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小さなまどから
両手を広げたら
境も {ルビ閊=つか}える枠もなかった

風は湿り気
きょうもいくつもの紙ふうせん
昇ってゆく
まだ、両手広げたまま 吸って 吐いて


十字架のか ....
明日も知れぬ。
死のいぶきを感じる
果てしなくふりしぼれば
ここに通流している
私の声がする
耳をかたむけるのは幽かな影
生命あるあいだ

避けては通れない
このように、食事をする
 ....
ノックをしても返事は帰ってこない

薄暗い井戸に落ちていくのは

諦めた人達

安心したくていつも命綱を

硬く身に付けていた

辛うじて意識があるうちに

君に会いに行こうと ....
骨のような夏が街におりてくる
空はまぶしすぎて暗示しない
目を細めて輪郭や影を
確かな物にしようとしているだけで

湿った風は川からあがってくる潮の香りがする
どこか遠いところまでいつ ....
はしゃいだ頃を思い出しながら
あなたは静かに浜辺を歩く

海と陸の境目を
なめらかな曲線にしてゆく足跡

ふと立ち止まって拾い上げた貝殻に
ひとすくいの海水を満たして

あなたはそれ ....
新聞の一面広告の通販に500色の色鉛筆があった
1ヶ月に25本ずつが20ヶ月送られて来るのだそうだ
500色の色鉛筆なんて必要ないとも思えるし
500色の色の違いを見てみたい気もする
20ヶ月 ....
考えてみれば終点の西高島平は
笹目橋のたもとにあるような駅で

我が家から結構近いところを走っている
はずなのだが印象が薄い

開業当時の電車はもう引退して
地方鉄道で第二の人生を送って ....
沈んでいた言葉がいま、動き出す
オート構築されてゆく
この手でつくりあげた方程式も
組み替えられていく無情
あたしは頭を抱えているだけ

記憶はつくられた意識の中
あたしらの足 ....
何でもフォビアの
本を見て森を見ない僕はよく考えたものだ

玲瓏な水素の林檎としてのインターネットは
どこまで行くだろう
インターネットは最後には
何になって違うものになるだろう

た ....
「自分でできることは
 自分でしましょう」
「やらないとできなくなるから」
「はい、分りました。」

妙に納得する。
プライバシーの保護
説明、同意の確認
敬語で話す。

尊敬
 ....
また今年も置き去りにした
季節が戻ってくる
君を愛したレモンのような時間

色あせても すりきれても
捨てられなかった想いと
君をなくした雨傘の後で


気づいたらすぐ終わりがくる
 ....
ロング・ディスタンス・コールだから
お金がかかるよねと
姉は一人、つぶやいて
マスカラを重ね塗りする

だけど長い、長い、電話線の先に
つながるものは、もうないのだと
本当は確信して ....
わたしを見守る あなたの温かさを感じているの

叱りながら、背中を押してくれる温かさを感じているの


あなたは愛に あふれていて

わたしの涙を あふれさせて

手を取り合って ....
明け方に夢を見た
ミントゼリーを張ったプールに
頭から突き刺さる夢

飛板から身を投げ出した時
迫る水面は
まだ薄青く揺らいでいた

伸びきった指先が
水面を割る直前に
プール ....
しあわせすぎて

しあわせすぎて…

僕は それにすがりついた

愛しい思い出たちよ

無邪気な笑顔よ

許してほしい


かなしすぎて

かなしすぎて…

僕は ....
屋上から、

冷蔵庫を、

落とす。
大きく息を吸いこみすぎた風船のように
あなたの笑顔は外に弾ける
少年に元気付けられたブランコのように
あなたの首は前後にゆれる

よく練りこんだパン生地のように
心の中に妖精の巣をはぐくん ....
あなたの手をにぎる

一生懸命話しかけても
あなたは空の話ばかりする

あなたの手をにぎる

あなたは空を眺めているのに
まだうつむいている

あなたの手をにぎる
 ....
その町はいつも晴れていた
暖かな日差し、爽やかな風
青い空に、柔らかな雲
町外れの湖には
それらの全てが溶けだし
大きな森を育んでいた
青年はその湖に足を浸しながら
いつも遠い、見知らぬ ....
隠さなければいけない過去
隠されてしまう過去
脂汗が流れるときだ
見付かってしまうポートレート

今朝わたしは一匹の蛾を発見した
それは見事な蛾だ
たれもみつけられない たれもくれやしな ....
恋やら愛やら仕事やら

友やら親やら人生やら

きみはいつも手の鳴るほうへ

渡り鳥みたいにいのちをかけて


宗教やら政治やらではないぶん

ずいぶんといさぎよく

伴わな ....
花束をもらったのは
もう随分前のことだ
大きくて赤い
松明のような花そのあかりが
次第に痩せて暗くなっていくのが
寂しかった

怪我をして入院中
病室まで訪ねて
炎のような花束をくれ ....
 
