酔拳の達人が飲む水筒にミルク多めのカルーアミルク 十二支をはずれたゾウがアリクイを誘って組んだセカンドユニット さよならは丸でも三角でもなくアイロンの無い皺との{ルビ戦=いくさ} 爆笑で揺れる校舎を抜け出して海まで君が唄う賛美歌 アリエルの膝の毛細血管を破るくちづけ朝のくる音 高級な老人ホームに入りたいホテル並みに行き届くサービス

あと三日経てば今年は終わりゆく身体の疲れ自然に消える

年末の何とも言えないザワザワ感慌ただしさが浸透してる

詐欺集団手口を変え ....
 .... 凡の字に似たオッパイに顔うずめ決めた元号諦めた恋 地雷踏むつもりの足がキリギリスより堅実な蟻に似てきた 海底の電話はかつてニンゲンが恋する花火だった名残だ 花が咲き
落ちる涙の
切なさよ
揺るぎなき愛は幻想しがみついたら振り落とされた

地の果ても地の真ん中も降る雨に傘もささない今宵の君は

身を病んで心も病んでしまうほどむしりとられた私の命

後ろへと束ねた髪をほどくから ....
太陽や
月に値札が
無いように
君の命も
値打ちは無いよ


 ....
いつまでも紅いほっぺたのままではいられませんが
ずっと待ってる

ずっと待ってるって言ったけど
もうそろそろひからびちゃいます





即興ゴルコンダより
帰る家は夫の独身部屋のままゆえに迷い猫のような日日


蝉たちの歌を覚えぬ朝が来て夫の書棚にサキを見つける


厨房はわが城というわが夫にわかってほしいのサルモネラ菌


夫はいまチ ....
夜想う朝想う昼想う夫わたし死ぬほどヨウ君が好き


クリスマス大人の国のサンタさま夫より短い生をください


夫ついに水虫であると告白しわが足の指に宿命を説く


歌を詠むペン音だけ ....
朝起きて窓から外を眺めたら何年かぶりの真っ白の世界

サッカー見て得点シーンをイメージする相手は硬い守備で有名

クリスマス家族みんなの愛がある時間など無いような空間

カレンダー捲り続け ....
夕凪の浜で拾ったビードロの小瓶で眠る誰かのいつか


流木と貝殻たちの沈黙の傍らの海を見るガガーリン


お昼寝を漁師にとわにうばわれたお魚たちのしょっぱいなみだ


地平線越えゆく ....
ホメロスを読まばや春の「意味わからん」次女と末っ子はしゃぐ春の陽


カレンダー裏紙争奪戦前夜予定調和に微笑む妻か


近付くなオーラを放つ長女その幼きころの写真の笑顔


お料 ....
夕闇にテイルランプをみつめては逃げ出すことだけ考えていた

居場所などどこにもないとひとりきりみんなと違う空を見ていた

さよならと書き殴ったページには余白だけがやけに多くて

目の前に別 ....
オセロしてその奥深さに驚いた単純だけど難しくもある

じゃんけんに負けてばかりで勝ちがないそんな一日あるかもしれない

隠れんぼ誰も見つけてくれなくて眠ってしまい気づけば夕闇

枝豆がビー ....
思い出は命を熔かし手作りの花嫁衣装虫食いており

断片に身体を残す死に方をすると必ず鬼になれるよ

諍いの理由を述べよ(1)領土(2)種の保存(3)好きだから

戦いを始めるための罠 ....
かつて{ルビ平城=ひらしろ}なりしものあり{ルビ国寶=こくほう}の碑銘を残し倒壊しけり

ちかごろは酔いて吐く日の多かるになお飲みたしと書に記し置く

ないものをあるというのがくるしくてわたし ....
冬だけど今日一日は暖かい散策をして自然に触れる

暖冬でスキー場が開かない雪が降らない寒くならない

落ち着かないこの冬の気温上下する厚着にしたり薄着にしたり

雪積もる山々を見て寒々しい ....
咲かぬまま
枯れ色おびて
秋桜
「ごめん」
ぽつりと
雨は優しく
{引用=窓の外、乾いた風がぱらぱらとヤマモモの葉を鳴らす。猫がきりりと座りなおす。首を長く伸ばして何かを凝視している。}不可能な猫が財布を手に持って医者行ってくると窓閉めて出づ。
