君はまだ
この街の謎に気付いていない
誰かが言った
この街は誰かが見ている夢で
目覚めたら
消えてしまうんだと
途端に
僕の体は透けはじめて
今じゃもう向こう側が見える程
 ....
ソラ

何処か遠くへ 行ってしまいたいって時々急に
思うことがあるよ 名前も知らない街だったりね
こんな大きなソラだもの きっとまだ僕の知らない
素敵な僕が 何処かで待っている気がして

 ....
君が君でいられるように

見てみなよ あっちの人もこっちの人も
名前の無い病気を飼い馴らして そしらぬ顔
いつからだろう 感情に個性が無くなって
誰もが同じ物にすがって 笑ったり泣いたり
 ....
戦場

君の髪の毛を揺らす風は 何処から吹いてきたのだろう
僕らの涙はきっと 誰かが堪えた成分で出来ている
君が今吸い込む空気は 誰かが吐き出したため息で
少しだけ咳き込んだ君は 今日も元気 ....
ゴーストステップ

僕らの足跡は 馬鹿な連中が消してしまった
誰も居なくなった街で 幽霊は叫ぶ
君の形をした影は 忘れ去られたまま
本当の君が来るのを待ってる 壁にもたれて

いつでも扉 ....
はやぶさ

ひとりぼっちだった それでも泣かなかった僕のこと
誰か褒めてくれるかな 本当はすごく怖かった
失敗しないように 完璧さばかりを求められて
弱音すら吐けなかった 希望だの何だの呼ば ....
詩についての詩

俺自身詩と呼ばれるものを
たくさん書いてきたつもり
けど本当のところ
詩ってなんなのか分かっていない
この【詩についての詩】なんてのも
詩と呼べるものなのかわかんない
 ....
変身

君の毒が徐々に 僕の体中を侵してゆくのが分かる
なんでこうなったの いくら考えてみても
あんなに嫌いだったはずの 君の笑顔が
まぶたの裏側から 剥がれなくなっていた

君は鈍感に ....
カエル

街は突然の雨の中 傘なんて持ってなかった
濡れないように 慎重に歩いてゆく
空を見上げていた 雲がものすごい速さで
通り過ぎていた この星が廻るスピードで

ずっと潤んでる瞳に ....
mind heaven

長い永い旅を終えて へとへとに疲れたあなたが
最後にたどり着いたのは 生まれた日のような
優しい光の場所 最初に流した涙の跡に
新しい涙がこぼれ落ちて また動き出す ....
ひとつながり

降り続く雨を見ていると 何処から何処までもが
やっぱり世界は ひとつながりなんだって感じるよ
一滴一滴の雨粒の中に 閉じ込められた風景
地面に次々と落っこちて 波紋が重なり合 ....
誰も知らない物語

みんなが笑ってた話で ひとり笑えなかったこと
みんなが馬鹿にした話を ひとり聴き込んでたこと
くだらないって 誰も信じなかった話を
今でも信じて ひとり旅に出た

名 ....
カラス

何色にも染まらないさって かっこよく
そんな風に 言えれば良かっただろうけど
染める気なんて とっくに失っただけ
一通り色んな 物まねをしてみたけどさ

全ての物事に 定義をつ ....
さいごのロボット

僕は生まれた 世界が終わった次の日に
きっとそう プログラムされてたんだと思う
壊れた研究所で 目を覚ましてすぐ歩き出した
きっとそう プログラムされてたんだと思う

 ....
Gertie smiles

もしも私が死んでも 私の魂はスクリーンの中
ずっと生き続けるの 誰に触れられないまま
人生はジェットコースター 楽しい時もあっと言う間
叫んでいるうちに すぐに ....
カナリア

寂れた街で暮らしてる 配役は奪われてしまって
ここじゃもう 本当の君を知る人も居なくなった
賑やかなレコード屋で 隅に追いやられたCDに
救いの手を差し延べるのが趣味 まるで自分 ....
あたらしいいきもの

試験管からこぼれ落ちて
僕は生まれた
均衡のとれてた世界が
僕という形のいきもので歪んだ

鏡を覗いてみる
ふーん、これが僕なんだって
欲しがってた
羽もひれ ....
最初の海

もう子供じみているわって 彼女は本棚の
漫画を全部取り出して 売り払ってしまった
山のように積まれた 思い出とロックのCDは
まるで宝箱を隠すみたいに 大事にしまった