{引用=(美しく生まれたかったと 思ったこともありました)


ある日
アゲハチョウが庭に迷い込んできて
羽を持って生まれてきた生き物は
そんなふうに飛ぶのが
当然なの ....
 
テツコの部屋で発生した台風が太平洋を北上している間
僕は書き損じた地図記号をひたすら地面に埋め続けている
そのわずかな等高線の隙間を魚色の快速列車が通過し
客車の窓から覗き込んでいるのは多 ....
良い事あれば良い事がある。
悪い事があれば良い事がある。
苦しみを共にすると
心の輪ができる。
尊敬しあう。

好きなら苦にならない。
とはいかないけれども
耐えられる。
人が好き。 ....
潤いを忘れたグラス

壊れた時計とその向こうで刻一刻と沈みゆく太陽

空白を綴る日記、封をされたままの手紙

赤錆びに自由と風を奪われた風見鶏

扉を失ったアンティックの鍵

弾き ....
萌え、

奴らには判らない
のだ。

ホストを囲んでドンペリが最高だと信じている
煌くシャンパンタワーを前にした
派手やかに着飾った色カノ、
そして何を隠そう・・・・この俺だって
 ....
先週の金曜日に係員が
片っぱしから抜いてきた芥子が
車庫に運び込まれて

取りあえず焼却炉に火が入る日
まで
放置していた

 チョクシャニッコウハアタラナイシ
 カゼトオシモイイカ ....
そのうち夜は来る
と 言い聞かせる
夜になれば
夜は来るはず
でも まだ十分明るい
全てが当たり前の
世界に見える
俯瞰し
俯瞰される
私(たち)
ずっと昼間だったら
世界に在る ....
はじまろうとする
あらゆる終りに贈る
季節たちの語りは終わった
わたしたちは手をはなし
時間のものがたりではなく
空間のものがたりをつくる
これからわたしはここ以外をめざし
ここ以外の土 ....
夏嶋 真子さんの自由詩おすすめリスト(1826)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
六月のキイホール- 唐草フウ自由詩8*09-6-15
食事- こしごえ自由詩3*09-6-15
変わっていく- こめ自由詩1809-6-15
残照- たりぽん ...自由詩1309-6-15
「貝殻一枚分の海」- ベンジャ ...自由詩4*09-6-14
500色の色鉛筆- 吉岡ペペ ...自由詩509-6-14
三田線- kauz ...自由詩8*09-6-14
、何度でも- 百瀬朝子自由詩5*09-6-14
踊るミクロラプトル/林檎インフレーション- 海里自由詩109-6-13
介護Ⅲ- ペポパン ...自由詩6*09-6-13
夏のような恋- 青の詩人自由詩409-6-13
雨とマスカラ- うめバア自由詩309-6-12
- 柊 恵自由詩7*09-6-12
yume_/_type_m- nonya自由詩10*09-6-12
- 柊 恵自由詩3*09-6-12
気まぐれ- 邦秋自由詩4*09-6-12
笑顔をもらう- イダヅカ ...自由詩209-6-12
「あなたの手をにぎる」- ベンジャ ...自由詩5*09-6-12
「希望の丘」- プル式自由詩7*09-6-11
- 非在の虹自由詩109-6-11
渡り鳥- 吉岡ペペ ...自由詩809-6-11
赤い花束- ふるる自由詩14*09-6-11
「アゲハチョウ」- ベンジャ ...自由詩4*09-6-10
テツコの部屋- たもつ自由詩609-6-10
GOOD_ENOUGH- ペポパン ...自由詩8*09-6-10
Etudes_Op.10_No.3- 瑠王自由詩1*09-6-10
クリュッグVSドンペリニョン_☆- atsuchan69自由詩15*09-6-10
抜かれた芥子はすぐに蕩ける- kauz ...自由詩7*09-6-9
短夜- フクスケ自由詩109-6-9
十二月- 非在の虹自由詩209-6-9

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