不可能な猫が小さ ....
彼岸から呼び続けてる猫がいる、いいや、あの子はいま膝にいる
{引用= 気温二九度。湿度六〇%。さあこれからだ、というときに、抑えつけるものがまたやってきた。いいかげんにしてくれいったい誰なんだ ....
広島風お好み焼きが僕に合う関西風が馴染んでこない

寒いけどこれが冬だと実感し寒い景色で鳥肌が立つ

ぶり大根味が染み込み美味になる出汁と調和し和が溢れ出す

仲の良さ相性の良さが際立って ....
住む場所の変わりて水は甘くなりわれ懐かしむ塩素の匂い


きょうからは花野綴じられ立冬の訪れしこと足から沁みる


旅立った秋を追うことゆるされずこの世の生の切なさ想う


みあげれ ....
都市部では人の体を流れゆく水の違いが見て良くわかる

黒い。黒い。水木の樹液たっぷりと飲んで太ったアブラムシども

死であった 指先を病んだ結果の 花瓶の脇の携帯電話

平和に 光の当たら ....
短歌
タイトル 投稿者 Point 日付
酔拳の達人が飲む水筒にミルク多めのカルーアミルク北大路京介017/12/16 13:23
十二支をはずれたゾウがアリクイを誘って組んだセカンドユニット017/12/16 13:23
さよならは丸でも三角でもなくアイロンの無い皺との戦017/12/13 21:21
爆笑で揺れる校舎を抜け出して海まで君が唄う賛美歌017/12/13 21:20
アリエルの膝の毛細血管を破るくちづけ朝のくる音017/12/13 21:20
役割分担夏川ゆう017/12/12 5:19
冷感症とHに関しての歌TAT017/12/11 23:59
凡の字に似たオッパイに顔うずめ決めた元号諦めた恋北大路京介117/12/10 17:59
地雷踏むつもりの足がキリギリスより堅実な蟻に似てきた017/12/10 17:59
海底の電話はかつてニンゲンが恋する花火だった名残だ017/12/10 17:58
死にうたたね花姫017/12/10 17:04
愛にこたきひろし017/12/10 13:08
一円もしないTAT017/12/9 16:59
ほしりんごAB(なかほ...317/12/8 10:30
「夫の居る風景である厨房の片隅にだけ描かれる吾」 七首もっぷ1117/12/6 18:35
「初冬の薫風」 七首417/12/6 17:10
空間夏川ゆう117/12/5 5:27
「誰かのいつか」 五首[group]もっぷ617/12/3 10:46
或いは家族本木はじめ117/12/2 21:25
ここではないどこかへ[group]未有花9*17/12/2 9:09
オセロ夏川ゆう117/11/28 5:15
貝塚 より[group]沼谷香澄117/11/25 21:23
道の終わり より[group]1*17/11/23 18:43
厚着夏川ゆう017/11/21 5:22
野ざらし朔 水017/11/19 13:52
夢(ニ) 部分[group]沼谷香澄2*17/11/16 19:05
夢(一) 全文[group]3*17/11/15 22:46
相性夏川ゆう117/11/14 5:12
「立冬二〇一七」 四首もっぷ817/11/13 23:32
流動体 より[group]沼谷香澄1*17/11/13 21:44

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【短歌】このカテゴリでは31音律「5.7.5.7.7」を基本とした短歌と、その音律を崩した自由律短歌作品を受け付けます。短い自由詩は自由詩カテゴリへ。短歌批評は散文のカテゴリへ
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