批評祭参加作品■ダイアリーポエム調の散文

 午前6時半、目覚ましの音で目を覚ます。目を覚ますが再び眠っていたらしい。再び鳴
ったベルの音に目を覚ます。目は覚めているのだがまだベッドの中でもぞも ....
【短歌八首】「風花、みぞれ煮ぼたん鍋」



猪を狩りて山の慟哭 ねずの空から 風花、みぞれ煮ぼたん鍋


かつをがマクドナルドに行きたしと言ひ 釣ざおかつぎてバケツさげ


赤く ....
   裏庭について – それからすこし家の話

 北里、という地名がある。しばらく住んでいた時期があるが、そこの風景を思い出そ
うとすると、まず祖父の家の入口が面している道路から左手 ....
空の鋭角を切りとるように
にじみ出した切りとられた
青い空のカメラ
オブスキュラ
青い空の向こうの黒い宇宙

果ても見て
見ぬふりをして過ごした時間
時間のすきまに
おとずれ ....
{引用=
***

夜行にならんで鳥が飛ぶ
たれかが射落とそうとして
きりりとしている
明けに向かって火球が
火走る
{引用=
***

しらないか、しらないか
みっか憑く ....
フラスコ内部が一気に沸点を飛び越えた
頭上で炸裂した新型爆弾のあとは
巨大なキノコ雲がごうごうと
僕らは「それ」を見下ろしている
焦土と化した一帯に黒いスコールがたたきつけ
それから
定点 ....
{引用=
(2/3)http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=140514 のつづきです

もうし、もうし、
この暑いさなか
そこの杖のお方は歩みが難しい ....
{引用=
(1/3)http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=140157 のつづきです

さて、炎天とはいえ、日もかたぶけばわずかばかりの乾いた
風が通り ....
ひとつぶのしずくが、ぽおんと空から、落ちてきて、それは
鬼のまぶたにしみとおり、ひとみを濡らし、目からあふれさ
せた、鬼は、目の玉からあふれるものをぬぐおうとしました
が、左腕がないことにはたと ....
{引用=
いいつたえられているむかし話がある
むかしむかしあるところに
氷でつくられたある高い塔のてっぺんに
それはそれはうつくしい緑の袖のお姫さまが閉じこめられておりました


「ロ ....
{引用=
***

輪を固定して
定着させた
白い帆布の
裾野が原の
観覧車の膠着は等しく
フィヨルドの陸へ

{引用=
***

燐光時計が
循環するタービン
秋雨 ....
あ いやん くすぐったいわ
だめよ そんなところ
さわっちゃ
ママがかえってくるわ
ああん いやん
だめってばあん   あはん

という本をとなりの座席
の人が読んでいたので
な ....
街をひずませている調性のない
属性をもったビルディングが
太陽にむかっておじぎしている
じりじりと今
風は耳をすます
調性のない音のうねりから
こぼれおちるものをひとつ
すくいあ ....
からす撃ちの銃だってよ
なしてそげなもんで
ほんにのう
銃口を口にくわえたまま倒れとったんだと
あまりよい死に方ではないわな
そうじゃそうじゃ
もしわしだったらネコイラズを食べるな ....
ブルー
このことばから導き出される感情
印象、心象、映像、記憶、追憶
日々流れていく風景は
車窓の景色が特急列車で飛んでいくように
はっきりと認識することができず
ぼんやりと視界の ....
かなしみに拘泥されない不確かな日常の
脱却ひとつ、その方法の すがた
今日をかなしまないためのほがらかな
ひとつの、方法 そのすがた
脱却するそのすがた は
鳩の豆鉄砲くらった猫のよ ....
彼女は明るい細部をしている
指が超高精細ロケットの
明るい反射光にきらきら
光っていてまぶしいんだ
原っぱでみんな風船もって
色とりどりの風船もって
さあとばそうよすぐとばそうよ
 ....
サンガツ
山月にたなびく、かすみぐも
岩石層に堆積した破片から
雲母を削り出した
三月の夜

月は出ていた
犬が遠吠えていた
猫はこたつでまるくなっていた
かもしれない夜
 ....
2006年8月27日

旅の話


前日は連泊のカプセルホテルに午前1時ころ帰ってきて
お風呂に入って布団にぱたり
気がついたらお午をまわっていました
同行した方々は7時ころ出発とお聞 ....
2006年8月26日

旅の話


そういえばカプセルホテルに泊まったというのも初めてで
なんだか蜂の巣みたいな感じを想像していて
まあ似たりよったりの感じで
にゃー、カプセルだー、ご ....
2006年8月25日

