すべてのおすすめ
「すきなんだよ…」
蝉の声と重なってよく聴こえないよ、
ねぇ そんな顔をしないで
ブラウスの裾掴まれても困る
だってわたしは あのひとのもの
つい最近だけど かたおもいだけど
それでも ....
届かないと思っていた扉の取っ手は
いつの間にか腰の位置になっていた


背が伸びて視野が広がる
遮っていたものに追いつき追い越し
世界の大きさに少しずつゆびが触れる


もうすっかり ....
               090820






再導入された
資本主義と
評価を得たが
貧乏暮らしが
良くなるわけではなくて
お金持ちが再評価されて
資本の形成が促 ....
はじめて日の出を見た

はじめての春がきて

はじめて二本足で立った

はじめて箸を持って

はじめて友達ができた

はじめてひとりで電車に乗った

はじめてのピアノは嫌いだっ ....
「移」


知らぬ間に忍び込んだ次の季節を

昨日より微かに老いた眼差しでやり過ごす

移ろっていく速度のやるせない違いに

胸の奥をさざめかせながら運ばれていく



 ....
美しく輝く
大きな瞳に
のみ込まれたい

泳ぐ道
聞こえる雑音
愛の歌

君が待ちわびる
命の名前は
間違いなく僕

ライバルは億単位
誰よりも速く
潜り込む
それは黒い鍵爪だった
重く垂れた空からスッと湿った宙を引っ掻いては
狡猾に隠れる
くり返される蹂躙
積乱雲はメデュ―サの含み笑いの唇をふちどり
うすく開いた


生々しいクレバスを曝け ....
わたしが外から持ち帰った悲しみを
きざんで混ぜてふたりで分けて
あなたが少しだけ多めに食べてくれた昨日の夜
この平穏に嘘の匂いを加えて
壊しかけたのは
わたしたちの今日です
憶測に振り回さ ....
だきしめる

骨ごとだきしめる

フルパワーが続くまで

たましいがふれあっている

鈴のねがきこえる

宇宙からきこえている

じかんのまえで

ぼくらは迷える子羊だ
 ....
あの娘は色のない世界に住んでる
あの娘は色のない街を歩いてる
汚れた天使

僕の天使さん 
今夜はどこにいるんだい?
電話もつながらず 
どこで今日は涙を流すんだい?
あ ....
さっき彗星が流れていった

終わるんだってさ、夏が

蝉の輪唱が今でも耳に残るのに

青い鐘は鳴り始めて、夜は静か

月の灯篭が銀色

川辺の丘は金色に染まる、これから

真夏 ....
通った小学校で
よなか
久しぶりに仲間と
集まって

くっついて花火して
くだらない話を
おおきな声でして
きもちよくたくさん笑って
だいすきって
言い合いながら別れた

中学 ....
そよ風サラリ
夕飯マッタリ
仕事はハッタリ
帰ったらグッタリ

お茶はヒンヤリ
音楽はユッタリ
作詩はドッサリ
料理はアッサリ

散歩はノンビリ
勉強はバッチリ
海藻をチョッピ ....
空から生まれたのだと
思っていたけど、そうじゃない

樹木は土に根をはり
大地は果実や穀物を育む
あまねく生命たちは
地の底へ耳を傾けて
月夜を迎える

私はこの豊穣の大地から――― ....
尽きない悩み まだそこまで
力尽きるまではいかないね

ほら、太陽求める向日葵も
蜜を求める蝶も綺麗だから
わがまま言えるのか?

愛を独り占めしたい 欲張り放題
愛溢れるキミを愛した ....
 
 
いつもはわたしが列車を待っているのに
今日は列車がわたしを待っている
ホームにたどり着くと
列車たちは次々と
わたしの中に乗りこんでくる
発車を告げる音楽が鳴り止む
いつも列車 ....
? 公園
  {引用=嗚呼、どこまでも芝生。だだっ広い自然公園。
青空には綿アメみたいな雲。
その下に一本の木。
その木から少し離れた所で、一人の男の子が黄色いカラーバットをブンブン素振りして ....
山腹から漂い降りる朝靄に

竹林に朝靄が
風に漂う朝靄の中
溌剌とし
凜とした景色を観る

竹林に偲べば
風に漂う朝靄の中
遠く霞み
曖昧な昨日を見る

竹林に及べば
風に漂 ....
ばくだんの解体
まるで私の心をいじくりまわして
夜空の花火になるのに似ている
そしてあるいはハイウェイ
灰色の街の一本道を
バイクのように飛ばす鼓動
棘のある私の心
もう少しロマンチック ....
私の魂は私の体から抜けて深夜どこかへ行ってしまう
私の意識は朦朧としてくる
ねえどこに行ってるの
わかんないよ
どこで遊んでるの
私君のせいで記憶が断片的にしかない
私が何人もいるみたいな ....
蝉時雨が肌を刺す
てんでに湧き起こる
雲の峰の下
白き猫と対峙する

