ヒトデ
itukamitaniji

ヒトデ

君の涙に 空いっぱいの星屑が映り込んで
一滴ずつ 大地へこぼれ落ちた
いつだって 悲しみに立ち向かうのは
ひとりぼっちなのさ その度に傷付くけど

勇気が足りないなら 僕の分もあげる

君の願いを 叶えるために僕は生まれたんだ
だから見つけられたら そこでさよならなんだ
でも嬉しいよ やっと出会えたんだからね
流れ落ちた僕は 海の底で海星にでもなるのさ


君は君らしく 悲しみを消化すれば良いんだ
決まりきった 方法なんてない
だけどきっと それを越えた世界はきっと綺麗だよ
だから気が済むまで ここに居て良いんだよ

出会ったことを 君はきっと知らないだろうけど

一度だけ目が合ったね 最初で最後の笑顔に
君の最後の涙に 僕は静かに映り込んで

君の悲しみを 全部僕が持ってゆくよ
見つけてくれてありがとう それじゃあさよなら
でも嬉しいよ やっと出会えたんだからね
流れ落ちた僕は 海の底で海星にでもなるのさ



※海星=ヒトデと読む。


自由詩 ヒトデ Copyright itukamitaniji 2011-01-30 07:33:47
notebook Home 戻る  過去 未来