽炎がアスファルトの現実を教えてくれる

昨日も今日も歪んだ道を歩いていた

明日があるかは分からない

この体が襤褸切れになっても

労働だ、労働だ



     ◆◇



赤い砂漠の砂を麻袋につめて砂丘を下り

トラックに乗せ ....
おんなを縛りマッサージする
シチュエーションに酔うこともなく
こったからだをほぐしてやる
2時間でも3時間でもそうやってやる
そんな気持ちも次第に乳房にうつり
しこったつぼみに執着しはじめる
なし崩してきにおんなのからだは歯型だらけになる

たがいの名を呼び合い
強くてせつない目を合わせる
熱を言葉にしてぶつけ合う
それに返事をし合う
頭を打ちつけ合い
音や匂いを拾い合う ....
男から見て女はコント








お笑いだぜマジで言ってんのかよ?











いやいやそいつは『運命の人』じゃ無くて









一発決めたいだけの適当君でしょうがw













 ....
92年型フォードに乗って
いつか君を迎えに行きたい
92年型フォードに乗って
君をどこかへ連れて行きたい
そうやって口説き落とした女のもとに
92年型フォード・スペクトロンで乗り付けたら
彼女はいったいどんな顔するだろうか
終日 そんなことを考えているわたしは
しかし運転免許証を持っていないから
免許合宿に申し込んで取得しに行き
20も年の離れた若造にいびられて
泣きながら先 ....
俺がホームセンターの850円の丁稚だった頃























俺には将来のビジョンなんて無くて







無職でプーで土日祝日年末年始もフルタイムで出勤可だ ....
田舎の山奥で









ゴミ収集車が来ないから
















ゴミを焼く




















刺身のパックだの週間ヤングマガジンだのを火にくべて















 ....
旦那がトラクターで田んぼを掘るというので
いつもは義父がおもにやっているわけで
田んぼの段差や道々のカーブなど
あぶないんじゃないかと思い 付き添い
一緒に行って 掘った後にでてきた
石を拾って集めた
義父が肥料をまいて旦那が掘って
私がその後を 石を拾って歩く
春の陽射しが照りつけて 暑くて
でも あぶないからついていないとね
と 一人おおいにその気になり
偉い私に機嫌が良 ....
どこのひとでもない
という私
普通の会話の中
会社での事

不況の中 仕事があったりなかったりで
決まった担当をはずされ
ある仕事をいただいている

慣れている仕事 慣れていない仕事
やった事のない事も挑戦
できませんは クビにして下さいだし
近くの会社もリストラをしている
行く所がないので気合をいれている

フリー 
社内で都合により移動して働く
状況により変わ ....
教科書に書かれた詩に
しぶきを浴びせられたような気がして
気持ちがよいなあと感じた
あれは 小学三年生の頃
理屈なんかない
パシャっと水しぶきがかかったようで
ひとりで なんだか笑ってた

宿題でもないのに 詩のノートなんか作って
誰も読まないのに 言葉をさがしてつづっていた
ああそうだ これを夏休みの自由研究としてだせば
一石二丁と気づいた 小学五年の頃
ああ ただ楽しく ....
今年の初雪に白く染まった林檎畑
ついこの間 葉にしがみつき隠れていた
とんぼも地面に落ちて
死骸になってしまっただろう
あれはまだ私がずうっと若い頃

バシャバシャという音が
霜の降りた朝の畑に響いていた
ジャージに長靴をはいて
林檎もぎのため畑の中を歩く
聞きなれない音にあたりを見回すと
とんぼが何度も繰り返し
草の上を上下に飛んでいた
その必死な様子にひかれて
側に ....
さんびどおもってらば
まだ ゆぎっこ ふってくるおだおの

まぢの たんぼだば すてっときえで    
ながぐつなば はずがしして
みせっこさ よってくるな
なんじしろがどおもったのも

なえも くなねば はらへるし
なに だれみでらって
たいしたごどねよな
どうせ やまの おらえな
まだ ゆぎだらけだし

はるなば どうどう ....
今日の用事のお供は ねこじゃらしさんの詩集
ふらっとマイナー と 未来に出会おう であった。

はじめて朗読会でお会いした時の事などを思い楽しくなった。
とても日常的で 普通のようで 張りのある詩ばかりなのは
ねこさんが 真剣だからだろう。

そして ふらっとマイナー という言葉選びにみるままに
もうひとつの目線のある方。

私のペット という詩から抜粋すると

心の中に矛 ....
乾 加津也さんがポイントを入れずにコメントしたリスト(476)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
水族館の母イルカは曲がり屋 ...自由詩2+10-8-22
おねむのまほうsalco自由詩17+*10-8-22
ネグレクト紀ノ川つ ...自由詩3+*10-8-22
汽笛たもつ自由詩4+10-8-21
夜行バススタイナ ...自由詩1+10-8-21
五六六九九九九〇〇〇a自由詩0+10-8-21
三多摩セガール ...自由詩2+10-8-21
マカロニセガール ...自由詩2+10-8-21
けど_でも砂木自由詩10+*10-8-19
ネタがない花形新次自由詩1+*10-8-18
めぐり_えがく木立 悟自由詩5+10-8-18
愛さないA-29自由詩1+*10-8-17
オーバーワーク森の猫自由詩2+*10-8-17
Pride寒雪自由詩0+10-8-16
労働者の赤い砂婆娑羅翁自由詩3+10-8-16
午前1時23分吉岡ペペ ...自由詩12+*10-8-16
男も女も極論すればSEXする以外の生きる意味なんて持っちゃな ...TAT自由詩1+*10-8-16
松田セガール ...自由詩2+10-8-15
歌舞伎町の女王TAT自由詩1+*10-8-15
デカダンTAT自由詩2+*10-8-14
反省詩砂木自由詩5+*09-5-5
フリー砂木自由詩7+*09-2-15
正気砂木自由詩3+*08-12-14
とんぼ達と砂木自由詩8+*08-11-23
んだがらしゃ_(訳在り)砂木自由詩15+*07-4-3
ねこじゃらしさんの詩について砂木未詩・独白4+*07-1-4

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