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この悲しみはひとにやさしくなれる

いちど別れた女となんねんかぶりに会った

肌をふれあわせる以外のことを夜通しした

この女は最愛だったが

ふたりで制度のなかにくるまれることはなか ....
宇宙から地上へとのびる滑り台を滑り降りて僕らは生まれた

あまりはっきり覚えてないけどあの光景をもう一度見たいから

僕らは長い時間をかけてより高い宇宙への階段を登ってる
哀しみという名の街で
二人 出会ったの
涙雨の降る街角
空も泣いていた午後

さびしがりやの恋人たち
ガラス細工の傘をさして
色褪せた通りを歩いていたの

心の傷跡なぞるように
冷 ....
お前の母ちゃんの子宮にはアリゾナの青い空があって
乾いたハイウェイ沿いにただ1軒あるガソリンスタンドで
お前の父ちゃんが働いていたんだよ。
ただお前は地下に埋設されたガソリンタンクからではなく
 ....
絵の具の年譜
金の闇
渇ききった既視の風に
名を呼ばれては遠去かるもの


暗い霧をつなぐ虹
ところどころ消えながら
雨を照らし
雨を鳴らす


岐路の前の影
 ....
すべてのものが途切れた
俺は寝床で
もやのような昨日までが
流れてゆくのを眺めている
あらゆるものの
スイッチを落とした部屋は
空気の音だけが
反響して

 ....
小雪は宙にちらちらと
ほほにとけてゆきます
そらはあんなにふかくって
こんなにあつくふっている
さっきまでここにあったのに
出あった瞬間どこへやら
おそらく、これは

みるのも こころ ....
東京都足立区立千寿第二小学校
一年三組の教室に入る
すでに半分くらいの同級生たちが来ている
ぼくは黙って自分の席に向かう

座るとうつむいて
机の上の
ナイフでえぐられた傷跡や
木の節 ....
81
棚の上に置かれた卵の装飾から産まれたカッコウのひなは、早速、置き時計を下に落とした。

82
あなたは、私の中から一回り小さい私を取り出し、その中からまた一回り小さい私を取り出し、を繰り返した。 ....
カラフルなラップに包まれたおむすび

ころんとまるく

どこまでも行ってしまいそうなカタチ

「食べないの?」

いぶかしく、心配そうな声音で、顔を覗き込まれる

「もったいな ....
もしかして美佐江さんだったのかな

週末の都営新宿線本八幡行き
朝方はお出かけの人たちでそこそこに混んでいて
視線に気付かなかった
それとも無意識に気付くことを避けてしまっていたのか
私の ....
魚になろうって
きみが言ったから
ふたりは裸になって
思いっきり水になって
魚になった

重たい水をおし開く
揺れているきみの顔が
泡つぶだらけで
ひげのある恐い魚にみえた

魚 ....
{引用=


、筆を止める
月明かりにはまあるく
背中はやがて
丸まっていく

半身歩行
夜の夢遊

浅い眠りからは
気体だけが抜けていき
いつからかわたしは
人でない
 ....
ふたり歩む小径にも
ふたりくぐるアーチにも
薔薇たちは咲き誇り 香りはあふれ
胸の想いも 互いの声音や眼差しも
薔薇の魔法を帯びて かなしいほど甘やかに染まり
この園がいっそ迷宮と化せばいい ....
キリンさんに
アフリカはどっちだと言ったら
あっちだよと
太陽の方角を首で示した
僕の故郷は
あっちらしい

キリンさんに
僕の故郷は見えるかと聞いたら
そこには広い草原があるかいと ....
 屈折率がちがうので
 液体があるのだとわかった


 ひんやりとした
 理科室が好きだった


 フラスコやビーカーやアルコールランプの橙色をしたたましいみたいな火
  ....
水たまりを跨いだら、一国の王になっていた。

捨て猫の声が聞こえてくる。何故、捨てられた猫であるとわかるかというと、猫の言葉がわかるわけではなく、捨てられた猫の啼き声は、激しく依頼してくるからであ ....
   +  +  +  +

  ワイヤーの入った
  硝子の向こう
  街の暗闇を
  雨粒がはしる
  必ずしも重力方向という訳でなく

   +  +  +  +

  夜が ....
脳軟化症の徳三爺さんは
丸めた古新聞で家のTVを叩く
偉そうな人が映る度に
ウーウー言いながら
丸めた古新聞でTVを叩く
以前は政党とか見分けをつけて叩いていたのだが
近頃はマイクの束や街 ....


