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見えない銃の見えない銃弾は
知らないうちに知らない人を撃ち続ける
見えない銃に撃たれたことのない人などほとんどいない
誰しもが一度は撃たれ、そのことに気付かず平然と過ごしている
見えない銃弾は ....
この僕を表すなんて

そんな物好きな奴らはいない

理由とか証明とか真実とか

そんな答えを求めた覚えはない

雨降り喜ぶのは

カエルとカタツムリと紫陽花位か

大概は夢の中 ....
すべてを
優柔不断なかまいたちのせい
にして
そこに何もなかったことにする
つもり

その傷のふたつみっつは
僕の記憶だったはず
なのに

ひざこぞうがわらいながら
泣き出した
 ....
海が
最後の一滴が
空を映した自在の青が
私は

消えるのをみた

ささくれた
広い砂漠だ
私は
確かに思う
そうか
私の心は
こんなにも
砂漠だったのだ
それを
満 ....
夏の光を受けて 
蜘蛛の巣が
ガラス細工のようにきらめき
萎れた蜘蛛が
捕らわれた羽虫のように
ぶらさがっていた

コントレックスで
乾いた喉を潤し
灼けるような暑気に身をまかせ
 ....
光のうわずみ
草の行方を呑み干して
夜の鳥が鳴く
ここに居たい
ここに居たくない


願いと砂と滴の器
はばたきの影 眠りと頂
どこへゆくどこへゆく
美しさ ....
独りぽっちの君は
屋根の上に座り
じっと膝小僧を抱えて

星空を眺めていた。

独りぽっちの君は
部屋の隅に座り
じっと膝小僧を抱えて

畳の目を眺めていた。

独りぽっちの君 ....
 とうめいになりたいとねがった。
 
 かぎりなく、ゼロに近いとうめい。

 
 たとえば、試験管の底みたいな。
 
 たとえば、暗闇に光る街灯のオレンジみたいな。
   ....
ふりしきる、ふりしきるうるわしき影
原始の暗黒をつらぬいて
虚空の黒雨の冷たさは
墓守漂う雲のおとす
あふれる今朝を、幽かに青く息も吐く
並木道に風光りやがて歩む
無辺の肺臓澄みわたり
 ....
それなりにしおらしく
包丁でうまいこと裂いてしまった指先
はがすものがなくなって
柔らかな
ぎざぎざとした表皮が波立つばかり
もう覗きこまれない
もう声をかけられない
もう遊べない
つ ....
パラパラ
パラと
中途半端に雨が降る

傘を持って行こうか躊躇する
空は薄曇り
天気予報も曇

曖昧なことが
日常には多すぎる

学校では
正解がある問題ばかり
教えられてき ....
大きめなバッグにぶら下げた薄桃色のバッジが揺れている
ちょっと誇らしそうで
それでいてたわいもない気恥ずかしさも感じられ

膨らみかげんにチェックをいれてしまう

どれくらいのひとが知って ....
  *1
宛先の無い便りがポストを探して彷徨っている
剥がれたかけた切手の刻印は遠い町の名が記されている
色褪せた封筒は数え切れない程の皺と手垢にまみれている
同封された写真には笑顔が二つ並んで ....
少し鼻にかかった柔らかな声が
携帯電話から溢れ出して
飾り気のない長い夜を
暖かな色で満たしていく

他愛ない話の繰り返しよりも
ひとつひとつの言葉よりも
君の声を近くに感じていたい ....
                  090713



ハンプティーダンプティーが屋根から転がって
芝生の上に座っているよ
猫みたいな顔しているのと
ご注進したのは
EF5861、日立 ....
ありだ、ありだ
ありの行列だ

一匹ずつ 何かを持ってる
整然と並んで行進してる

今にも小さなラッパと軍歌が
どこからともなく聞こえてきそう

黒い点線が端からどんどん
小さな巣 ....
あまりの暑さに立ち止まろうとしたら
影が自分よりも先を歩いていることに気づいた

慌てて追いかけてたどり着いた交差点

道路にはみ出した自分の影が
通り過ぎてゆく車にひかれている

何 ....
ああそうだったのか

机に書かれた小さな頃の落書きに

思い出し笑いをして

俺にもこんな時期があったんだなと

不覚にも年老いた感じになっていた

家の柱につけられたせいくらべの ....
来年のこの日を迎えられないことを前提に生きている

死は怖くはないが申し訳ない気持ちが胸に溢れている

あと一年世界平和でも目指して日々を生きようと思う

あとはお任せだ、果報も訃報も生き ....
社会にでていちばん痛感したことと言えば
正しいことが絶対ではない、ということだ

清濁併せのむ、ということではない
清濁は併せのんではいけない

正しいことを振りかざしても、それが伝播しな ....
燕たちは毎日忙しそうに
低空飛行で私の横をすり抜けていく
目にも止まらぬ速さに遅れをとり
ぶつからないと分かっていながら避けようとする
よくもまあ人身事故を起こさぬものだと感心しながら
前方 ....
輪ゴムを弄んでいたら
ぱちんッと弾けて切れた

がまんして がまんして
耐え切れなくなって
もうやめたッ

自分だけの ひとりよがりを抱え込んで
苛むのは やめにした

閉じていた ....
出口の見えないモノドラマ
無限大に広がる行間
暗闇色のボトルの中
いつまでも消えることのない気泡

秒針だけの目覚し時計
鳴るはずのない遠い約束
ミント味のする後悔の中
いつまでも ....
 *
季節の隅に置き去りにされた白い砂に刻んだ足跡が
風に運ばれて遠く旅立つ
情熱だけが高く舞い上がり青い空の藍に溶け込んで行く
白い雲の切れ間に漂う残像は
光の露となり
沸き立つ夏に飲まれてし ....
ほとばしる水をすくって
いらなくなった角質を
きれいに洗い流したら
南南東に向かって
窓を開け放つ

とれたての空気を
頭の中に吹き込んだら
多面体の自分が
きらきら回り出す
 ....
僕は虫籠の中で 君と話している


無邪気な網はいつも心たちを翻弄して
突然小さな籠に閉じ込めてしまう

僕らは籠の中だとも知らずに彷徨う
(くるくると)

弄ばれた仲間たちに次々と ....
ようこそ、御二人様
憂き世からの逃げ場
紙幣と紙券(チケツト)換えて
その重い鞄は置いて

此処から先は御法度
プライバシー護る箱
狭さこそがサービス
どうぞ、で身乗り出す

交差 ....
堕ちていく純白の天使は

悪魔にでもうちおとされでもしたのだろうか

かれこれ何年も生きてきたけど

思い出をおもいだそうとしても

綺麗な青空の下の出来事が思いだせなかった

閉 ....
彼女と気持ちだけ通じあって

その翌日から鳴きだした

セミが鳴いている

ぼくには妻がいる

彼女には彼がいる

宇宙のからくりのなかで

僕らは愛しあい切なくなる


 ....
寂れた港町に居る
風が唸りを上げて
右の窓から
左の窓へと
飛び込んで来ては抜けて行く
部屋には何も無くて
退屈さえも無くて
何もない部屋の隅っこには無気力だけが転がっている
みんな、風が運んでし ....
夏嶋 真子さんの自由詩おすすめリスト(1826)
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