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夕暮れ、

窓から

やよいがシャボン玉を吹くと



リーマンや客引きやパチ屋が足をとめて

時々この辺をうろついているドラ猫みたいな顔した「上海ラバー」のママと

自分 ....
雨が降る

軒を打つ

窓をたたく

雨が降る

音楽が始まる

雨が降る

煙りが揺らぐ

雨が降る

長くてしなやかな

指先に恋したとしたら

蔦のはうよ ....
揺れる花は荒野に一輪だけ

その上で流れた一線の流れ星

空間は穏やかに過ごしていた

まだまだ口にだしていない言葉は

たくさんあるけれど

それもこの花が枯れる時には言えるだろ ....
また差し歯がとれた
一年で三回目
歯を磨いていたら音もなく
歯医者もさすがに見過ごせなくなったのか
作り直しましょう
と言った
しかし
それでだめだったら入れ歯ですよ
と続けた
僕は ....
僕は青い空が好きです
雲一つ無い澄んだ空が
それは小さい頃から好きで
よく晴れた日は
いつもウキウキしていました

本当の僕は
ネクラなので
青い空を吸い込んで
真っ暗な心に
パス ....

職場で必ず着用するエプロンには
大きなポッケットが付いています
わたしはその中に
いろいろなものを放り込むのが癖です
ポッケットが膨らんでいないと
落ち着かないのです
膨らんでいて少 ....
昔から、白い湖にはアンボビウムが咲いていた。

空を見ると黒い雨が降り、遠くをのぞむと、赤い丘に白い雨が降っていた。そっちには行きたくなかった。
赤と白が交ざり、 ....
ひとりで立っている男の子が好きなんだ、
よりかからない 人でなくちゃ

うそをついた 街の影
きみは、その言葉を 薬のように飲み込んだ
ごめんね でも
きっと役にたつときが、やってくるはず ....
藍色の男は
熱風に散らされた
陽のオレンジを求め
砂漠の旅をする

橙色の女は
夜にただひとり
星を眺め
花言葉を紡ぐ

星を見ない男と
渇くことのない女は
鳥たちの涙を誘い
 ....
ユーフラテス川
という川の名前が
何故か印象から消えないのは
ユーラシア
ユグドラシル
など
ユから始まる名前が
好きだから
なのかもしれない
もし世界がユから始まるなら
僕はなん ....
もしもなんて
所詮どこにもない
ここに生きている事実はくつがえらない
わたしたちは観念して謳歌するしかないのです

疑いも醜い感情も溶かして
夢の軋む音に耳を澄ませて
わたし ....
熱い光はただ重なって
そっと重ねられて


渋滞した道でせわしなく鳴るクラクションも
軽やかに散歩する犬の太くて短い声も
光に飲み込まれてかき混ぜられて
珈琲に落としたミルクみたいにぐる ....
ちぎれた雲の雨脚にまで届くように 斜めの光線に従って
指先をぴぃっと伸ばしてゆくんだ

触れた蒸気のもくもくのすきまには
あたらしい宇宙が隠されていたとか、いないとか。
既に誕生していたのか ....
目には目を、歯には歯を、

このハンムラビ法典の言葉は

復讐法だとか拡大報復の戒めだとか

そんなふうに言われてはいるけれど

この言葉の連なりに

私はひとの悲しみを感じるのだ ....
ここに一脚の椅子があって

それは懐かしいにおいのする木製の小さな椅子
小学校の教室にあるような椅子
揺らすとかたかた音がした

そんな椅子にあなたは腰かけている
手には一冊の詩集
マ ....
「無」


カラカラの大人を脱いだらギリギリの元気

ギリギリの元気を脱いだらテラテラの苦笑

テラテラの苦笑を脱いだらシワシワの孤独

シワシワの孤独を脱いだら なんにも無い
 ....
小学校と家との間
決められた道順が忌まわしくて
通学路の距離は
私の家がクラスで一番長かった
私の通学路は、
ひとりぼっちの道が長い
道のりは木陰が多く薄暗い
ざわざわ揺れる ....
すれちがう人の香水の匂いが

鼻にまだ残っている

僕が貴方を思っていることを

手渡しで渡してもいいですか?