いくつもの水際が交わる地点で、杉の木立が絶え間なく引用されては要約されている。切られた影をつぎはぎしてできた窓が幾重にも重なっては蒸発している。部屋の表情から捧げられた視力を集め忘れる。私は ....
{引用=
不完全な過去 不確実な現在 無知な未来



カスタネットの赤と青が嫌だったから
いつも校庭のすみっこで地面に円を描いてた
繋ぎ目がゆるんで共鳴しなかったから
いつも答案用 ....
―Before Turning Off the Light―
君がメロドラマを失ってしまったらどうなる?操り糸が歯がゆいかくすぐったいか。感情の壁紙もしくは部屋のカーテン。地獄が太陽の傍だったなら? ....
薔薇には昔、言葉があった
既にばらばらになって久しい
薔薇のバベル

バビロンの薔薇
ソロモンの薔薇
ミノタウルスの薔薇にはアラクネのレース
アンデルセンのナイチンゲールは
月季花と宇 ....
 
 
きらきらと
光が降りている
あれは神さまが
写真を撮っているのだ
という話を
君としたかもしれない
木漏れ日の下で
あの日僕らは
どんな生き物の姿で
 ....
父は木製
母は金属製
そんなわたしの骨は木製
そしてどこか金属製

寄り添う啄木鳥
蝕む啄木鳥
偶然かわいい一羽くらい
薄い音を鳴らすときどき

黙る木製
黙る金属製
そんなわ ....
あなたの声が聞きたい、と
私は願う
空は
雨をしのいで抜ける青

会話している
あいだ
私はからっぽ
あなたに
あなたにとどくかどうか
私は次のことばを選ぶ
あなたが
退屈しな ....
雪の匂いがする息を
吸い込んで 白く染める
黒いキャンパスに
描きたいように 描きたいだけ吐き出して

空へ眠る
意識を遠く放して
より暗く より黒く
僕の世界を塗りこめて

冬の ....
やさしい人たちの目はとてもきれいで
うけとめた光をそのままたたえている

やさしい人たちの声はとてもおだやかで
きもちよく起きた朝の鳥の声に似ている

やさしい人たちの言葉はただただやさし ....
ファイトを出して行こう
ファイトを出しながら行こう
マイルドセブンを買いに行こう
ファイトを出して買いに行こう
日付が変わる前までには行こう
世界は球面ではなく
幾重にも分かれた
平面だったのか
白鷺よ
お前に迷いはないのか
さびしくないのか
悲しくはないのか
地下鉄がやってくる
地上から
人間が降ってくる
バニリンが鼻 ....
夏嶋 真子さんの自由詩おすすめリスト(1826)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
宇宙のものまね- 吉岡ペペ ...自由詩14+10-6-3
滑り降りてくる輪廻- 瑠王自由詩5*10-6-3
哀しみという名の街で- 未有花自由詩10*10-6-3
遺伝子_青色1号、黄色4号- salco自由詩14+*10-6-2
夜めぐる夜_Ⅴ- 木立 悟自由詩410-6-2
真夜中、もやのように消えた昨日までとハエトリグモの文学性に関 ...- ホロウ・ ...自由詩5*10-6-1
みえないわたし- こしごえ自由詩5*10-6-1
木の葉のささやき- 殿岡秀秋自由詩210-6-1
全手動一行物語(81〜90)- クローバ ...自由詩5*10-5-31
創書日和「結」_きみのような- 逢坂桜自由詩410-5-31
日本橋浜町のひと- 恋月 ぴ ...自由詩19*10-5-31
魚になる季節- yo-yo自由詩10*10-5-30
夜の半身- 黒木みー ...自由詩5*10-5-29
薔薇園- 塔野夏子自由詩12*10-5-29
嘘つきなキリン- 曲がり屋 ...自由詩4*10-5-29
気化してしまう液体なのだ- 石川敬大自由詩1710-5-29
蘇生- within自由詩9*10-5-29
『もう夏が来る、そんな気がした』- ま のす ...自由詩7*10-5-29
映らないんデス- 大村 浩 ...自由詩8*10-5-28
探索- 葉leaf自由詩410-5-28
未慣性モーメント- 高梁サト ...自由詩21*10-5-27
ツイート無作為接続詩100514- 吹雪自由詩210-5-27
連祷、薔薇とのリタニア- 海里自由詩3*10-5-26
木漏れ日カメラ- 小川 葉自由詩14*10-5-26
カストール- 瑠王自由詩8*10-5-25
淡い葦- umineko自由詩5*10-5-25
11月のスピカ- チェザー ...自由詩310-5-25
やさしい人たち- ベンジャ ...自由詩6*10-5-24
決心- セガール ...自由詩310-5-24
蒸せる- within自由詩4*10-5-24

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