何か ....
アゲハ

教室の真っ白な壁に 君は油性ペンで大きく
大好きだった ロックバンドの名前を書いた
無茶なことしたなって 僕ら笑ったんだ
次の日になって また白く塗り重ねられてたけど
 ....
夜光虫

涙が止まるまで ずっとここに居て良いんだよ
世界の終わりみたいな 景色の前に座り込んで
君はたった一人 誰も知らない一つの決意をする
大丈夫 その涙は零れ落ちてきっと星になるよ
 ....
ヒト

今日も朝目が覚めたら ちゃんと僕は僕だった
素敵な夢を見た気がするけど すっかり全部忘れた
僕に何の関係もない 悲しい事件をニュースが伝える
少し嫌な気分にはなったけど 寝ぼけた顔で ....
モグラ

言葉は今日も 張り巡らされたチューブの中
受け取ってくれる誰かを探して ぐるぐる旅をしている
暗闇の中から声がする 聞き取れずにすぐ途切れた
アンテナを伸ばして向けた 空はホンモノ ....
トラ

同窓会の賑やかな声を 握ったケータイ越しに
聞きながら 一人辿るいつもの家路
元気か?仕事はどう? 代わる代わる尋ねる仲間の声
一声聞いただけで 今でもすぐに誰だか解る

僕の方 ....
アリ

何かの雑誌で見た 星座占いによると
今月の僕の運勢は 良くも悪くも5位らしい
何だって気の持ちよう 何を信じるかは
自分で決めて良いんだ 自己責任だけどね

ラッキーワ ....
ヒトデ

君の涙に 空いっぱいの星屑が映り込んで
一滴ずつ 大地へこぼれ落ちた
いつだって 悲しみに立ち向かうのは
ひとりぼっちなのさ その度に傷付くけど

勇気が足りないなら 僕の分も ....
とんぼ

誰にも見せない涙を 僕だけに見せてくれた
君を励ます言葉が 浮かばなくて僕も泣いた
不謹慎だけどその涙を 僕は美しいと思ったんだ
その泣き声が心地よくて とても温かかったんだ

 ....
ペンギン

記憶から切り取られて 君を乗せた流氷は
滑り出してまだ知らぬ 新しい海の上
君の時計は 世界のそれとはちょっとだけ
遅れて回りはじめた ようやくここから始まるんだよ

時を待 ....
なまえのないいきもの

試験管の中で眠っている
たくさんの夢を見てきたよ
今はもう心臓の音が聞こえてる
もうすぐ生まれるところだよ


誰かが記憶を一雫垂らして
また優しくかき混ぜた ....
ねこ(in rain drop)

我輩は捨て猫である 段ボール箱を住み処とし
人の流れを ここから見ている
名前はもう無い 昔はあったんだけど
ミケだかタマだか もっと凝った名前だったか
 ....
うし

そして僕ら
真剣に宇宙の話なんかする
行き着く答えは いかに僕らがちっぽけかってこと
そして僕ら
真剣に夢の話なんかする
身振り手振り 話すことに関してはうまくなった

もう ....
itukamitaniji(182)
タイトル カテゴリ Point 日付
自由詩211/7/18 21:58
ソラ自由詩011/7/13 23:41
君が君でいられるように自由詩111/7/7 23:19
戦場自由詩111/7/3 0:17
ゴーストステップ自由詩111/6/26 10:44
はやぶさ自由詩2*11/6/21 21:54
詩についての詩自由詩3*11/6/20 1:08
変身自由詩211/6/15 19:36
カエル自由詩111/6/12 13:23
mind heaven自由詩111/6/3 19:44
ひとつながり自由詩011/5/24 19:55
誰も知らない物語自由詩111/5/22 14:38
カラス自由詩211/5/15 23:26
さいごのロボット自由詩5*11/5/9 13:16
Gertie smiles自由詩0*11/5/5 13:42
カナリア自由詩111/5/1 23:35
あたらしいいきもの自由詩111/4/25 22:08
最初の海自由詩1*11/4/11 19:06
アゲハ自由詩011/3/25 0:09
夜光虫自由詩011/3/16 7:44
ヒト自由詩011/3/2 20:05
モグラ自由詩011/2/20 23:26
トラ自由詩011/2/16 20:40
アリ自由詩011/2/9 22:21
ヒトデ自由詩011/1/30 7:33
とんぼ自由詩011/1/26 15:33
ペンギン自由詩211/1/24 17:30
なまえのないいきもの自由詩111/1/20 22:05
ねこ自由詩011/1/19 15:38
うし自由詩011/1/17 23:48

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