突然の珍客に身構えた
野生の瞳は鋭く
こちらを値踏みしている
ようだが

耳はフルフルと
右へ左へ落ち着かず ....
真昼のソファーで目を閉じると
いつだったか、夜を待った日の
高原の風を思い出します
肩の高さほどの草むらを抜けて
尾根にむかう踏跡をたどり
軽く息を切らしながら
ずっと星に近いところにたど ....
低い流れに目を泳がせて
わずかな光を見わたしながら
溺れぬように 眠らぬように
せめて行方を見られるように


屋根づたいに行き 海を巡る
別れ 別れ
別ればかりが ....
ガンダムってすげえよな

隣の席で男の子たちが騒いでいた

お台場に展示されている実物大のガンダムを見てきたらしく
それぞれ高揚した面持ちで身振り手振りが忙しい

ガンダムってモビルスー ....
 
 
薬が切れて震える父を
抱えてベッドに寝かせる
布団のしわなどが気に入らないと眠れないので
抱き起こし、位置を変えてまた寝かせる
そんな作業が延々と続く
父にとって毎日の睡眠とは
 ....
ベリーロールの好きな君
アメジストが君を救う
鼻歌を歌った
毎日が楽しい

君の愛を感じ
君に頼る
苦しくて苦しくて
すぐ近くに住んでいるのに

心の芯棒
どんなことも耐えられる ....
可も不可もないアンビエント

機械的な五月雨

素顔のない胸像達 アトリエ

寓話を演じるアリとキリギリス

小さな庭のペシミスト

楽観主義の{ルビ大喰らい=ガルガンチュア}
 ....
緑葉生い茂る森の奥
君を抱きしめる

   最初で最後の交わり

なだらかな曲線を描いた
背中が微かに痙攣し
時折流し目で見つめる
君の瞳が切なくて

   僕はまもなく他界
  ....
海月が波に流されて浜辺へ打ち寄せられた
今年も何かが終わってゆく
めぐりめぐる喪失の流れ

ぶよぶよとした透明な塊は
逢瀬と誕生の名残り

てのひらに白い貝殻をのせ
息吹の痕跡を確かめ ....
高台から海を眺めていると
海がとまっているように見えた

青い革の精緻な模様が
いっさいの動きをとめている

夏光のちからが
今日はすこし遠くに感じられた
陽射しがほどけはじめている
 ....
夏嶋 真子さんの自由詩おすすめリスト(1826)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
こい- はるこ自由詩409-8-20
わたしのうた- あ。自由詩24*09-8-20
イデアの影- あおば自由詩10*09-8-20
最初で最後の道- 瑠王自由詩2*09-8-20
四行詩四態_<1>- nonya自由詩8*09-8-19
『いのちの奇跡』- 海 猫自由詩309-8-19
トルネード・トラジェディ- 渡 ひろ ...自由詩12*09-8-19
苦行- 佐藤真夏自由詩5*09-8-19
えきをはしる- 吉岡ペペ ...自由詩909-8-19
色のない街- フミタケ自由詩6*09-8-19
夏の終りのリトルネロ- 瑠王自由詩3*09-8-19
ないたよなか- はちはち ...自由詩7*09-8-19
シリトリ- ペポパン ...自由詩7*09-8-19
彼方の申し子- 瑠王自由詩3*09-8-18
オドモ- 邦秋自由詩2*09-8-18
川面- たもつ自由詩809-8-18
カラーバット- 光井 新自由詩209-8-18
竹林- ……とあ ...自由詩7*09-8-18
ばくだんの解体- 未有花自由詩14*09-8-18
PINK- ゆりあ自由詩4*09-8-18
夏の猫- kauz ...自由詩9*09-8-18
花束の残像- たりぽん ...自由詩609-8-18
ノート(46Y.8・17)- 木立 悟自由詩209-8-17
ガンダムなひと- 恋月 ぴ ...自由詩33*09-8-17
祈り- たもつ自由詩2109-8-17
好きな人- ペポパン ...自由詩4*09-8-17
無意味な風景- 瑠王自由詩4*09-8-17
契り- 乱太郎自由詩10*09-8-17
いつか子宮に還る日に- within自由詩24*09-8-17
夏の爆弾/秋の煙- 吉岡ペペ ...自由詩509-8-17

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