今はまだ分からないけれど

いつかは答えが見つかると信じているよ
 ....
平日の真昼間からチューハイ片手に地元を闊歩すれば
ご近所さんの白い白い眼差しを否が応でも全身に浴びる
それでも歩いてしまうのは
世界の秘密が知りたいから

ふらふらと歩く私を叱責するものはも ....
影に追われながら月を追います
切り絵のような林の向こう
夜空の手鏡に手をのばし
まぶしさの向こうに空蝉をさがすと
指先にしがみつき
掴み取るとカサカサと砕ける
乾いた血のような残照の地平で ....
             090907







兎の毛を毟る
ハゲタカのように
猫の缶詰を棚に探し
ついでにカップ麺を購う

今日の作業は防水シートを
校庭に拡げ
 ....
お帰りなさい
お疲れでしょう
揺り椅子にでもおかけになって
紅茶でもいかがでしょう
お下げを{ルビ解=ほど}いて
ブーツを脱いで
銃を置いたらいかがでしょう

母親らしくなんて
似つ ....
太陽が
沈むまで
君のために祈ろう
あと40゜
君に祈るのに
残された時間は
あと40゜

君は
死ぬのかもしれない

それとも
ただ
立ち去ってしまう
のかもしれないし
 ....
真昼の頂点に、輝く水飛沫があがり、影のない一瞬 私は
ぽかんと口を開けて、天頂を見る、ヤブ睨みをする
不機嫌だった幼児も、相貌を崩し 笑い出す
はしゃぎだした子供たちに大人たちはお手上げ
だけ ....
例えば園児の初恋のように
互いに思いやることが幸せなら
目を合わせて顔を赤らめることが
どれほど可愛いことだろうか

ドキドキを無邪気に笑って誤魔化した


持ち合わせていない感覚
 ....
波紋がひろがっていた

天上からも貫ききれず
水底からも貫ききれず
貫き通せなかった
幾多の
もろもろが
波紋となって
分解され
吸収され
なにごともなかったかの様に
戻されてい ....
真冬 心臓を射ぬかれた

彼は舞台の上で輝いていた
視線が釘付けになる

必死で名前を検索し
ブログにつきあたる

それからは、毎日ブログに
アクセスし、
”ファンです”とコメント ....
近所のドラッグストアが潰れてしまっていた
もう一ヶ月以上前のことらしい
その間、ただモラトリアムを淡々と過ごしていた
今日あるものが明日あるとは限らないとは言うが
私には今日も明日もない

 ....
「観」


部屋の片隅に置かれたポトスのように

見落とすことも出来たはずなのに

僕はうっかり君と正対してしまった

君のいとおしい傷跡を観てしまった




「葉」 ....
まいにち 階段の数をかぞえる
それが 母の日課だった
増えたり減ったりするので とても疲れる
と母はぼやく
階段のある家には 住みたくないと言った
階段がなくなったら ぼくの駅がなくなってし ....
夏嶋 真子さんの自由詩おすすめリスト(1826)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
夕暮れ、窓からやよいがシャボン玉を吹くと- tiki自由詩4*09-9-11
アラベスク- rabbitfighte ...自由詩1009-9-11
透明な傘- こめ自由詩1409-9-11
ただ生きているだけ- within自由詩11*09-9-10
空が好き- ミツバチ自由詩8*09-9-10
アルバイターと海- 吉田ぐん ...自由詩3009-9-10
アザレアと僕- 蓮沼 栞自由詩209-9-10
「媚薬」(こいのくすり)- 月乃助自由詩3*09-9-10
供物- zihan自由詩5*09-9-10
もし世界がユから始まるなら- 瑠王自由詩11*09-9-9
向背- 百瀬朝子自由詩5*09-9-9
初秋、夕暮れに- あ。自由詩20*09-9-9
不確定性過呼吸の昼下がりに_、すこし飛ぶ- 北街かな自由詩609-9-8
ひとでしか癒されない- 吉岡ペペ ...自由詩1809-9-8
ラヴなひと- 恋月 ぴ ...自由詩34*09-9-8
四行詩四態_<7>- nonya自由詩9*09-9-8
通学路- 百瀬朝子自由詩4*09-9-8
出ることのない街- こめ自由詩909-9-8
ハタチ女の憂鬱- ゆるこ自由詩8*09-9-7
Mtume_Venus- たりぽん ...自由詩5*09-9-7
The_Coo_Coo_Bird- あおば自由詩3*09-9-7
ドーラの休日- 瑠王自由詩1*09-9-7
40゜- 瑠王自由詩5*09-9-6
LOOK/LISTEN/FEEL- within自由詩9*09-9-6
可愛らしい二人- 中原 那 ...自由詩5*09-9-6
通り雨が沼を覆う- 北村 守 ...自由詩3+*09-9-6
最後の恋- 森の猫自由詩7*09-9-5
道普請スカーレット- 中原 那 ...自由詩309-9-5
四行詩四態_<6>- nonya自由詩7*09-9-5
階段- yo-yo自由詩10*09-9-4

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