旅の話

世界遺産になっているしらかみまくり山地にいってみよー
ということで前日にお連れさん方と合流
わいわいやりながらレンタカーで走りました
私は後ろの席でぐう ....
2006年8月23日 - 24日

旅の話   -A to Z 展-


ならららよしともさんという有名な現代美術家さんと
グララフという集団さんのA to Z という展覧会
大正時代の ....
2006年8月26日

旅の話


八戸へ向かう新幹線のなかでうつらうつらしながら
びゅんびゅんうしろに走っていく景色をぼんやり
ああ、この辺には岩手軽便鉄道が通っていたのだ
と  ....
気づけば豪雨のような音響にぐるりと包囲されていた
オグロヌーの疾駆するさま
出発するときは頼もしかった
ごついジープも心細くなった
ファインダーの向こうにあるのは、ゾーンだ


   ....
{引用=
***

ラ. ラメント

風、蕭々と吹くばかり/か
泣いているのかと思えばそれは
馬頭琴であった
海から遠いというのに
天地逆転すれば
空でひと泳ぎできるものを
土 ....
 どどどう、どどどう。
 耳鳴りで目覚めたように思ったがそれは絶え間なく聞こえ
る潮鳴りであった。
 どどどう、どどどう。
 遠くか近くかわからないが、その音は聞こえる。遠くの方
で誰かが呼 ....
翌日、ひーちゃんは見事に風邪をひいてきた

教室に入ってきたときからはなをまっかにしてずるずるさせて
ずるずるさせながら席まで歩いてきて
わたしの隣の机に座ってもずるずるさせて
(ずるず ....
あ から を までの過程をたどる
日本語というのは あ から を までの流れのなかで
ことばが組みあわされ、いろんなおもいを伝えるわけで
さいごに ん で輪を閉じる
ん。っていったらしりとりで ....
てのひらから青い地球がころりとこぼれ落ち
てしまったので、園児たちはみなぽかんと口
をあけて空の穴を眺めていた。外は真昼で季
節外れの台風のように雨が降っている。降っ
ているのに空は晴れている ....
目のまえがぱあと明るくて足もとのきんいろの草っぱらがどこまでも続いていると思ったら
それはそれはわたしの夢のなかでのできごとで
目をあけるともうお日さまはずいぶん高いところにえっちらと昇っ ....
mizu K(63)
タイトル カテゴリ Point 日付
批評祭参加作品■ダイアリーポエム調の散文[group]散文(批評 ...4*08/1/27 2:56
「風花、みぞれ煮ぼたん鍋」短歌308/1/22 23:50
【エッセイ】裏庭について – それからすこし家の ...散文(批評 ...5*08/1/8 0:18
ゴーシュ自由詩4*07/12/20 22:59
aerial acrobatics 11自由詩12*07/12/3 22:13
僕らが死んだ、そのあとに自由詩507/11/29 23:42
鬼の左手 (3/3)自由詩207/11/25 19:28
鬼の左手 (2/3)自由詩307/11/21 23:35
鬼の左手 (1/3)自由詩307/11/18 14:47
ロシアパンを売る少女(reprise)自由詩5*07/11/6 23:58
aerial acrobatics 10未詩・独白207/11/2 20:20
途中下車 (再掲)自由詩5*07/10/29 23:40
マンタレイの沈黙自由詩307/10/23 4:28
長銃未詩・独白307/10/23 4:22
ブルー(reprise)自由詩7*07/10/23 4:21
猫の脱却 そのことどもに自由詩3*07/10/22 4:00
ロケットの翼が高く飛べる日に自由詩307/10/22 3:55
サンガツ自由詩3*07/10/22 3:54
葦間さんの旅日記その5未詩・独白107/10/13 20:34
葦間さんの旅日記その4未詩・独白307/10/9 5:54
葦間さんの旅日記その3未詩・独白307/9/28 17:46
葦間さんの旅日記その2未詩・独白2*07/9/25 23:16
葦間さんの旅日記その1未詩・独白307/9/17 18:48
ストライプゾーン自由詩107/8/24 23:44
ラ行のラ音自由詩507/8/10 20:34
【小説】月の埋火散文(批評 ...1*07/8/6 20:10
コーヒープリン自由詩4*07/8/3 23:43
あをの過程未詩・独白21+*07/7/10 23:31
てのひらから自由詩9*07/6/28 2:57
春に過ごす自由詩6*07/6/23 8:29

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 
0.39sec.