ロケットの翼が高く飛べる日に
mizu K



彼女は明るい細部をしている
指が超高精細ロケットの
明るい反射光にきらきら
光っていてまぶしいんだ
原っぱでみんな風船もって
色とりどりの風船もって
さあとばそうよすぐとばそうよ
そんなわくわくした気持ち
ロケットにのって宇宙の果てまで
ほがらかに飛んで
行け!

オーランジェ、オーランジェ、高度は良好
翼は力強く疲れをみせずはるかな水平線の
あのくもりのないガラス球のような水平線の果てまで
飛んでいけったら飛んでいけ
爆音ロケットで空の神さまをびっくりさせてやろう

そして彼女は明るい細部をして
朝日のまどろみで
ふと触れた指のかすかなしわまでも
うつくしいと思ったんだ
この朝日とともにあなたを

ロケットの翼が高く飛べる日に





自由詩 ロケットの翼が高く飛べる日に Copyright mizu K 2007-10-22 03:55:44
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