外付けの
鉄階段を
カンカンと
錆び付いた音
夕暮れの音
カウンターでものを書くということをしたくない僕、無反動シュート
おもえばだ常に反動でしかないではないか創作とはだ
考える余裕のない人ほどNoと言えないとNoと言いたい相手がのたまう
....
はじまりは
聞き覚えある
きみの声
ムーランルージュの
ざわめきのなか
ひとりたび
懐かしい街
水族館
まだいる
イルカ
どこ見ているか
世の中の
漁夫の利の漁夫
君 ....
大いなる
間違い顔に
湛えても
君こともなげ
「それは小さい」
頑張ると
いう言の葉の
信頼度
とことん下げて
秋の真ん中
お互いの
言い分なんて
どこへやら
....
半鐘の音ことごとく穂を{ルビ搖=ゆ}らしはばたく{ルビ百舌鳥=もず}の{ルビ早贄=はやにえ}を{ルビ祝=ほ}ぐ
台風の通り道から離れたい呑気に欠伸して過ごしたい
あのお菓子無くなると聞き買い溜めたここ数年で人気が落ちた
予想すら出来ないゲリラ豪雨来る今日も来そうな予感が襲う
梅雨明けの発表後か ....
カシオペア
ガラケーの背に
行き先を
指し示してよ
マイスター・ホラ
ビー玉の
ようなクリアな
青い目の
猫がビームで
明日を照らす
鳴る臓器おしまいなんだね夏はもうその背に翼が生えてるままで
レプリカの楽園でも生きていけるよサン=テグジュペリを聖典にして
黒髪で虐められっ子で読書家のあなたが好きよ夏の懐胎
しらじらとしらじらららとしらしらと
しりるるるららシルル紀が好き
ゆらゆらとゆらゆらゆらとゆらゆらら
ゆらりがあって揺らつき月夜
ありがたいどんなにそれがありがたい
かをおもいだし有 ....
良心の呵責ある者のみにしか効かない呪いを持っている僕
而して死ぬのは善人ばかりなり悪人残りて笛を吹いてる
秋立ちぬ憂しと見し世か君はどう僕が生きてりゃ善しと見るかな
人のせい社会のせいにはしないまま落ち武者の子人生をまっとうするのか
携帯に
ほぼ真円の
満月が
不意に映って
光を垂らす
撤去前
北斗無双で全回転
さらば時代よ
希代の名機
コスモスと遊ぶ颶風のふきかえし
立ち入れぬまま
往くわたくしは
やらなきゃといかなきゃのばしょとしてくこと
ひらがなにしても
月はぽっかり
鳥の声さがしに出ていく人間が
....
雨の音寂しい心湿らせる雨は止まない止もうとしない
窓の外都会は常に忙しそう忘れ去られた何かが潜む
何もない暇な休日重々しいゆっくり過ぎる時間は重い
芸能人全部で何人いるだろう数え切れ ....
短歌にも喉笛があり芯があり血も骨もある。刃を這わす。
此の秋も
彼の酒蔵の冷やおろし
無事に届いた
月夜
肴よ
わからない昨日と明日を留めるため安全ピンを胸ポケットに らどみ
「文明の力」と書いて「ぶんめいのりき」と読むんだ おぼえておいて
ひとりではないと教える月夜でもそれでもひとり、ひとりなんだな
セックスの時は
いっつも電球を消してくれって
君はせがんだ
朝が来る
別に来なくていいのにな
夜だけでいい
ずっと寝てたい
うみのような体ですから波打って別れ際にもずっと濡れてる
予定などない休日はゆっくりと時間は過ぎて自然の流れ
梅雨は雨梅雨は湿気で溢れてる傘が集まり一つの模様
社会人二年目となり慣れてきた最初の気持ち胸に残して
テレビでは議員の話題で持ち切 ....
暑気払い思い出シロップかき氷忘れられない今年のことは らどみ
ほろ苦い薬膳カレー胃を癒やすぜんぶ平らげ医食同源 らどみ
秋の夜が長いというからどれどれと測ってみれば測るトコない
夕焼けを百枚撮って朝焼けも百枚撮れば焼けの勇者よ
「つまんない」大人になって言ったって別にいいじゃん人間だもの
時計とはすな ....
雷が断続的に鳴り響く飼い猫は僕から離れない
神社へと続く階段二百段神と一つになった感覚
詐欺師達何年か経ちまた古い方法使い詐欺を働く
夏までは後少しだと梅雨が言う最後の悪足掻きみたい ....
恋が又
出会い頭に
獰猛な
化け物じみた
毒牙をさらす
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【短歌】このカテゴリでは31音律「5.7.5.7.7」を基本とした短歌と、その音律を崩した自由律短歌作品を受け付けます。短い自由詩は自由詩カテゴリへ。短歌批評は散文のカテゴリへ
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