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                言葉足りなくて
               聴こえない白の音符

                カタチに為たくて
              ....
{引用=わかってる

魂を教えることはできない
そもそも
魂を教えることはしない

精神論で支えられる部分は
言葉から受ける印象ほど広くない

それでも
教えるというところに
ひ ....
たなごころに
すとんと収まるその笛は
尊い土の重さと
ほのかな内空の軽さを
同時に伝える

私は
澄んだ森の気配に
肺胞を湿らせ
惹きつけられるように
ほっこりとしたぬくもりに
 ....
骨の折れたもの

きつく縛られ 置き去りにされたもの

腕に 鞄に

ぶらさがった憂鬱の蝙蝠

その時を待つ核弾頭のように

危うく 厳かに

潜んでいるフック船長


 ....
                      090622



銀ヤンマを食べる
鬼ヤンマを睨む
怖い顔をした男が
車に跳ねられて
怪我をして
病院に運ばれた
怖いから
跳ねられ ....
曇り空のしたを歩いている

電車に乗っている

お客様に挨拶している

仲間にメールしている

六月の闇は深くなる

雨に濡れた髪はひじきになる

宇宙のからくりをふたつ考える ....
公衆浴場のぼんやり広がる湯気の中
いろんな裸がごろごろしている
あたしだって そう
ひとつの肉の塊に過ぎない
すべる足元にご注意を――――
それにしてもここの照明は明るすぎます
 ....
その可愛い顔を
曇らせないで
その奇麗な心を
輝かせて

辛い時は
いつでも一緒
悲しい時は
いつでも一緒

分らない事があったら
私に聞いて
泣いてもいいから、
そしてゆっ ....
逃げ出した黒猫を追うな
桃色肉球の柔らかな足跡、その跡を辿って捜しあてるのはやめてくれ
悲鳴だ助けだなんだと、指さして決めつけて
鉄筋のガレキのすきまに手を器具を首を突っ込んで
あたりかまわず ....
 
 
並んで座っている父が
僕にもたれてくる
落っこっちゃう、と言って
体を預けてくる
床から目まで
わずか数十センチの高さが
怖くて仕方ないのだ
ねえ、お父さん
お母さんや僕の ....
季節を急ぐように咲く
あのブーゲンビリアの花のように
突然泣き出した

あなたは
底なしの悲しみの底に向かって
うつむいている

ブーゲンビリアもうつむくように咲く
けれどそれはうつ ....
紅茶をのこしてきみは消えた

兄妹のふりをして空の下を歩いた

きみの話に同情して

フロントガラスを殴った

そのあとはじめてホテルに行った

もう何年もそうしている兄妹のように ....
僕が本を閉じたときに
誰かが新しい頁をめくるでしょう

僕がまぶたを伏せるときに
目覚める朝もあるでしょう

僕がこぶしを握るときに
手のひらを開いて母を求める
新しい命がきっとあるの ....
置かれた環境や
色の溢れる胸の内は
適度な重力を宿し
他人の腹の上をのしのし歩く
打ち明けばなしは
互いの腹をぐるぐる回り
僕ら時分を問わず
許し合うことを知る

親しい歩行が生む
 ....
私が物心を付いた頃
入退院を繰り返す父は、
心臓病の、体の弱い人でした

それなのに、
父の笑顔に
ひどく私を幸せにする力があって、
それを見るために小さな私は、
クレヨンで何枚も ....
雨がまっすぐ降っている

女がじぶんのために着飾っている

お金はひとをすこし幸福にしてくれる

お花が時空の先端で揺れている

あなたの風邪が治りかけている

生物も無生物も
 ....
ニニロッソは
笑っている
やわらかい
トランペットの音

気持ちのいい時間
空間、関係、会話
なつかしい感触
フワフワのタオル

楽しい思い出
楽しい毎日
メトロノームが動いて ....
分かち合うことが

人と人との繋がりならば

いずれにせよその繋がりは

細い糸の様な物であろう

ヒステリックな世界の背景は

いつしかアメーバによって

浸食されていく
 ....
今は遠い貴女へ



身も心も離れた今でさえも
魂だけは
夜毎、貴女へと帰りたがって僕を離れて行くのです
僕を見捨てて貴女へと帰って行くのです


今夜もまた
僕は、魂の脱け殻となり
それでも貴女 ....
嘘を3枚出して
幸福を200g買って
涙のおつりを受け取った

涙のおつりを出して
愛を2個買って
嘘のレシートを捻り潰した

綺麗事を繰り出して
涙のおつりを買おうとしたら
 ....
うすめられ 重い
緑の水
咽の狭さ
滴の擦る音


昼の天体
気づかれぬ祭
諌める仕草に揺れる
河口が海へ捧げる花


けむり ざわめき
あふれ出る影
 ....
遅刻しそうになって
朝食を喉につめて
走って小学校に行く
教室に入ったとたんに思いだす

今日は図画工作の日だ
先生から新聞紙や糊やハサミや色紙を
持ってくるように言われていた
ぼくは ....
夜が明けてしまえば
君の正体はバレるんだ


嘘で塗り固めた
何よりも堅い仮面がはがれて


隙間から溢れ出る真実に
君は悲鳴をあげるんだ


上書きした嘘は
重かったろう
 ....
灯のそばでうっすらと伸びていた その木の影がわたしの道だった。

ひたむきに 踏み外さないよう ゆっくりたどる。

かたくなに 閉じて 進む。

ひかりを割いた道 わたしを護る。

て ....
夕暮れの
韓国料理店の
店先に
出された
長椅子
の上に
地球儀が
鎮座する

海の色は
リアルに
青く
塗られている
くせに
陸は
ピンクだの
レモンイエローだの
 ....
アスファルトの照り返しは穏やかではない
24号線沿いのひび割れた歩道を蹴って
いつまでも変わらない信号を見上げる
太陽がもうひとつ増えた気がした

雨と晴れの境目を見つけた少年時代の君を
 ....
この世の全てに
いくつかのちからがあります
弱いちからと強いちからと
まだ見つかっていない重力と
あとは、
みなさんが考えてみてね

と去ってしまった先生、
僕らはうなずいたままです ....
待っていてね
今、食事作るから
今日は梅雨が旬の鰯で
蒲焼にするから

タレは
醤油とミリンと酒を
同量が
ポイントです。

笑顔の食卓
楽しいおしゃべり
今日は機嫌が良い
 ....
浮いた光は気まぐれに運ばれているのか
それとも決まった順路を漂っているのか
ただ、示されたとおりに視線を動かす

乾きから守ろうとする瞳は水の膜を張り
鮮明だったはずのものがぼんやりにじむ
 ....
ねぇ、知ってる?
あの空も
この言葉も
本当は何もかもパプリカなのよ
私の創り出した世界

(レプリカ、と言いたい?
な、なに言ってんのよっ
パプリカよ
決まってるぢゃないっ

 ....
夏嶋 真子さんの自由詩おすすめリスト(1826)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
親愛なる君へ- 蓮沼 栞自由詩409-6-23
「魂の授業」- ベンジャ ...自由詩7*09-6-23
土笛の記憶- 佐野権太自由詩15*09-6-23
時計ワニで晴れを呼ぶ- 瑠王自由詩4*09-6-23
銀の鱗- あおば自由詩9*09-6-23
曇り空が好きな心- 吉岡ペペ ...自由詩1009-6-22
パブリック・バス- 百瀬朝子自由詩7*09-6-22
悲しみの歌- ペポパン ...自由詩6*09-6-22
黒猫- 北街かな自由詩509-6-22
恋人- たもつ自由詩1009-6-22
「ブーゲンビリアの咲く頃に」- ベンジャ ...自由詩3*09-6-22
紅茶をのこして- 吉岡ペペ ...自由詩209-6-22
僕が本を閉じたときに- たりぽん ...自由詩1009-6-22
道端- 佐藤真夏自由詩4*09-6-21
「Father’s_Day」- 月乃助自由詩5*09-6-21
この曇り空のしたで- 吉岡ペペ ...自由詩409-6-21
ブドウ- ペポパン ...自由詩6*09-6-21
道化師になりたいです。- こめ自由詩1109-6-21
慟哭- 遊佐自由詩6*09-6-20
お買物_(改)- nonya自由詩6*09-6-20
はずれ_ひかり- 木立 悟自由詩409-6-20
忘れ物- 殿岡秀秋自由詩809-6-20
黎明ギミック- ナ ヲ  ...自由詩3*09-6-20
灯のそばでうっすらと伸びていた_その木の影がわたしの道だった ...- 瑠王自由詩3*09-6-20
地球儀- kauz ...自由詩11*09-6-19
24号線/快晴アオゾラ- Rin.自由詩28*09-6-19
グルーオン- AB(な ...自由詩11*09-6-19
食事にするよ- ペポパン ...自由詩7*09-6-19
ほたる追い- あ。自由詩17*09-6-19
ぱぷりか/ぱぷりこ- 佐野権太自由詩12*09-6-19

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